第1157話 発掘現場の死闘
「何だありゃ!?あれだけの数が発掘現場から出てきたってのか!?」
「この状況を見る限り、そうとしか判断出来ないわね……」
「兵器に時間を掛けている余裕は無いわ!!あれを使って一掃するわよ!!」
兵器の数を見たモイスが驚いた声を上げるとシレット、コンスタリオがこう告げて飛空艇の武装を展開する。
そして兵器目掛けて一斉に掃射し、発掘現場の入口付近に居た兵器を次々に吹き飛ばし破壊する。
だが其の直後に新たな兵器が次々と出現し敵の戦力は多数である事を伺わせる。
「ちっ、破壊した傍から次々と増援かよ!!」
「全滅を狙うのは無理ね……次の攻撃で空いた穴に一気に飛び込んでいくわよ!!」
敵の増援がすぐに出現した事を確認し、モイスが焦りと怒りを感じさせる声を上げるとコンスタリオは二人にこう呼びかけ、モイス、シレット共に黙って頷く。
そして飛空艇が次の攻撃を行うと同時に一行は搭乗口から飛び降り、パラシュートを展開して地上に向かっていく。
その間も飛空艇は攻撃を続け、地上に居る兵器の集団に穴を開け続ける。
「もうすぐ戦闘エリアに降り立つわよ、皆、気をつけて!!」
コンスタリオがそう呼びかけると同時に一行は地上に降り、早速周囲に居る兵器に対し攻撃を仕掛けていく。
「飛空艇の攻撃も続けておくわ、くれぐれも飛空艇の攻撃に巻き込まれるなんて間の抜けた話は見せないでよ」
「そんなのは言われなくても分かってますって、でも、其の為にもここを突破しなければね!!」
「ああ、急ぐぞ!!」
コンスタリオ小隊は各々気合を入れ、発掘現場の入り口目掛けて走り出していく。
しかし兵器もそう簡単には通さないと言わんばかりに攻撃を仕掛けてくる。
其の射撃精度、判断能力はこれまでの兵器とは明らかに違っていた。
「つっ、これがさっきまでの作戦で魔王陣営が戦っていたって言う兵器なの!?確かにこれまでの兵器とは明らかに強さが違う……これが大挙して押し寄せてきたらこの上ない驚異になるわね」
「或いはもう既にそうなっているのか……何れにしてもこのまま放置する訳にはいかないわ、それにもし、そんな連中の所に彼女が居るのであればなんとしても引き離す必要がある!!」
兵器の強さを目の当たりにし、コンスタリオ小隊は改めてそれが脅威であると感じると同時に気合を入れ直す。
そして続けて放たれた飛空艇の攻撃で空いた発掘現場入り口への道を一直線に走り抜けていく。
「この機を逃せば次はないわね……」
コンスタリオがそう呟くと同時に一同は発掘現場内部に突入する。
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