第18夜 黒川博行はアウトローで開花した?
こんばんは。昼に見てても、こんばんは。このシリーズ、真夜中の設定だからね。本当のこというと最近眠れるようになったんだ。同じ薬でも飲むタイミングを変えれば、眠れることに気づいたんだ。賢い? なんて、皆様には関係ない話でしたね。
無駄話の病気自慢が過ぎた。黒川さんといえば『破門』で第百五十一回直木賞を受賞したんだけど、これ『厄病神シリーズ』という続き物の第五弾なんだ。文庫化されていないから読んでないけど、『破門』では人物相関なんかが端折られている可能性がある。ここはひとつ、『厄病神』『国境』『暗礁』『螻蛄』と読み進めてほしい。意外な人間関係があって面白い。『破門』は知らないけどさ。
ところで、黒川さんは元々、本格ミステリー作家だったんですよ。サントリーミステリー大賞っていう今はないミステリーコンテストの大賞を『キャッツアイころがった』で受賞。その前に『二度のお別れ』でデビューしている。これも、サンミスに応募された作品だ。佳作だったみたい。「地味だから佳作」って言われたと黒川さんが何かに書いていた。(要出典)
黒川さんの本格ミステリーは現在、創元推理文庫に集められている。東京創元さん、棚ぼただね。それに比べて、重版未定にしていた。文春、新潮は馬鹿だねえ。
でも、仕方ないよ。黒川さんの本格はあんまり売れなかったようだ。それが警察小説や、ハードボイルドにシフトして行って『カウント・プラン』で第四十九回日本推理作家協会賞を受賞することによって、人気作家の地位を固めたんだ。
僕も、本格より、アウトロー系のちょっと痛いやつのほうが好きだな。
「顔、おっかないですもんね。黒川さん」
でも、美術の先生だったんだよ。
「体育じゃないんですかあ」
そうなの。
あと、話題になったのが『後妻業』だね。ついに文庫になりました! でもまだ読んでません。相変わらず、お金がないからです。どうか、僕に仕事をください。「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」は言えます。
「ぺこりさん、話が逸れてますよ!」
もう、終わりだもん。ありがとうございました。ほら言えた。
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