第1239話 再度コンスタリオ小隊へ
「ええ、そしてコンスタリオ小隊の皆さんが辿り着いてくれたという事は何らかのデータを調べているんでしょう?」
岬がそう問いかけるとコンスタリオ小隊は首を縦に振り、其の上でパスワードが必要である事を告げる。
それを聞いた八咫が
「パスワード!?それってさっき俺達が調べたあのデータルームの……」
と発言するとコンスタリオは
「データルーム?貴方達も別のデータルームを調べたの?」
と問いかけ、其の問いかけに対し星峰は
「ええ、皆さんとは異なるデータルームですが調べました。
そしてそこでパスワードらしき文字列を入手出来たのです、ですが其の部屋のデータにパスワードを用いる物は無かったので異なるデータルームで使用する物ではないかと仮定しています」
と説明する。
「別の部屋で使うパスワード?随分回りくどい手を使うのね」
「警備の手段の一つとしてはありではあるけど、それにしても回りくどすぎる、もしそれをする必要があるのだとすればそれは……」
「今は其の件を話していても仕方ねえ、とにかく其のパスワードが該当のデータを開けるパスワードなのかどうか調べてみようぜ。
それに魔王陣営の現状や赤い光を放つ兵器の存在も確認出来た、それは大きな収穫だと思うぜ」
星峰の解説を聞いたコンスタリオ小隊は口々に感想を述べ、現状自分達が出来る事がデータを調べる事であるという事を改めて実感する。
「分かったわ、有難う、調べてみるわ」
「私達はこのまま遺跡の調査を続行します、もし何かあれば又この妖術を用いて連絡します」
コンスタリオが星峰に謝辞を述べると星峰はこのまま遺跡の調査を続ける事を告げ、そのまま妖術の紋章を消滅させる。
それを確認したコンスタリオは先程のデータにパスワードを早速入力する。
するとファイルが解錠され、其の中にあるデータが閲覧出来る様になる。
「星峰の言う通り、データとパスワードが分散して配置されている様ね」
「データとパスワードを分散してセキュリティを強化してるって事なのか、それとも他に何か理由があるのか、いや、そもそもこのデータを記録したのはブントなのか?」
シレットとモイスがデータを閲覧すると同時に疑問に感じた事を口に出し、この一件がどれだけ不可解な話なのかという点を改めて実感させられる。
一方コンスタリオは
「其の件も気にはなるけど、それ以上に重要なのはデータの内容よ、今から徹底的に調べ上げるわよ」
と二人に対しデータに注視する様に呼びかける。
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