第2話 【体感型ゲーム探訪】inSPYreでスパイ潜入
来る2016年3月6日の、雨で煙る日曜日。
「…ここか」
私は新宿歌舞伎町のビルに位置するスパイ体感型ゲーム「
そしてエレベーターで登り、扉が開いた先には…まるで硝煙の臭いが渦巻くかのような、雰囲気たっぷりの敵側施設!!! その凝った内装に感激である。USJばりに凝っている!弾倉が入った箱には、薬莢がぎっちり入ってるし、アーミー的なヘルメットや雨合羽が壁掛けされているし、壁もかなりリアルだ。壁紙ではあるが、ライトの明るさをうまく絞っていて、特にチープには見えない。ゲーム施設の中には(ネタバレになるので少しぼかすが)資料が入ってるボックスがある部屋があり、きちんと資料ごとに名付けし、分けられている細かさ。このこだわりはヤバイ 。
さらに感激したのは、中のスタッフの構成員
「どうしたお前たち、何か探しているのか?」
「(あっ仲間だ!)すみません、これが分からなくて…」
お客さんではなく、ちゃんと同じスパイ仲間として話してくれるから臨場感があり、絡み方が絶妙。ここは、かなり贅沢なLARPゲームだなと感じた。ここまで自由に能動的に絡んできてくれるスタッフがいる体感型ゲームは少ないんじゃ無いだろうか?
敵側の施設に潜入しているという設定上、この構成員たち(スタッフ)は全員こちら側の息がかかっている(敵にとってのスパイであり、こちら側の味方)ため、迷ってウロウロして困っていると、結構助けに入ってくれるのも助かった。これは良い方法で、こういったものに自力で取り組みたければ、お断りしても良いのだ。難易度の調整が自分で可能なのも、良い印象だった。
話を進められればダクトを通ったり、スパイ映画でお馴染みな、四方八方からくるレーザーを避ける系のギミックもあるらしい。やりたかった!2回潜入したものの、2回ともタイムアウトだった。無念。でも2回目はかなり先に行けたので、これは中の部屋配置を把握してからが本番であり、おそらく把握して良いシステムなのだろうと思う。
もう一つ感激したのは、スタッフ構成員のアドリブ力の高さだ。大体の対応はどっしりやってくれる安心感。 さらに、スタッフがちゃんと楽しんでるのが伝わる!これは地味に大切!(割と構成員同士の演技はゲーム上意味無いはずなのだが、楽しく構成員として話し合っており、中々良いものを見させて頂きました、はい)
個人的には、2回目の潜入で中の構成員さんに交渉して先に進める所、ちゃんとそれっぽく
謎解きというより、探索のアトラクションに近い。なにより謎解き系だとどうしてもその場にそぐわないパズルを多く解くことになるのだが、そういったものが無く、あくまでその場のシチュエーションに応じたことで考えることができるのも、とても楽しく感じた。
これが1回1080円(税込)でプレイできてしまうのだから、良い時代になったなと思う。制限時間は10分! かなり難易度の高い時間制限だと思うが、これは何度もやって楽しさが増すゲームである。是非、潜入に挑戦してみて欲しい。おそらく、着替えも持たずして、贅沢なLARPゲーム体験を味わえるだろう。
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