第3話



【完成プロット原稿 3話】



○ゲームの世界から夢の世界に帰るとアイラが2人いて服と髪型が違う


少年『あれ?アイラが2人いる?』


アイラ『この子はパソコン基盤の旧バージョン1.2のアイラで


夢の世界のバグに引っかかって、出れなくなったんです。


助けて体にログインすればこの子が体の持ち主として現世界で行動します』


少年『え?じゃあ、もし俺を嫌えば、もとの世界に帰れないって事も?』


アイラ『ありえます・・』


アイラ1.2『私はそんな事しません!お願いです!パスワードを教えて下さい!』


少年『パスワード?』


アイラ『あそこの壁にパソコンのキーがありますよね?』


○遠くの壁にパソコンのキー


少年『あ、あるね・・』


アイラ『あそこで正しいパスワードを入力すると体にログインするんです』


少年『そうなんだ!アイラはパスワードを知ってるんだよね?』


アイラ『・・すみません。実は私はパスワードを盗まれてしまって


変更されて体にログインできないんです。


だからと言って何もしないとウイルスがパソコン基盤内で増えて本当に帰れなくなるので


駆除をしていたら、あなたに会いました。パスワードをご存じではないのですね・・』


少年『えーーー!?しらないよー!!』


○沈黙


少年『じゃあ、俺出れないの?』


アイラ『はい・・。今のパスワードを知っているアイラに返す気がなければずっと・・』


少年『じゃあ、最初に出であったアイラはどこにいるの?』


○現世界の偽アイラはホテルでシャワーを浴びている


偽アイラ『ふふ・・意外と簡単だったな。


基盤の中で私を探しているだろうけど、どこにもいやしないよ(笑)


ここにいるんだからね。』


○病院で寝続ける少年


主治医『体にはどこにも異常はありません。ただ寝ているだけなのですが・・』


親『治す方法はないのですか?』


主治医『この病気を病気を治せる病院は1つしか知りません・・』


親『え!?あるんですか!?できれば教えていただきたいのですが?』


○アルファクリニック院外


○院内


先生『ええ、治せますよ』


親『そうですか!ではお願いしたいのですが!』


先生『この装置で脳波を安全に呼び起こすのですが、この装置は外国製のもので


1回の使用料にライセンス料の800万円がかかります・・』


親『800万!?あの・・200万円くらいしか貯金はないのですが?』


先生『もしお金が足りないようでしたら必ず通過するローンを組む事ができます。


金利は年間10%です』


親『そんな・・』


先生『しばらくは安全に寝てると思われますので、考えが決まりましたらご連絡ください』


親『わかりました・・』


○クリニックを後にする親


先生『ふ、これで60人くらいかな?一人の払う年間の利子は80万円。


私の年俸は4800万円。もちろん、利息を払うのでみなさん精一杯だから


借金はいつまでもへらない(笑)私の作った電波ウイルスに乗っ取られたアイラが


ご主人さまを増やすたびに私の年俸は上がる。ふははは!』


○着替えてホテルを出る偽アイラ


偽アイラ『さあて、今度はどんな所でどんな芝居を打とうかな~(笑)


またゴミ捨て場でリサイクル好きな人でも探すかな(笑)』


○夢の世界に現れる、しま模様のゼブラウイルス。頭にはシルクハットをかぶり


顔はピエロのよう


ゼブラ『何かお悩みですかぁ?新しい王様ぁ~!ひゃっひゃっひゃ!』


少年『あれ、誰?』


アイラ『あれはゼブラウイルス。ゼブラって呼んでいます・・』


少年『危険なウイルスなの?』


アイラ『いえ、もともとインターネットの世界で繁殖したウイルスが電波に


よって感染したもので危険ではありません。相手にしない方が賢明です。』


ゼブラ『そんな事言わないで助けてよぉ』


少年『助けるって?どうやって?』


ゼブラ『CDとかメモリーカードって分かるぅ?』


少年『ああ・・』


ゼブラ『もし物体化できるなら、それに僕を吸いこんで外に出れたらパソコンに


読み込んで欲しいのさぁ』


少年『そうするともとの世界に帰れるんだ?』


ゼブラ『そうなのさぁ。僕、電波に乗っていろんなパソコンの中で遊んでたんだけど


ここからは出れないんだよね~』


少年『僕だっていつ出れるか分からないけど?』


ゼブラ『いやぁ。出れるよ。今までの王様は全員出て行ったからさぁ。』


少年『ほんと!?どうすればいいの?』


ゼブラ『何もしなくていいんだよ。この世界で遊んでいてもいいし


この世界から出て電子回路にいてもいいのさぁ』


少年『そうなんだ!分かった!なんか安心したよ!』


○少年はCDをイメージして造り出すとゼブラの前に来る


ゼブラ『そのCD向けてくれるぅ?』


少年『こう?』


○ゼブラはCDの中に吸い込まれる


アイラ『私は電子回路に戻りますね!もし何かあったら呼びかけてください』


少年『ありがとう!色々教えてくれて!』


○アイラはきめの荒いモザイクのような状態になり、消える


アイラ1.2『王様~。せっかくですからお城にいきませんこと?』


少年『そーだね!せっかくだから出れるまで遊ぼうか!』


○城の門番をすんなり通過。少年は道を尋ねながら王の間に入る。


間取りは500メートル四方ほどで大きなお風呂場とプールもある。


豪華なベッドは羽毛でふわふわ。とても大きくて走り回る事もできるほど。


壁には映画館ほどの巨大スクリーンテレビがあり、ゲームやパソコンもできる。


戸棚にはあらゆるお酒がある。


巨大な冷蔵庫は触れると扉が消えて色々なジュース、新鮮な果物や


食事の用意もある。


テニスコート、バスケットコート、そして綺麗なボールやクラブもより取り見取り。


天井はドーム状になっていて明かりを消すと巨大なプラネタリュウムにもなる。


少年『すっげー!これ全部おれの物!?』


アイラ1.2『そーじゃない?(笑)』


少年『汗かいたからプールはいろーぜ!』


アイラ1.2『いーねー!』


○2人は水着に着替えてウォータースライダーに乗ったりボートをこいだりして遊んだ


少年『あー腹減った!』


アイラ『お食事たのみましょーよ!』


少年『冷蔵庫にもあるけど、呼んでみよーか?』


アイラ『いえーい!』


少年『だれかー!おねがいしまーす!』


メイド『あ、これは王様!気づかず失礼をいたしました!』


少年『いえいえ。お食事頼めますか?』


メイド『はい。すぐに用意いたします!』


○長いテーブルには何人前もの豪華な食事が並べられてゆく


少年『うわ!んまっ!舌がとろけるような旨さだね!』


アイラ1.2『おいしー!』


ゼブラ『あのー。ちょっといいすかぁ?』


少年『あれ?CDから声がする!』


ゼブラ『ちょっといい考えがあるんですけどぉ~』


少年『いい考え?どんな?』





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