⌘設定資料〜魔法書・グリモアーレ〜⌘
(表紙)
〜魔法書(グリモアーレ)
第一誌:探究の記、初版
著作・魔法士最高責任管理研究者ファン・パドーラン〜
(pageⅠ)
――魔法……それは太古の昔より存在する源素力(マレナス)によって与えられし神の恩恵。
我々全ての人間にはそれを自在に使いこなす可能性を持っている。
世界を見据えた神々の膂力が今我らに受け継がれる。
何故その力を人間が使えるようになったのか、その力が一体どう世界を動かしていくのか――
(pageⅡ)
目録
0.魔法書を読む前に
1.魔法について
2.十大源素
3.四基魔操
4.魔法書(グリモアーレ)
5.得意魔法
6.最後に
(pageⅢ)
0.魔法書を読む前に
こんにちは。
私がこの魔法書を記すファン・パドーランだ。
この書は私が長年にかけて研究し続けきた結果を記したものだ。
……もちろん非売品である。
おそらく魔法についてここまで踏み込めた者はまず、いないだろう。
私が世界初の魔法書を書くことで皆が魔法についての見聞を深め習得への道を歩むことを期待する。
ちなみにここに記された魔法名などは全て私が命名したものだ。
センスがあると褒めてもらって構わない。
おそらくこの本は大魔法図書館、第一管理棟へ収納されるだろう。
しかし私は何としてでもこれを世界へ発信せねばならない。
それこそが私の願いであり使命であるのだから。
さあ、存分に魔法というなの知識の洪水を浴び快気(かいき)に浸るがいい。
(pageⅠV)
1.魔法について
魔法……それは全ての人間が使うことのできる万物変換の力。
詠唱を唱え、精神エネルギーと大気の源素力(マレナス)を練り作り上げる。
「世界に(を)〜(せ)し○○の神よ。
我に汝が膂力を貸し与え給え」
これは魔法を発動させる際必要な基本詠唱で、上級魔法になると詠唱はこれより多くなっていく。
その後の詠唱は次のようになっている。
「魔法の種類+潜在精神エネルギー+四基魔操」
今回の設定資料で説明するのは魔法の種類と源素力だ。
潜在精神エネルギーとは、22種あるもののうち、それぞれの人間がどれかに当てはまっているというものである。
(pageV〜)
2.十大源素(じゅうだいげんそ)
十大源素とは大気の源素力(マレナス)を物質的に変化、精製するとき具象化されるもの。
ここで十大源素を紹介しよう。
火魔法ーファイム
水魔法ーシュプラス
雷魔法ーボルティマ
地魔法ーズィーガ
氷魔法ーフリージア
風魔法ーハーウィル
音魔法ーラディパル
光魔法ーシャイアート
闇魔法ーダリアーク
機魔法ーカルディバ
この十種の魔法はもちろん、それぞれ効力も違えば練り方も違う。
時と場によって使い分ける必要がある。
(pageXVⅢ〜)
3.四基魔操(しきまそう)
十大源素の全てには四つの効力が付与していてこれを四基魔操という。
四基魔操は【攻】・【防】・【造】・【治】の四つがある。
これは源素力(マレナス)量とも呼ばれそれぞれの種類に四つずつ名前が付いている。
〜例〜
火魔法(ファイム)
攻・へ―リオス
防・アテン
造・スルト
治・べりサス
他の魔法については次巻に記すとしよう。
(pageXX〜)
4.魔法書(グリモアーレ)
魔法書とは魔法図書館に収納されている書物。
火(ファイム)の魔法書(グリモアーレ)【攻】など10種類×4種類の計40冊存在する。
魔法書には詠唱文言、源素力・精神エネルギーの練り方など様々な知識が記述されていて魔法書そのものにも源素力が備わっている。
そして魔法書を熟読、または暗記しひたすら修練を重ねることでようやく使いこなすことが出来るようになる。
(pageXXⅢ〜)
5.得意魔法
得意魔法とは個々の潜在能力や紋章によって左右される魔法効力の偏りのこと。
大抵の場合それに気付くのは魔法の効力の差を見てか、習得スピードが速いときである。
基本全ての人間に得意魔法があるが中にはそれを持たない者もいる。
(pageXXV)
6.最後に
魔法はスキルや特異能に比べて一見見劣りするかもしれない、だが魔法にしかない可能性というのは無限に広がっている。
私は魔法という名の知識を一種の学問としてみている。
今回登場した十大源素、四基魔操の他にも様々な魔法があるはずだ。
私が死した後、魔法という概念が一体世界にどのような影響をもたらすのか……
楽しみにするとしよう。
もし可能ならば次巻では――
潜在精神力エネルギー
四基魔操と十大源素それぞれの名
魔法士について
――について記すとしようか。
それでは、また遠くない内に君達と会えることを……ここに願おう。
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