第1373話 扉の前に立つ者

しかし、コンスタリオ小隊が先に進み、プラントを破壊して行った事で兵器の生産ペースは低下していくものの、肝心要の出口は一向に見つかる気配が無い。

その状況に徐々にコンスタリオ小隊も焦燥感を漂わせていく。

しかし、それでもその足が止まることはなかった。

それだけコンスタリオ小隊の内心を支える気持ちが強いという事なのだろうか、無機質な兵器の集団が蠢く部屋の中をひたすらに突き進んでいく。

その心意気が通じたのか、コンスタリオ小隊の目の前に何処かへと繋がると思わしき扉が存在していた。


「扉が存在していますね……この奥が出口なのでしょうか?」

「かも知れないけどそうではないかも知れないわね、最も、扉を開けてみないとわからないけどね。

だけど此処でこうしている間にもスター達も戦っている、今此処で立ち止まる訳にはいかないわよ!!」


シレットが扉が存在している事について呟くとコンスタリオはその扉を躊躇わず開ける事を決める。


「さあ、二人共行くわよ!!」


コンスタリオがそう叫ぶのには理由があった、その周辺には兵器の群れがひしめき合っていたのだ。


「あの数の兵器が存在しているとなると、あそこは重要な扉なのかもしれねえな」

「ええ、それを確かめる為にも急ぐわよ!!」


モイスの問いかけにもコンスタリオは明確な返答を行い、その先に向かっていく。

その先陣を切るコンスタリオは両手両足に魔力を込め、群がっている兵器に対して格闘術を仕掛けていく。


「これだけの数が居るとなるとある程度は青制御も混在していると考えていいわ、くれぐれも無理矢理兵器を破壊しようとはしないで」


格闘術を仕掛け、兵器を潰していくコンスタリオであるが、その予想通り青制御の兵器も混在しており、破壊出来ない兵器も存在していた。


「つっ、これだけの数が存在しているとなると中々扉の所まで辿り着けないわね……だけどそれだけ防衛しようとしているとなると余計に調べないと行けないと思えてくるわ」

「ええ、だからこそ一気に行くわよ!!」


シレットの疑問に対しコンスタリオは更に気合を入れて扉に一直線に向かっていく。それをモイスとシレットがそれぞれ魔術、銃弾で援護しつつコンスタリオが先導していく。

その勢いのままに扉の前に向かっていく、そして扉の前に辿り着く為の最短ルートを認識するとその先に向かって行き、その進路上に兵器を掃討していき、素早く一行は向かっていき、何とか扉の前に到着する。

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