第0.0話 おまけ(はじまりのメールのやりとり)
【注意】全てはなつみさんときつねさんのメールのやりとり(おふざけ)からリレー小説が始まったのであった。
タイトル(仮)
それはキス未遂事件から始まった、略して「キス☆ミス」
…いきなりきた一通のメール。
<なつみ>
ひろし(男)とあき(女)のほのぼのラブストーリー
<なつみ>
あき「ねえひろちゃん、あたしのこと好き?」
<なつみ>
そこは来いよ!
ひろしとあきの会話で物語作るんだから!
<きつね>
洋(ひろし)「秋(あき)は変なことを聞くんだ?スキに決まってるじゃないか」
<なつみ>
あき「ほんとにほんと?あたしお料理できないし、お話も得意じゃないし、みっちゃんみたいにかわいくないよ?」
※みっちゃん:牛飼未衣(うしかいみい)洋と秋の友人の美少女。秋を溺愛し最近
洋を敵視している。
<きつね>
ひろし「あきはじゅうぶんかわいいよ。みぃとくらべる必要なんてないよ。俺、あきといると安心するんだ」
<なつみ>
…なつみさんお得意のいじり。僕が困ると思ってキラーパスを通してくる
あき「(うつむいて照れながら)そっか……なんかうれしい」
///
あき「ねえひろちゃん……あのね、その……ひろちゃんは、あたしとえっちしたいって思うの?男の子はみんなそうだって、みっちゃんが言ってて、その……」
<きつね>
ひろし「え、それ、は……」
(牛飼のやつめ、あきに変な知識をつけさせやがってぇ)
困惑したまま少し考える。あきに対してなんと答えるのか、またあきに余計なことを吹き込んだ牛飼の意図がわからない
ひろし「したいと思っていないわけじゃないと思うけど……」
歯切れの悪い言葉はそこで一度途絶えた。
ひろしは一度深呼吸して呼吸をおちつかせた。
ひろし「包み隠さずに言うなら、したいって思っているよ。俺だって男だから。でも、さ、あきが後悔するようなことにはしたくないから、だから、半端な気持ちではしない。……や、やっぱさっきの忘れて。すぐに答えを出すものでもないし、少しづつ意識してみるから、」
<なつみ>
あき「あたしはいいよ?ひろちゃんがしたいなら、なにしてもいいよ?だってひろちゃんはあたしに世界をくれた人だから」
そう言いながら秋の肩は震えていた。きっとそれは彼女にとって精一杯の告白だったに違いない。
洋に嫌われたくないから、どうにか繋ぎとめておきたくて、もっと好きになって欲しくて…
<きつね>
ひろし「気持ちは嬉しいよ」
洋は秋の薄い肩を抱き寄せた。堪らなく愛しかった。腕の中で秋が身体を少し震わせた。
想いにまかせて強く抱き締めていたようで、苦しげな少女のうめき声にハッとして力を緩める。
暖かさと心地よさと愛しさに、いつまでもこうしていたい気持ちだった。
「あきはもっとあき自身のことを大事にして。俺のことを思ってくれてるの、痛いくらいにわかるよ」
あきの切実な想いが伝わるほどに洋の困惑は深まっていた。
ふと、牛飼の冷ややかなまなざしを思い出した。彼女なら今の状況に何を思うだろうか?
勢いだとか、気持ちにまかせて、ってのは洋自身が納得できないが、あきの見せた勇気に答えないわけにはいかない。
「あき……」
ゆっくりとあきの身体を引き離した。少女の両肩に手を置く。洋の意図を察した
あきが静かに瞼を閉じた。
もう、後には退けない……
<なつみ>
みい「うぁー!」
奇声を上げて未衣乱入。
みい「そこまで!ストップ!もうおしまい!」
二人を引き剥がして洋に蹴りを入れる。
みい「あき、大丈夫だった?」
ぎゅっと秋を抱き締める。
しんご「残念だったな」
にやりと笑って慎吾は洋に視線を送った。
<きつね>
助かった、という気持ちが3割。残念な気持ち7割。いろんな想いが錯綜して洋の頭はてんわやんわの大騒動。
どうにもこうにも思考が全く働かない。ただ両手に残ったあきの暖かさが、名残惜しさを主張している。
「牛飼さぁ、もしかして、会話聞いちゃったりしてないよね?」
さっきからみいから尋常じゃないプレッシャーを感じる。これはタダごとじゃない……
「はぁ、何も聞いちゃないわよ!!」
ドスのきいた声でピシャリ!とても取り合ってもらえそうにない。
「いやぁ、本当に良い雰囲気だったのにねぇ」
眞吾の嫌味から察すると、二人は近くに隠れていたのかもしれない。更には、血眼になって飛び出そうとする牛飼を押さえていたのも眞吾だろう。
「お前、嫌なやつだな」
助けが欲しいタイミングでは見捨ておいて、あのときをねらって牛飼をけしかけたなら、相当なクセモノだ。嫌味の一つぐらいは言わないと気がおさまらない。
「いゃん、なんのこと?」
眞吾はまるで天使の微笑むのような爽やかな笑顔で応じた。
※しんごの字が今と違う・・・
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