第4話 価値観が反映される。#1

私も皆さんほどではありませんが本の虫でして、読んできた中で思ったのは、オリジナルストーリー(以下オリスト)には価値観が影響するのでは、ということです。幾つかある中から、今回は金銭感覚と恋愛感覚を熱烈に語りたいと思います。

多分引かれてしまう考え方もあると思います。


 まず、金銭感覚ですが、政府が傾いた国で紙幣が高価で通じるはずがありません。紙ですから。

日照りや洪水に見舞われる、特に津波は田畑をダメにしますから、兼業ではない農家は大打撃を受け、高騰した野菜の値段に苦しむと思います。

 そこでお勧めするのは、貨幣の数字を限りなく小さくして、おおざっぱに表せるようにすることです。(「プラチナ級ry」でもやっている方法ですね。)これなら、日々変化するレートも大まかに測れます。

 しかしこれにはデメリットがあると私は考えます。価値が高いことを現しにくい場面がどうしても出てくるのです。百円イコール一ユーロだったと仮定します。すると、百万円が一万ユーロであり、迫力に欠けます。

どうしても迫力が必要な場面は、「一万ユーロって…百万円じゃないか!!」…なんて演出が必要です。


 たびたび見かける、ひたすら高い値段を提示して迫力を出そうとする方もいますが、あまりに現実離れしていても現実的なことを押し付けてもいけないように思います。

 現実離れしている例としては、ジャガイモ一個に十五万円、でしょうか。とある方の娯楽小説で目にしましたが、あんまりです。

 現実的過ぎた例としては、昨日二百五十六円だった固焼きパンが今日は三百七十三円になっていた、というものでしょう。漢字表記にすべき時代背景などがあると、羅列される漢字により読みづらくって仕様がありません。一円単位まで記述するなんて丁寧なのかお金にがめついのか…。

 ここは、主人公やサイドキャラクターの価値観を織り交ぜて、分かりやすくささっと終わらせてしまった方が良いと思います。


 次に、恋愛に関することですが、これは人によって千差万別ですので、あくまで私個人の恋愛価値観に関して記述します。この恋愛価値観により作品(遠風やプラチナ級、詩集〈雨が直接は…〉)が成り立っているとお考えくださって結構です。

 男性のような振る舞いや、大雑把な口調などをしたりはいたしますが、これでも女性という性別と考えを持って生まれたものですので、私の様な思考をするというのは、七十憶分の一ではないことがあります。


 恋愛をするにあたる指針として、あらゆる格言を引用なさっている方はいますが、心理学的視点から格言に縛られているというのは、理性(合理的なことをさす)を持つ人間には無用であるという考えに偏って考えることが私には多分だと思われます。

 一般の感情に愛情や好意が加味され、通常より自由な状態であると

思われ、対象が人間ではないこともしばしばだという偏見で小説を展開します。

 イレギュラーな状態の発生条件として、キャラクターの好奇心や好意を利用するのが好ましいでしょう。

 一定以上の人生を過ごして気がつかれたかも知れませんが、恋愛は尋常ではない行動や、心の指針の変化をもたらす場合があります。


 どんな行動に愛しさを感じるのか、その女性のなにを美しいと受け取ったのかは、おそらく、生みの親である貴方が一番最初に気付くことでしょう。



では、最後に格言らしいことでも書いておきましょうか。

「恋愛は、適度な思いやりと笑顔によって成立します」


(格言書いているじゃないか)

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