第1.6話そしてシュークリームはシュークリームだった
つまりなんだこれは! って奴で、俺は昨日の眠れなかった。
マジで昨日の夜は散々だった。
あのくそシュークリームは俺がベランダから部屋の中に復帰した直後、地味に痛いドロップキックを胸の中心っぽい所に打ち込んできて、うってなった時は握りつぶしてやろうかと思ったけど、思いの外すばしっこくて
奴が何かピーピー言い始めた時は、反射的にヘッドホンをつけて、むやみやたらにロックを大音量で流し続けた。
割れた窓ガラスの大きな破片をとりあえずさっさとビニール袋にいれて、とにかく窓ガラスをどうにか塞ぐ算段を考える。
「おと、俺様としたことが、貴様の窓を割ってしまったようだな。残念ながら、俺様にはそれを直す力などない故、代わりにこの暴雨を止めてくれよう」
何言ってんだこいつ、と思っている間に、急に風は止まり、雨は止み、何かの虫やカエル達が鳴き始めた。
川の氾濫も止まっている。
俺は益々顔が真っ青になって、頭痛もしてきた。そして俺はガラスできった頬や脇腹に絆創膏を付けると、家を出ようとした。
「おい、貴様ぁ! どこにいくつもりだぁ!」
こんなキモイ所にいてもたってもいられなかった。とりあえずどこかにいこう。
でも、俺には友達があんまりいなかったので、行く宛など何処にもなかった。
だったらもうファミレスに籠るか?
でもこんな奴連れていけるのか?
つーかこれ、他人に見えるのか?
見えてたらやばくないか?
俺の頭の中はパニックになっていて、ちょっと吐きそうだった。
「なんだなんだ、気分でも悪いのか? どれ、わしの身体でもわけてやろう」
雷神招来 シュークリームサンダー‼︎‼︎‼︎‼︎ 顎タロウ顎乃助 @qqq_qqq
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