第1361話 闇が射抜く先

そして通路の中に入ると中には多数の兵器の残骸が転がっていた。

転がっている残骸は明らかに兵器の物であり、天之御がこの通路を通ってきた時は存在していない物でもあった。

だがそれに対し天之御が特に反応を見せていない所を見る辺り、天之御がした行動で兵器が破損し残骸となって転がったのは明白であった。


「よし、これだけの兵器を破壊出来たのであればこの先は!!」


その場を駆け抜けながら天之御は施設に繋がる通路の出口を潜る。

するとそこには多数の兵器が待ち構えており、この通路に入るのを躊躇した用水が見受けられる。


「兵器が待ち構えているか……どうやら通路で異変が起こった際に内部に突入するのを躊躇する位にはプログラムを組んでいるって事なのかな?」


天之御がそう呟くと同時に兵器が攻撃を仕掛けてくるがその程度の攻撃が天之御に当たる筈も無く、直様回避して反撃に移る。


「魔王妖術……殲滅の旋風!!」


天之御はそう叫ぶと目の前に暴風を巻き起こし兵器に向けて放つ。

その暴風で兵器を巻き上げ、目の前に立ち塞がる兵器全てを巻き上げて叩き落とし、瞬く間に大破させる。


「その程度の実力で僕を止められると思わないで!!そしてそろそろ……」


天之御がそう口にすると同時にそう遠くない場所から爆発音が聞こえてくる。

その直後に更にガラガラと何かが崩れ落ちる音も聞こえ、天之御の視線はその爆発が起こった方向へと向かう。

するとその先には明らかに爆発で抉れて出来たと思わしき穴が空いており、それを見た天之御は少し得意気な笑みを浮かべる。


「よし、この攻撃で先への道は開けた!!兵器も一掃出来たし、此処で待ち構えている兵器を一掃できたのであれば!!」


天之御の宣言には何処か自信が感じられた、それが何の自信なのか本人以外には知る由も無いが、それが只のハッタリや空元気ではない事は確かである。

それを証明している現象なのか、直後に出現していた兵器の増援が停止する。


「兵器の出現は予想通り止まった!!通路の最短ルートを辿ると言う仮説は正解だったって訳だ」


天之御のその呟きが何を意味しているのか、それは転移通路、爆発の穴が一直線になっている事から想像出来た。


「さて、戻る前にこれを処理しておかないとね……魔王妖術、漆黒の断絶!!」


天之御はそう叫ぶと転移通路を真っ黒な壁で覆い、そのまま真っ黒にして通行を不能にする。

それを確認した天之御はそのまま生産プラントの上流へと戻っていく。


それを確認すると天之御は

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