第四話
俺たちは今、合宿と銘打ってキャンプに来ている。
「そろそろお風呂入ろっか~」
「ん?この近くに風呂あんのか?」
「この坂を登ってったとこにあるらしいです」
「そういうことだけはしっかりしてんのなお前ら」
「ってここ混浴の露天風呂じゃねえか」
「いいじゃないですか。裸の付き合いってやつですよ」
「...俺帰るわ」
「お前、やっぱり僕らを変な目で見てたんだろ?」
「ちょっ、違っ...」
「じゃあ一緒に入っても問題ないね~」
「何この団結力」
「タオルくらいつけろよ」
「やだ~」
「!?」
「だってタオルって窮屈じゃないですか」
「お前らっ、それじゃあ漫画に載せられないだろ!!」
「どうせギャグマンガだからなんかよく分からない霧が上手く隠してくれるよ~」
「それにどうせデフォルメだからエロくもなんともないですよ」
「正論」
結局浸かった。
「気持ちいいね~」
「気持ち良すぎてしのの胸揉みたくなっちゃうぜ~」
「きゃ~☆」
「なあ、俺ら帰っていいかな」
「私も帰りたくなってきました」
テントに戻ってきた。
「何かやりたいね~」
「何かって何」
「僕、人生ゲーム持ってきたぜ!」
「私はス○フェスやってます」
「なあ、いい加減囲碁将棋...」
「人生ゲームに決定~☆」
「「」」
「痴漢冤罪で人生転落だって~」
「エ○マンガ家デビューでお金がっぽがっぽです」
「AV女優と不倫!?うわっ財産半減じゃねえか!」
「待て待て。なんなんだこのクソ人生ゲーム」
「『思春期に楽しい下ネタ人生ゲーム』」
「誰だよこのゲーム作った馬鹿」
「おい、そろそろ寝た方がいいだろう」
「寝る?今寝ると言いましたか?」
「お、おう言ったけども」
「ふっ、三人と『寝れる』なんてお前幸せだな」
「なんか恐ろしく意味を取り違えられてる気がする」
「閨ごとってやつ~?」
「この人は天然でこれだから怖い」
「電気消すぞー」
パッ。
「ちゅんちゅんちゅんちゅん」
「鳥が鳴いてるね~」
「いい鳴き方しますね」
「交尾中かな?」
「いい雰囲気ぶち壊さないで」
「ああ~清々しい朝だぜ!」
「川の水で顔洗ったりとかしたいですね」
「珍しくお前らもまともなこと言ってるじゃんか」
「でもトイレ近くにないね~」
「はい(にっこり)」
「そうだな~(にっこり)」
「にっこりしても許さん。公衆便所行ってこい」
「朝うんこは最高だぜ」
「下ネタとか以前に汚い」
「そうですよ。小は崇められますが大は一部の変態にしか需要ないですから」
「もう排泄物の話はやめろよ」
「排泄物の話?違いますよ?」
「違うのか」
「胸の話です」
「若干安心した俺がいる」
「大も需要あるよ~」
「いいえっ、ナスみたいなデカブツなんて誰が好むんですか!」
「そうだぞ!貧乳はステータスだ!希少価値だ!」
「俺は巨乳派」
「「「え?」」」
「え?」
「お前ツッコミ担当だろうがよ」
「はっ」
四話にしてこの状況に慣れ始めたとでも言うのかっ!!?!?
「さて、帰りの電車だな」
「まだちょっと時間あるね~。皆のパ○ツ何色~?」
「白だぜ」
「ピンクだよ~」
「履いてません」
「今日こそは許しませんよ」
大戸だけ一人説教した。
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