第3話




【完成プロット 3話】



○カケルの手のひらのアップ。ホテルのキーが2つ


愛『え!?2部屋も??』


カケル『一緒に寝るわけいかないっしょ。ただの大学のサークル仲間なんだから』


愛『ええ・・そうだけど・・一泊60万もするのに・・』


カケル『いーじゃん。儲かったんだから!』


愛『あのね!正月でも60万なんてお金を私は見た事も無いんです!』


カケル『そーなんだ』


○腰に手を当ててカケルの顔を正面で見ながら


愛『そーなんだじゃないよっ!こっちが、ふ・つ・う!』


カケル『なんだよせっかく勝ったのに・・毎日60万円くらい・・』


○上を見ながら寄り目で


愛『ふわわ~気が変になるぅ~・・』


カケル『わかったよ・・キャンセルして1つの部屋に泊まろう・・』


愛『そうそう!』


カケル『一泊200万円くらいのだったら中で数部屋に・・』


愛『同じこっちゃ!!私が管理する!はい!お金貸して!』


カケル『え~っと。買いたい物とかがあるから、それ買って残りを渡すよ』


愛『うん。あ、そうだ!私も行く!』


○地下のデパートで生活用品や食品を飼う2人


カケル『俺、別の買い物をしてくるんで別れよう』


愛『え?これ1人じゃもてないよ!』


カケル『カートに乗せたまま部屋に入れるから大丈夫!それにすぐこの売り場に帰るよ』


○賭博街の通路で最初に出会ったローザーに話しかけるカケル


カケル『これ、どうぞ使ってください』


○ホテルのキーのアップ


カケル『毎日、お金は僕が払いますんで』


ローザー『え?なんで?』


カケル『誰かに力を借りる時が来るかも知れないので、もしよければ』


ローザー『俺でいいのか?』


カケル『はい。それとこれを・・』


○カケルの手にはトランプ1セット


○通路を再び歩くカケル


カケルの心『えーっと、まだいるかな?あの人・・』


○通路の端に折りたたみベッドを置いて寝ころぶ中年男


○その男としゃがみ込んで会話を始めるカケル


カケル『あの、以前にここで買った物なんですけど・・』


中年男『納品は明日の昼だ。それで良ければ』


○用事を済ませてデパートに帰るカケル


愛『早かったね』


カケル『買う物は3年前と一緒だから』


愛『ふーん。どんなもの?』


カケル『モップとか色々・・全部で3000万円』


愛『さ!たかっ・・モップって、なんで??ホテルだよ?床に戻る気?』


カケル『ううん。ひみつ(笑)』


愛『そうですか・・いいですよ別に。他人だし・・


て、言うか、その荷物は部屋?』


カケル『明日の昼にローザーから受け取りなんだ』


愛『そんな商売やってる人いるんだ・・』


カケル『うん。色々いるよ。地上に偽札工場作ってる人とか、現金輸送用の


小さな飛行場作ってる人とか』


愛『ほええ~!なんか、こえ~!』


カケル『そうだ!後で愛も服とか買ってくれば?』


愛『いいの?やったぁ!ちょっとリッチなのも着ていいの?』


カケル『それはやめて欲しい。』


愛『なんで?1泊60万も使うならと思ったけど・・』


カケル『俺達の格好のテーマはバカンスで来た若い夫婦。そうしよう』


愛『え?テーマとかいらなくない?』


カケル『見られるんだよいろんな人に』


愛『いろんな?』


カケル『特に怖いのがローザー』


愛『え、だって関係ないでしょ?』


カケル『関係ある。あの人達はただ、寝ているんじゃない。


毎日、ここからはいだす事を考えて暮らしている。昨日の俺みたいに』


愛『ま、そりゃそうだけど・・』


カケル『今日の博打みたいに情報は億を動かすんだ。誰が金を持っているとか


乗ると勝てる人とか、相手にしない方がいい客とか。


そう言うのを見てリストにして金持ちに売るんだ。


あいつはプロで急に裕福になったとかの情報を流されたら


周りの客達に相手にされなくなる。そうなったら終わりだ。


稼げなくなる。』


愛『あ・・分かった・・ごめん・・』


カケル『こっちこそ、ごめん。ただ、通路に1歩でたらギャンブルは始まっている事を


覚えておいて欲しい。銀行で現金に替えるのも最小限。


賭けには、なるべく小切手を使おう。』


愛『それはなんで?』


カケル『24時間営業の銀行そばの通路で寝ているローザー達はこの賭博街の情報主。


そこで大金を持ち出すお客のリストも作っている。


所持金をカウントされてるプレイヤーもいる。


誰の持ち金が多いかが勝負を左右するルールの賭博部屋もあるから


その情報は高く売れる。銀行そばの通路の寝床の売値は数十億円。


ローザーなのに数十億円も持っていて、毛布にくるまってる人も沢山いる』


愛『・・そんな・・』


カケル『ここは日本じゃないってことさ。


明日の深夜の掃除の時間に俺が両替に行く』


愛『なんで?』


カケル『掃除の時間は200メートルほどの大移動があるのを覚えてる?』


愛『あ・・昨日あったね・・』


カケル『そう。その時だけ、数十分、銀行の前にローザーはいなくなるんだ』


愛『他のお客さんが見てるという事は?』


カケル『その時間帯はほとんどお客がいない。


賭博部屋がどこもしまっているからね。さすがにウシ三つ時はみんな寝るよ』


愛『なるほど、分かりました』


○愛の料理を食べ終わる2人


カケル『ふぅ~。おいしかった!料理上手だね~』


愛『えへへ・・でも作り過ぎたから余っちゃった・・』


○料理を弁当箱に入れて出かけようとする愛


カケル『ん??どこ行くの??』


愛『ちょっとお礼に』


○初日の寝床の通路で出会ったローザーを探す愛


愛『あれ~・・移動したのかな?トイレかな?』


カケル『あの人は通路にはいないよ・・』


愛『なんで?お礼したかったのに・・』


カケル『じゃあ、俺が渡してくるよ!今はホテルにいるから』


愛『え?じゃあ、勝ったのかな?』


カケル『・・俺が味方に入れた・・』


愛『味方??連携プレーとかするの?』


カケル『分からないけど、何かしら役立つと思って。情報取ってきてもらうとか』


愛『なるほど・・その辺はおまかせします・・じゃあ、経費にいれておくね!


1日60万円?』


カケル『うん。ありがとう!』


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