第2話
エミリアと共に無人島(?)近くの沖へと無事に到着した。俺達はエミリアが命名したシャチのチシャとシャナの二匹と別れて浜辺まで泳いで上陸をはたした。浜辺には小舟が泊まっていて、岬の中には俺が乗っていたであろうガレー船が暗礁に乗り上げている。
「海水でべとべとで気持ち悪いです。ここはもうお昼寝して明日から動きましょう」
「まだ昼だからな」
エミリアは夏場だというのにセーラー服だけでなく、マフラーとコートまで着ている。彼女は体温がかなり低いのでしかたないのかもしれないが、みているだけで暑苦しい。
逆に俺はかなりやばい。何せ服と呼べるのが破れたズボンだけであり、それも度重なる酷使でほぼ腰みのだけのような状態だ。これぞザ・蛮族である。
「仕方ありません。では乾かせましょう……光よ」
エミリアは掌から聖剣を呼び出し、その光を使って一瞬で俺達の服の水分を蒸発させてから服をパタパタと叩いて塩を落としていく。後ろに纏めていた髪の毛を外して塩を落とすと、まるでエミリアが光っているかのように綺麗だった。
「なんですか?」
「いや、塩の確保はできるなと思ってな」
「塩……ああ、これですか。なんですか、私の身体についた塩を食べたいのですか。変態ですね……死ねばいいのに」
「誰もそこまでいってねえよ」
「ちょっといいなと思ったでしょう」
「ありかなしかでいえば美少女のならありだな」
「すいません。流石に妻になったとはいえちょっと遠慮したいです」
すすっと離れていくエミリアに悲しくなるが、すぐに戻ってきて腕に抱き着いてきた。
「そこまで落ち込むとは思ってもみませんでした。まあ、変態行為は遠慮したいのですが、触ったり舐めるくらいなら別に構いませんよ」
「随分と寛容だな」
「いえ、流石に前世も含めて行き遅れになったのでそういうのにも興味があります」
「行き遅れだったのか? それに前世?」
「生き返っているのですから、前世で問題ないかと。まあ、女子高生だったので恋愛なんてものはせずに本ばかり読んでいました。その上、こちらにきてからは騎士として国のために働きづめで、最後は戦場で王族を逃がすために単身で師団規模の連中と殺し合いです。聖剣と魔剣で調子にのっていて勝てると思ったんですが、魔力切れと疲労で最後はお腹を貫かれながらもなんとか逃げたんですが、船に乗ってる最中に死にました。その後、棺に納められて本国に戻る間に船は沈んで……永遠に取り残されていました。そこで無駄にあった時間でふと考えるんですよ。別の生き方があったんじゃないかって……」
壮絶な人生を歩んでやがる。思わず頭を撫でてしまった。
「まあ、そういうわけである程度は好き勝手にさせてもらいますよ。代わりにスキンシップとかは激しめで頑張りますので」
「わかった。やりたいことは全部やればいいさ。どうせ不死だしな」
「そうですね。じゃあ、差し当たっては眠いです。海の中で寝るとか無理でしたし」
「それって……」
あっちの意味でなら歓迎だ。
「ああ、そっちじゃないです。流石に初めては家がいいです。まあ、贅沢でも拠点があるところですね。キスや奉仕ぐらいなら……やっぱりキスだけですね。手を繋いだりは構いませんが」
「残念だな」
「残念ながら好感度が足りません。もっとも、命令して無理矢理しますか? それならそれで構いませんが……軽蔑します。侮蔑します。怨みます。後は……何かありましたか?」
「俺に聞くなよ。まあ、命令はしない。エミリアとは仲良くしていきたいしな」
「ひゃうっ!」
エミリアを抱き上げて片腕に乗せて移動する。日本に居た時ではできないことだ。かなり大きな今だからこそできる。
「まったく、危ないじゃないですか……」
エミリアは背中を預けて、手を回して身体を固定してくる。
「嫌なら降ろすぞ」
「いえ、この高い視界は新鮮でいいです。何より自分で歩かなくていいのは素晴らしいですね」
「だらけるのはいいが、戦闘は頼むぞ」
「まあ、アリウスの力は被害が大きいですから、私がでるのがいいでしょう」
俺の攻撃手段は毒薬か菌の散布だ。どちらも被害がとんでもないことになりそうだ。俺達だけなら気にせずに散布するんだが、モンスター以外にも生き残りや現地住民がいるのなら使うのは控えたい。それに小規模ならエミリアの方がいいだろう。俺は祝福の考査もしていないからな。
「それでどうするんですか?」
「拠点の確保か?」
「違います。船をどうするかです」
エミリアが指さしたのは暗礁に乗り上げて動けないガレー船だ。
「船か。調査だけはするか」
「わかりました。では、投げてください。また濡れるのは嫌なので」
「届きそうにないが、大丈夫なのか?」
「問題ありません。途中で魔法を使いますから」
「なら、投げるぞ」
「はい」
エミリアを掴んで思いっ切り投げる。普通ならしないが、エミリアなら大丈夫だろう。そう思っていると途中で魔剣を出し、黒い風で自らを押し上げて船に着地した。
あちらは大丈夫だろうから、俺は小舟に乗って移動する。船に近付くと、縄梯子が降ろされているところがあった。そこから登ろうとするが、俺の体重では千切れてしまいそうだったので、他に入り口がないかを探す。
探索すると前の方に横合いから大きな穴が空いていた。そこから凄い臭いがするが、中に入る。まず目に入ったのは沢山の鳥だ。俺が入ると一斉に飛び立ってでていく。次に目に入ったのは沢山の奴隷の死体が目に入った。彼等は俺の仲間だった奴等だ。
しかし、不思議なことに彼等身体には黒い斑模様がでている。もしかしたら、この島はペスト菌でも流行っているのだろうか?
もしそうだとすればやばいかもしれない。この船には貴族や俺の主人だった商人以外にも客は大勢いた。俺を海に放りこんだことで助かったというのは胸糞悪いが、貴族連中よりはましかもしれない。それに助けることを条件に交渉が可能かもしれない。
これは早めにエミリアと合流した方がいいだろう。
湿ってじめじめし、カビや苔が生えだしている船内を探していると、鼠の死体も確認できた。そのまま進んでいくと呻き声が聞こえてくる。慌てて進むと、小さな女の子が廊下に倒れていた。
「大丈夫か?」
身体を抱き上げて確認する。身長130センチくらいで、とても可愛らしい顔立ちをしているのだろうが、顔には血などが付着し、綺麗な白い肌だったはずが点々と黒い斑模様がでている。
服も色々なものでかなり汚れているが、肌触りのいい材質の可愛らしいワンピースを着ている。身なりがよく、紫かかった銀色の髪の毛もかなり長いことから貴族の娘だと思われる。
「……たっ、たすけて……ください……」
抱き起した俺にすがりついて助けを求めてくる。この娘の命はペストの進行具合からいって残り二日か三日だろう。おそらく、感染源はノミとかだろう。意識の混濁はまだしていないが、心臓は衰弱しだしている。
「薬があるから、助けることはできるが、助けて欲しいのか?」
「はい……お礼は、必ず……します、から……」
「だが、その前に貴族か?」
「……そう、で……す……ステルヴィア家のフランツィスカです……」
今回の依頼主であり、いけ好かない貴族の娘か。それに俺を嵌めた女の妹じゃないか。
「断る。あいにく海に落とされて囮にされたりといったことや他にも色々とされて貴族は嫌いでな。とくにステルヴィアは苦しめて殺してやりたいぐらいだ」
道端を歩いていただけで殴られたり斬られたりするが、そもそも俺が奴隷にされたのだって、ステルヴィアのエリザベスに嵌められて、拷問されて借金を作らされた上に犯罪奴隷にされたのだ。
だから貴族を助けるぎりはない。これが平民や奴隷だったら助けてもいいかと思うが。
「……そん、な……せめ、て……とも、だち……だけでも……お願い、します……」
「諦めろ。お前の姉に奴隷にされた恨みもある」
フランツィスカを寝かせてさっさとエミリアのもとへと移動しようと立ち上がる。だが、彼女は俺の足にすがりついてくる。
「……なん、でも……しますから……」
「なんでもするっていうなら、お前が俺の奴隷になれ。女が男にそういうことをいえばどうなるかわかるよな?」
彼女は微かに頷いた。ひょっとして見た目の年齢とは違うのかもしれない。
「しって、ます……だか、ら……とも、だちを……たす、けて……」
「靴を舐めさせられたり、理不尽に暴力を振るわれるぞ」
「い、いです……か、ら……」
そういいながら、靴を舐めようとしてくる。しかたないから抱き上げてやると、不思議そうにしている。
「助けてやる」
「……あり、がとう……ござい、ます……」
「まずはこれを飲め」
口に指を突っ込んでハイ・ポーションを飲ませる。これで多少は回復するはずだ。ちゃんと治療するのは後だ。
「飲んだら、その友達のところに案内しろ」
こくこくと頷くフランツィスカの案内に従って移動する。
最初に案内されたところは小さな子供がどうにか通れるような穴だけだった。どうやら黒死病を発症して閉じ込められていたようでここを通ってきたようだ。だが、あいにくと俺では通れない。普通の通路ですら狭すぎるのだから。いっそ肉体改造で俺も身長を減らしてみるか?
「じゃあ……こっちです……」
「わかった」
少し回復してまともに話せるようになったフランツィスカに案内してもらいながら移動していると、姉のことを聞いてきたのでいかに酷いことをしたかを伝える。
アレは歩いているといきなりぶつかってきて、そのくせ服が汚れたから弁償しろとか、転んで怪我をしたとかいって騎士達に捕まえさせてから俺を牢屋にいれた。そこで彼女自身が俺を拷問してきた。おそらく、拷問して玩具にするのが目的だったのだろう。しかし、まったく死なない俺にしばらくしたら飽きたようで、俺に借金をさせた後、奴隷商に売りやがった。
「……ごめん、なさい……」
「謝っても許さないからな。その小さな身体にされたことをしてやる」
「っ!? はっ、はい……それで、二人を助けてくれるなら……私はどうなってもいいですから、拷問でもなんでも満足するまでして……ください……」
涙を流しながら告げてくる横顔は本来なら絶望したような表情のはずなのに、どこか誇らしげにもみえる。
「そうか」
どうやら、本当に良い娘みたいだ。フランツィスカは殺さないようにするか。それにエミリアじゃできないプレイができる。フランツィスカにロシア帽とコートを着てもらって、相手を指さしてもらうのだ。当然、発する言葉はアレである。まあ、冗談はおいておいて流石に拷問もする気はない。小さい娘は愛でるべきなのだ。
「着きまし……あれ?」
「どうした……って、これは……」
その扉は厳重に施錠されていたようだが、鋭利な刃物で扉ごと斬られて破壊されていた。中を覗くとそこには複数の人が倒れていて、エミリアが生き残りの人達と話していた。その人達や死体には皮膚のあちこちに出血斑が生じ、全身が黒色のあざだらけになっている。死亡している者達は鼠に齧られたりしていたが、それはおいておく。処理はしないといけないが、すでに感染している人しかいないからな。
こんなことを考えていると、フランツィスカが飛び出してエミリアのもとへと走っていった。正確には近くにいた別の少女達だ。
「お姉ちゃん、アナちゃんとステラちゃんは大丈夫?」
エミリアの横にいるのは青色の瞳に濃い紫色の髪。髪形はツインテールで身長は140センチぐらいだ。もう一人は赤色の瞳に長いくすんだ銀色の髪の毛をこちらもツインテールにしている。こちらはフランツィスカと同じ130センチくらいだ。
どちらもツインテールだが、紫髪の娘はツインテールの状態で胸の辺りまであり、銀髪の娘は足首辺りまである。それと二人にはどちらも奴隷を示す首輪が嵌められている。
そして、この二人とは別にもう一人いる。そいつは見覚えがある奴だ。フランツィスカの姉であるエリザベスだ。彼女は綺麗な銀髪に胸も大きい。身長は160すぎで18歳くらいだろう。だが、前は20歳を越えたぐらいだった気がするのだがな。
「妾の子の分際で私をお姉ちゃんっていわないでくれる? それよりも助けを呼んできたのよね? さもないと、この二人を殺すわよ。こいつは役に立たないようだし……」
エミリアを指さしていうが、エミリアは呆れたように頬をかくだけだ。
「う、うん……助けてくれるって……でも……」
向こうは向こうで話しているのでエレミアの横までくる。復讐の対象が目の前にいるが、まだ様子をみるべきだ。
「ああ、こちらにきたんですね。助かりました。話しにならないので」
「そうなのか?」
「はい。助けろの一点張りです。それが平民の義務らしいですよ。まあ、そもそも私は平民ではないのですけどね。あれ、よくよく考えたら、国が滅んでいるので平民ですね。それでどうするんですか?」
「それなんだがな……」
俺はエミリアを連れて少し離れ、内緒話しをする。拷問されたこともあるから、しっかりと教えておく。
「ふむ。殺しますか? 斬り刻みますか? すりつぶしますか?」
「物騒だな。だが、それだと復讐には生温い」
「確かにそうですね。ですが、どうしますか?」
「それなんだが、気に入った子がいるんだ」
「あの子ですか。それならあの二人も手に入れるといいですよ。あの女がアリウスと一緒にきた子に命令するのに使っているようですし」
確かにそうだな。二人を確保すればフランツィスカは俺に感謝するだろう。
「三人共、あいつに使われるのはかわいそうですし、もらっちゃいましょう」
「いいのか?」
「はい。むしろ歓迎です。私が相手をするのも減りますし、一人だと体格差で辛そうですから」
「確かにな……だが、小さすぎないか?」
「どうせ不老不死なのですから問題ないでしょう。年齢を確認してからそれによって待ちましょう。まあ、私はどちらでもかまいません。私が楽をできればいいですから」
サボりたいだけか。本当に動くのが面倒なんだろうな。ほっといたらニートまっしぐらだ。すでに燃え尽きているのか。いや、長い時間を一人でいたせいで色々と後回しにしているのかもしれない。
「どちらにしろ交渉だな。力尽くで奪ってもいいが……ああ、一ついいことを思い付いた。アリウスってあの女に言ったか?」
「いえ、いってませんよ。助ける方法はしっているとはいいましたが……」
「なら、俺の事は別の名前で呼んでくれ。名前をばれたくない。どうせあの女にとってはその辺の一人で覚えてかもしれないがな」
「わかりました。後で後悔させるためにですね。なら、そうですね……先輩といいましょうか。これなら失った学生気分も味わえますし」
先輩か。学校にいってた時には言われたこともない呼び方だ。しかし、可愛い後輩の女子高生から先輩と呼ばれるのもいいな。
「わかった。それでいこう」
「では、交渉とかは任せますよ。面倒なので私は適当に生き残りを集めておきます。面倒ですが」
「頼む」
エミリアと別れてから話しあっているエリザベス達の下へと向かう。彼女はこちらをみるなり怒鳴ってきた。
「さっさと私を治療なさい! これから私は嫁ぎにいかないといけないのだから」
「断る」
「なんですって……貴族である私のいうことを聞きなさい!」
「助ける代金はもらわないとな」
こいつを無料で助けるわけにはいかない。それにフランツィスカとは助けると約束したからな。
「本当に助けられるの?」
「ああ、本当だ。だったら見せてやろう。フランツィスカだったか、こっちへ来い」
「いいわ。いきなさい」
「……はい……」
「口に咥えて飲め」
寄って来たフランツィスカに指を差し出し、口に含ませて指の先端から万能薬を出して飲ませる。すぐにフランツィスカの身体から斑模様が消えていった。
「これで治っている。俺の祝福は薬を生み出せる。よってこの病の治療もできる」
フランツィスカを脱がしてエリザベスがしっかりと治っていることを確認したようだ。
「さっさと治療なさい!」
「治療してほしかったら代金を支払ってもらおう」
「代金はこの子よね?」
「ひゃうっ!」
そういってフランツィスカをこちらに突き飛ばしてきた。慌てて抱きしめると、彼女の高い体温が伝わってくる。それに恥ずかしそうに身体を隠してながら顔を真っ赤にして照れているようだ。
「そいつはやるから、治しなさい。お前もいいわね。妾の子が私の役に立てるのだから」
「……はい……これから、ご主人様の奴隷に、なります……」
そういって抱き着いてくる。まずは彼女の身体を一瞥してから抱き上げてエリザベスに視線を戻す。
「足りないな」
「なんですって?」
「俺が聞いたのはそこの二人も含めてだ」
言いながらフランツィスカと視線をあわせる。不思議そうな顔をしていた。
「?」
「友達がいるんじゃなかったか? そこの二人だろ?」
俺は二人に視線をやる。
「そうだよな?」
「はっ、はい……」
「どういうことよ?」
「俺がこの子を代金にして助けるのはその二人ということだ。お前じゃない」
「なんですって……」
「だから、お前を助ける代金は別だ。そうだな、貴族を助けるんだから、あの二人でいいかな?」
フランツィスカもようやく俺の目的を察したようで、しきりに頷いている。
「お願い、します」
「そこの二人ももらおう」
「駄目よ。こいつらの祝福は有用なのよ」
「なら諦めるんだな。別に俺はお前が死んでからこの子達を治してもいいんだからな」
そもそも死んでからも蘇生ができるのだ。どこまでいけるかわからんがな。
「くっ……平民風情が調子に乗って……」
エリザベスは悔しそうにしているから、とても気分がいい。
「で、どうするんだ?」
「わかったわよ! でも、二人の意思しだいよ」
意思次第といっているが、これはいやがらせなだけだな。
「二人共、フランツィスカと一緒に俺の下に来い。ほら、フランツィスカも……」
「……その……」
「ん。いく。心配」
「フランを一人にできない」
「いいの……? ひどいことされるよ……」
二人はフランツィスカに抱き着いて頷いている。奴隷なのに随分とフランツィスカとは仲がいいようだ。まあ、彼女の態度から考えると本当に二人のことを思っているからだろう。それに立場が似ているのもあるのだろう。
「そういう訳で、二人の支配権を渡してもらおうか」
「ちっ、いいわ。でも、契約はどうするのかしら?」
「エミリア、頼む」
「任せてください」
忌々しそうにエミリアをみている。その間にさっさと契約を書き換えてくれる。これで二人の支配権を手に入れた。
「もういいでしょ、さっさと治しなさいよ」
悔しそうにいうエリザベスを無視して、フランツィスカに服を渡して着替えさせる。
「ちょっと!」
「ああ、治療を開始する。それよりも、どうだ?」
「助かりそうなのは28人ですね。どうしますか?」
「死にそうな奴から助ける」
「ふざけないで! まずは私から治しなさいっ!」
「いいや、死にかけの奴から治す。三人も治すから手伝ってくれ」
「はい、わかりました」
「何する?」
「教えて」
エリザベスを完全に無視して、まずは二人から治療していく。当然、指から飲ませた。それ以外は指から飲ませずにコップを適当に用意して飲ませていった。
悔しそうにしているエリザベスもちゃんと治療してやった。平民の彼等が飲んだコップで飲ませてやった。
その後、3人を連れてエミリアと共に外にでた。すでに夕方になっていたので、野営地を探さないといけない。後は彼女達の話を聞かない駄目だ。それに不老不死の薬も作らないとな。
しかし、どこまでも作れるだろうか? いっきに三本はできるだろうか?
まあ、ちゃんと話した後だな。それに二人の首輪も解除しないといけない。話次第だろうが、三人は可愛いし良い娘みたいだから交渉次第だ。
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