第1282話 信じるべき存在
「……そうね、スターは今までも私達と共にこの位の危機は共に乗り越えてきた、なら私達も再びスターと、そしてスターの新たな同志と共にこの危機を乗り越える事を考えましょう」
「そうだな、折角真の敵が見えてきた、そして共に肩を並べて行ける時が来たっていうのに俺達がどんな形であれ彼奴等を疑ってちゃ話になんねえ。
彼奴等の方には俺達を追い詰めてきた魔王もいるんだ、この位の兵器難て事はねえ筈だ」
シレットの告げた言葉にコンスタリオとモイスもその考え、焦燥感を改め、スター達を、魔王陣営を信じる事を改めて誓う。
だがその誓いを嘲笑うかのように外からまたしても爆発音が聞こえてくる。
「ちっ、中で大型兵器を破壊したからかさっきより音が近え、そのうち中にはいってきても可笑しくねえぞこりゃあ」
「もし、外の兵器の中に赤の発光体が制御装置に組み込まれている兵器が存在していたら……」
爆発音が聞こえ、モイスとシレットは不安を口に出さずには居られない、だがそんな二人に対しコンスタリオは
「さっきも言った筈よ、危機を乗り越える事を考えましょうと、そしてこの状況ではその道筋は一つしか無いわ」
と二人に告げ、兵器が密集しているであろう外への扉の前に向かう。
「やっぱり、それしか無いですよね」
「まあ、そうするしかねえよな」
コンスタリオの行動を見たシレットとモイスはやっぱりと言わんばかりの表情を浮かべた後その後に付いて行く。
二人の行動を確認したコンスタリオが
「二人共腹を括ったって訳ね、まあ、他に最善の手が思いつかないのは情けない話だけど」
と若干の自虐を込めて呟くとシレットは
「そういうのは司令官への報告時に言ってもらえませんか?今言われると士気が下がります」
と返答する、その顔に既に不安は浮かんでいなかった。
「さあ、行こうぜ!!」
モイスがそう呟くと同時にコンスタリオ、シレットは共に首を縦に振り、兵器が奥に待ち構えているであろう扉を開けて身構える。
するとそこには予想通りと言わんばかりに大量の兵器が待ち構えており、姿を見せたコンスタリオ小隊に直様襲いかかってくる。
その攻撃を掻い潜りながらコンスタリオが得意の格闘術を叩き込むと兵器はそれを吸収する事なく破損し、その場に崩れ落ちていく。
「どうやら少なくとも全ての兵器が赤の発光体で制御されている訳では無いみたいね、赤の発光体であると確認出来た奴はやり過ごし、それ以外の兵器を攻撃して破壊していくわよ!!」
兵器の内訳を確認したコンスタリオがこう叫ぶとシレット、モイスも首を大きく縦に振る。
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