第1374話 もう一つの先へ
扉の前に到着したコンスタリオがその扉を開けるとそこは先程の分岐通路であった。
だがそこはもう一方の通路の先ではない、分岐路の中央部分に隠された通路に扉は繋がっていたのだ。
それを確認したコンスタリオ小隊はこれ幸いと言わんばかりに扉の中に飛び込み、そのまま先に出て通路に戻り、そのまま扉を閉める。
当然兵器もそのまま接近して扉を開けようとするが先に出たコンスタリオが扉の鍵部分に格闘術を当てて鍵穴を歪め、扉を歪な形でロックする。
そして兵器が扉にぶつかる音がガンガンと聞こえてくると同時にガラガラと兵器が崩れる音が響くのを確認し、そのまま分岐路に向かっていく。
そして分岐路に戻ってきたコンスタリオがふと扉の方に目をやり
「この分岐路に戻ってきたという事はこの扉は生産した兵器を直接通路に送り込む為の物なのかも知れないわね」
「ええ、直接通路に繋がっているプラントの通路となるとそう考えるのが妥当でしょうね、兵器が生産されているのだとすればそこに出口も必要ですからね」
コンスタリオとシレットが扉の場所についての感想を述べるが、モイスはそこに
「扉についての疑問も最もだけどよ、今はそれよりももう一方の通路の方を調べねえか?今はその方が重要だと思うぜ」
と二人に対しまずは分岐路のもう一方に対して調べていく必要があるとまず現実的な目線を持つ様に告げる。
その意見を聞いたコンスタリオは
「そうね、まずはこの先を調べてみましょう。
この先に何があるのか、それが何を意味しているのか、その点を調べなくては。
スター達の為にもね」
とモイスの提案を採用し、その先に向かう事を決める。
そして一行は先程とは正反対の通路、分岐路の右側へと足を向けていく。
そしてその先にある扉を開くがその先には既に多くの兵器が待ち構えていた。
「既に多数の兵器が待ち構えているなんて……此処で既に迎撃する体制が整っていたというの?」
「或いは向こう側に行っている間にこの体制を整えられたかって所か。
そうだとしたら向こう側はやはり……」
「ええ、そういう意味でも罠だったってことになるわね、最もこの先が当たりだという確証もないけど」
「それでも今は進むしかねえだろ!!」
兵器が待ち構えている事に若干の動揺を見せたものの、コンスタリオとモイスの言葉で直ぐに現実を直視して兵器に立ち向かう体制を整える。
「だけど気を付けて、今更言うまでも無いと思うけどこいつらの中に青制御が居る可能性が高いわ!!」
だが勢いだけで先に進まない様に忠告も行う。
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