第1375話 兵器の壁を超えて
「ええ、承知していますよ!!だけど立ち止まる訳にも行かないでしょう!!」
シレットはそう叫ぶと両手から雷を扇形に放ち、兵器を雷撃を浴びせかける。
そして幾つかの兵器は破壊出来たものの、コンスタリオの予想通り青制御の兵器も混じっており、それらの兵器に対しては破壊出来ない。
「つっ、やはり青制御の兵器も混在しているの!?これじゃ……」
「私達の役目は兵器の殲滅ではないわ!!交戦は最小限にして突破を最優先にするわよ」
やはり青制御の兵器が存在していた事に困惑した声を上げるシレットだがコンスタリオはその状況について現状の突破を最優先にする事を目的に設定し兵器に接近していく。
そして格闘術を叩き込んでいき進路を塞ぐ兵器を次々と蹴散らしていく。
勿論中には青制御の兵器も存在しておりそれらは破壊出来ないがコンスタリオはそれを確認すると直様別の兵器にターゲットを移し直様格闘術を叩き込んでいく。
コンスタリオの攻撃で一体、又一体と破壊されていく兵器を確認し、シレットとモイスもその側に駆け寄っていく。
そしてコンスタリオに接近してこようとする兵器を銃弾や魔術で攻撃していく。
コンスタリオに迫ってくる兵器を迎撃する事でその進路を防がせない様にする。
「シレット、モイス……」
「そんな声を上げるのは後にしませんか?今は此処を突破するのが最優先でしょう」
シレットとモイスの意図を読み取り、若干弱気な声を上げるコンスタリオだがそんなコンスタリオに対しシレットは敢えて激を飛ばす。
「ああ、だがこの数だと進路を突破するだけでも相当な数を破壊する必要があるがな」
「上等ですよ!!こうなったら徹底的に突破出来るまでやってやる」
モイスの言う通り、進路上を塞いでいる兵器も相当な数が確認出来る。
それに対しシレットはこう言って気合を入れ、進路上の兵器を次々と攻撃していく。
それを始めとするコンスタリオ小隊の必死の攻撃により、兵器の壁の数が遂に通路を覆い隠せなくなる。
それを確認したコンスタリオ小隊がその場の機会を逃す筈が無かった。
「通路を塞ぐ兵器の数が減少して通路が見えてきたわ!!この機会を逃す訳には行かないわよ!!」
コンスタリオのその言葉を合図に一行は通路の穴を潜って先へと向かっていき、通路の兵器を突破していく。
そして通路の奥地まで到達するとそこにある扉を確認し、コンスタリオはその手の縁に手を触れ、その扉を開けて先へと進める様にする。
それを確認したモイスは手に銃を持って構える。
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