異世界で満喫するために必須なチートは薬だと思われる。

ヴィヴィ

第1話















『おめでとうございます。篠原昭しのはらあきらさん、貴方は抽選会に当選しました。下記のアンケートにお答えください。ファンタジー世界に持っていける好きな力はなんですか? なんでも構いません。何個でも構いません』


 こんな内容のアンケートを30歳になり、魔法使いとなった誕生日にみつけてしまった。

 彼女もいないし、経験もない、貯蓄も無い、仕事はアルバイトのみでやばい癌という病気も借金もある俺は一人寂しく自宅でネットサーフィンをしている。

 さみしさを紛らわす意味もこめて答えてみよう。まず、異世界で必要なのは戦闘力だろう。どうせモンスターがいるだろうし、死にたくない。いや、病も怖いな。どんな病気があるかわからん。というか、毒薬も薬だし攻撃能力も十分じゃないか。

 とりあえず、ありとあらゆる薬を創造できる力と書いておく。これなら筋力増強系とかも作れそうだし、欠損部位を再生する薬とかならいくらでも売れるだろう。

「ん、複数回答可能だったな」

 ああ、あとは作成コスト無効が欲しいな。薬をつくれなければいみないし。一つにまとめられそうだ。つまり、ありとあらゆる薬をコスト無しで創造できる力。これだな。うん、これさえあればどうとでもなるだろう。

 ああ、それならこの寂しい独り身をどうにかする能力がいいな。美少女召喚能力。これは絶対必要だ。それと逆らったり反逆できないようにしよう。召喚して殺されましたじゃたまったもんじゃない。

 特に大人の女は信用できない。もてない男に近付いてきて利用して貢がせるだけ貢がされて、借金の肩代わりまでさせられてポイだ。裏切り防止は絶対に必要だ。それと何時でも送還できるようにしておこう。

 美少女限定召喚。合法ロリ、JKまで。何時でも送還可能。これで……というか、そもそもこれならゲームキャラの召喚でいいだろう。むしろ、嫁召喚(美少女の合法ロリからJKまでのゲームキャラ)。よし、これにしておこう。いや、やっぱりこれは問題だ。やめておこう。薬のチートさえあればどうにかできるはずだ。奴隷を買ったり、孤児を助ければいいんだしな。むしろ、育成系のほうがいいか。肉体改造にしておこう。これなら理想の美少女にできるだろう。それにこの能力なら商売になる。ダイエットができて、その人の理想の姿になれるのだから金持ちはこぞって依頼してくるはずだしな。

 最後は菌の操作と作成にしておく。治療できるとはいえ、お刺身やキノコがたべたいしな。

 それと保険としてチートが手に入り、使えるまで絶対に死なないというものがあったのでこれに入るとしておく。その代わりスタート地点が悪くなるらしいが、いいだろう。

 送信してからやることはないのでスマホでアプリゲームをしてから寝る。合法ロリもいいがJK剣士もいいものだ。







 ヒャッハーっ! 気付けば嵐の海の中、魔物に襲われている。相手は海蛇というか、シーサーペントとかそんなのやシャチだったりしている。そして、俺はそいつらにはむはむされているのだ。

 身体は凄くでかくて、身長250センチもあるのでちょっとした巨人である。相手からしたらくいごたえはあるだろう。

 そもそもなんでこんなことになっているかと言われれば、記憶を漁る限り、俺は転生というものが行なわれたようだ。そこでアンケートに答えたチートがもらえたようだが、チートの数×10年が必要だったようだ。つまり、俺はいま、30歳。そして、こちらでも童貞である。通算60年だから大魔法使いだ。

 なんでこちらでも経験がないかといわれればまず身体がデカイし、娼婦からも拒否されるぐらいだ。更にこの世界では10歳になると祝福、つまりチートがもらえるようで、おれはそんなのがなかった。つまり能無しである。

 だから、両親に売られて奴隷して生活し、主を転々としながら最後にはガレー船に入れらて不衛生な中でひたすら船をこがされた。

 そして、今回はご主人様が依頼でうけた結婚先へと向かう貴族様のご家族一行やその親戚を運んでいたのだが、途中で海賊に襲われて逃げる間に嵐に会った。大陸沿いの浅瀬を進むはずが沖合にでて魔物に襲われるという事態に陥ったのである。

 そこで、貴族様やご主人様は可愛いご令嬢達を守るために奴隷を海に捨てて餌として囮にすることにしたのだ。その間に風の魔法を使って逃げ切るという作戦だ。魔物は基本的に獲物を狙って争い合うからこそできる方法である。それにガレー船は魔物達の扱いの中では中ぐらいになるようで、餌としては多少リスクがあるようだ。だからこそ囮が有効なのだ。

 つまり、俺はチートを使うまで死なないので恰好の餌である。以上。

 ふざけんなっ! スタート地点悪すぎだろ!

 さあ、さあ、魔物の胃の中で身体が再生しては溶かされるのだが、皆はこの身体が溶かされる苦しみと水圧で潰される感覚、食い千切られる恐怖がわかるだろうか?

 俺は脳内が拒否した。しかし、チートで死ねないので慣れるまで時間の分からぬ腹の中で過ごし続けたら海の中に放りだされた。何かは言わないが、とりあえず俺をこんなめにあわせた貴族とかは許さん。

 さて、海底に沈んでいると真っ暗でなにもみえない。だが、一つ思ったことがある。チート使えばいいということだ。使えば死ぬが、使う能力次第だ。まず、どこまでが有効なのかはわからないから、不老不死の薬を体内に創造し、瞬時に浸透させて身体を再生するようにして発動する。

 無茶苦茶苦しいが、これからのチートハーレムことチーレムライフの希望と名前はしらないが、貴族共に復讐するためにも頑張ってたえる。

 どうやら、神様はそこまで鬼畜ではないらしい。全能力を使わないと死ぬことはないようだ。不老不死の薬の効果が適応されるまでに死ぬ可能性があったが、どうにかなった。

 次に肉体改造を使う前に薬を体内に創造する。作るのは潜水薬。ぼう魔法使いの大会にもでてきたあんな感じで水中でも呼吸でき、満足に活動できるようにする。後は暗視用の薬もだ。

 ありとあらゆる薬を創造できるのでとても便利である。魔法の薬でもなんでもござれである。

 後は肉体改造で適応能力をMAXにしてから、キロネックスの毒薬を大量に生成して何度か死んで自分の身体に抗体を作る。それから散布する。阿鼻叫喚の地獄絵図を作って安全をはかりながら頑張って浮上しようとしたが、如何せんいる場所がわるかった。

 深海から浮上するのにどれだけ体力がいるというのだろうか。うん、無理だった。諦めた。

 毒薬の散布をしながら深海を探査することにした。楽しい深海探検……問題は海流に流されることであるが、お宝をみつけた。

 そう、それは沈没船だ。

 船の中に入ると骸骨がいっぱいである。どこかの国の国旗とかもある。とりあえず、やることは死体あ……トレジャーハントである。お金がないのでしかたない。

 船内を探索しているとお宝が結構ある。硬貨以外にも金製品だったり、宝箱だったり。もっとも、宝箱は大概に壊れているし中のも壊れているのが大概だ。

 しかし、そんな中に不思議なものをみつけた。それは光り輝く棺だった。

 とりあえず、開けてみる。そこには白骨化した死体ではなく、綺麗に原形を留め、二振りの剣を抱いている長く綺麗な金色の髪の毛に同じく金色の瞳をした美少女が横たわっていた。服装は経年劣化によって崩れ落ちていて、腹部の穴以外は綺麗な裸体を曝している。

 視線を下にやっていく。胸をみるが動いていない。試しにそっと触ってみるが、柔らかい感触こそするが心臓の動きはない。口に手をやっても呼吸もしていない。

 更に視線を下やり、努力して一部から目を逸らしつつ足元にやるとそこには折りたたまれて置かれている制服っぽいものは朽ち果てずに残っていた。もうこれだけで彼女がどんな存在かわかった。

 おそらく、俺が転生者だとしたら、彼女は転移者だろう。どういう分け方をされているのかはわからない。もしかしてチートの数かもしれない。

 いや、しかし残念である。生きていたらヒロインをゲットし、ハーレム形成の第一歩となったというのに。

『何時までみているんですか。恥ずかしいのでやめてください』

「っ!?」

 声に振り向くと部屋の隅にある椅子に腰かけ、読書をしている半透明の少女がいた。その娘は棺に寝ている娘とまったく同じ姿だ。恐怖のあまり、慌ててさがる。水中なので身体が重いが、しかたない。

『その反応は傷つきます……』

 可愛らしい声で落ち込む彼女を改めてみると、制服姿だった。ちょっと残念だ。

『変態ですね。死体に興奮しているんですか……これがネクロフィリアという奴なんですね。正直、止めてほしいです』

 いやいや、と声をだそうとするがここは水中なので声をだせない。

『ああ、大丈夫です。貴方の考えていることはわかるので。霊体ですし、これでも生前は剣と魔法を使っていましたから念話と表層の思考を読むくらい楽勝です』

 なにこの学生もどき、怖いわ。

『ひどいですね。これでもあなたのいう女子高生なんですが……もっとも、聖剣と魔剣の力で成長はしていないのですが』

 聖剣と魔剣か。そこの二振りの剣がそうなんだろうか?

『そうです。その力、魔剣のせいで私は成仏もできずにここにいます』

 俺が取ればこの子は成仏するのか? それならそれで良い気がする。聖剣と魔剣が手に入るしな。武器ももたないこの身体ではまともに戦うことなど………普通にできる。

『ちなみにその聖剣と魔剣は主を選びます。というか、私のチート能力なので、私以外に使えませんし離すこともできません。ですから、破壊をお願いします。こんな深海で活動できるなら、可能でしょう。たぶん』

 いやいや、無理だから。面倒だし、美少女を殺すとか勿体無い。

『すでに死んでいるんですが……しかし、もう生きているのにも飽きているんですよね。ここには本も甘い物もありませんし』

 まあ、ずっと沈没船の中でぼーとしているのは確かにつらいと思う。

『ですよ。ですので、ここは人助けならぬ死人助けと思って……』

 だが、断る!

『えっ……鬼畜です、外道です……私、もうここに数年じゃたりないくらいいるんですよ……? お願いしますよ、ちょっとくらい触ったり……いえ、犯してもいいですから』

 だが、断る!

 ちょっといいかもと考えたが、やはり駄目だ。ネクロフィリアの趣味はないしな。生き返ってから出直してきな。

『無茶言わないでください。というか、生き返っても深海ですから死にますって。お願いします。もう一人でずっと寂しくて辛くて、日がな一日くらい世界を眺めるだけの毎日は嫌なんですよ』

 わかってる。そこで提案がある。我がハーレムの一員になるのだ。そうすればずっと一緒だ。それこそ永遠に。

『馬鹿なことを言わないでください。永遠に私と共に過ごすというのですか』

 そうだ。永遠に一緒だ。死がふたりを分かつまでな。だから生き返ろうじゃないか。

『そんなことできるはずがありません』

 ならば、できれば俺のハーレムに……いや、俺の女、嫁になってくれるか?

『正直言って遠慮したいです。できるとは思えませんし、身体の大きさ的にいって無理です。私よりも1メートル大きいですし』

 なんとかなるさ。大丈夫、任せるがいい。いくらでも手段がある。

 断言すると表情が呆れにかわった。

『わかりました。そこまで求められるのは嫌じゃないです。それに面倒なことは嫌いですが、流石にこの静寂な深海で一人は嫌ですから……生き返えることができるなら、嫁でもなんでもなってあげます』

 交渉成立だな。では……誓約の魔法とかあったりするのか?

『ありますよ。使いますか? って、聞くまでもありませんね。では……私、エミリア・スノーホワイトは……名前、なんですか?』

 そう言えばいっていなかった。俺は篠原昭だが、転生しているからこっちでの名前はアリウス、苗字はない。というか、日本名じゃないのか?

『一応、日本での名は白雪絵美里しらゆきえみりです。こちらで日本名はおかしいですから。そこでアをたして英語にしたのがスノーホワイトです。この身体や髪の毛は全部作りました。アキラ……いえ、アリウスは作っていないのですか?』

 俺は作ってないな。転生者だからかもしれないな。そっちはチート、何個にした?

『私は一つですね。私の力は光の剣。輝く剣、呪文が刻まれる剣、不敗の剣、隠れた敵も探し出してひとりでに倒す自動追尾機能のある剣、不老を与えるなどなど全てを合わせたケルトの剣です。ちなみにそこの聖剣と魔剣は一つで二つです。光と闇の両側面ですね。ほら、光と闇が合わさり、かっこよくみえるという奴です。まあ、普段は一本しか使わずに身体能力の強化にまわしています』

 中二病おつってことか。

『うるさいですよ。まあ、他にも持ってるだけで色々と効果があります。身体が鞘なので、聖剣は祝福系の力を、魔剣は呪い系の力があります。今は死んでいるので呪い系ですね』

 まあ、どっちでもいいや。それよりも早く契約しようぜ。

『まったく……まあ、面倒ですからさっさとしましょう。どうせ失敗しますし』

 いや、成功するし。

『はぁ……私、エミリア・スノーホワイトはアリウスによって蘇ることができた場合、彼を主として剣を捧げ、永遠の忠誠を誓います。また、妻となりハーレムの一員になることも誓います。また、失敗した場合は聖剣と魔剣を私ごとありとあらゆる手段を持って破壊すること。以上、三つをエリミア・スノーホワイトの名においてアリウスとの間の誓約とします。この誓約は魂に刻まれ、破った場合は死に至り……いえ、どちらにせよ魂を所有するものとします』

 俺と彼女、エミリアの身体に現れた魔法陣が半分ずつ入っていく。これで誓約の儀式が終わったようだ。しかし、魂の所有ときたか。失敗したら逆らえないということだな。まあ、失敗はしないが。

『自信たっぷりですね。まあ、蘇生ができるのなら、その代金として付き合うのは構いません。どうせたかだか数十年でしょうし』

 さてはて、それはどうかなっと。とりあえず、身体の方に近付くとエミリアもついてくる。しかも、目隠しをしてくる。これじゃみえないが、無視して近付く。

『恥ずかしいのみないでくださいね』

 無理なので諦めてくれ。どちらにしろ、これから何回も見せてもらうんだからな。

『むぅ……しかたないですね。今だけです』

 やはり、成功するとは思ってないか。まあ、いい。

 まずは俺の口内に蘇生薬と不老不死の薬、さらに潜水薬を作ってからエミリアに口付けをして口移しで流し込む。

『なっ!? まってくださいっ! なんですかそれっ!』

 ふははは、さあ甦れっ!

『伝説とか神話の薬をあっさりとっ!』

 口移しで飲ませていると、ドクンっと水が押し上げられる感触がして、次第に冷たい身体が暖かさを取り戻していく。次の瞬間、エミリアの瞳が開いてこちらをみつめて、すぐに押し返そうとするが、彼女の中から俺の中に何かが入ってくると力がまったく入らなくなったようだ。

 そのままたっぷりと飲ませてから、新しい薬としてハイ・ポーションやマナポーションを与えていく。海の中なので効果がいまいちだが、構わない。それに不老不死の薬で傷も回復したし問題ないようだ。

『……してやられました……今から私はアリウスの物です……』

 ちなみに不老不死になっているから、永遠だからな。

『っ!? この詐欺師っ!』

 ひどい言われようである。俺の能力を確認しなかったほうが悪いのだ。

 そう返すと、エミリアはポカポカと叩いてきたが、痛くはないし、エミリアの口元も笑っていた。

『まあ、私が確認しなかったのが悪いんですし、いいでしょう。しかし、思考能力が大分悪くなっていますが、しかたないですね。それよりもここからでられるようですし、なによりも……一人じゃないですから。それに互いに不老不死なら辛い別れもありません。ただ、妻として甘味と本を要求します。それ以外は別にいりませんので』

 本はわからないが、甘味なら作れると思う。甘いお菓子のような薬とかもあるしな。子供用だろうが。

『普通なら健康状態で摂取すると駄目なんでしょうが、不老不死なら問題ありませんし、それでいいでしょう。本はしばらく諦めます。というか、よくよく考えたらいっぱい本を読める上に甘味がもらえる……良い取引ですね』

 できれば愛してほしいな。

『それはこちらの台詞なのですが……まあ、いいです。それと私は甘やかされれば甘やかされるほど依存して貴方なしでは生きられなくなります』

 駄目じゃないか。厳しめにいこう。

『可愛い妻のためですから、とりあえず週休五日でお願いします』

 却下。反対ならまだしも、五日も休まれてたまるか。だが、永遠の時があるのだから、いずれそうなるようにするか。

『いいですね。他の人に働かせながらのんびりと暮らすのは最高です』

 まあ、本当に駄目人間になりそうだから、滅多にしないだろうけどな。

『残念です。では、ここを出る準備をしましょう』

 そう言って、エミリアは立ち上がってから制服を着ていく。青いセーラー服に黒いフードつきコート。それにマフラーをつけて俺に手を差し出してくる。俺はしっかりと小さな手を握り帰して引き寄せる。すると彼女は俺の腕に乗ってきた。

『さあ、私の財産を回収して旅にでますよ。ここの所有権は蘇った私の物ですから安心してもっていきましょう』

 サルベージしてから外にでる。そのまま進んでいくとエミリアはとても楽しそうにはしゃいでいる。周りを聖剣で照らしているので水族館でもいるかのようだ。

『ところで、どうやって深海からでますか? 歩いていくのは大変ですよ』

 そうだな。なら、動物を利用しよう。

『それもいいですね。ですが、海の上にでるだけなら簡単にいけますよ』

 できるなら頼みたい。いつまでもここにいたくないしな。

『では、やりましょう。しっかりと捕まっててくださいね』

 嫌な予感がするのでしっかりと抱き着く。するとエミリアは聖剣の力を解放して、海底に向けて光線を放った。水中でそんなことをやれば一瞬で海水が蒸発し、また流入してを繰り返していく。俺達はその勢いを利用して海面付近までいっきに脱出した。

『光です、光がみえます! それにあれはシャチですね。あれにしましょう。アリウス、ちゃっちゃと説得してください。私は斬ることしかできませんから』

 しかたないのでそのままシャチを麻痺させて、シャチと俺が意思疎通薬で会話できるようにしてから説得して近くの陸地まで乗せてもらうことにした。二匹の番のシャチを仲間に引き入れた俺達は陸地を目指す。

 ついでなのでこないだの嵐に遭遇した船の場所も聞いておいた。沈んでたらそれはそれでいいのだが、島に難破しているようなのでそちらへと向かってもらうことにした。

『太陽よ、青空よ、私は帰ってきました! 空気も美味しいし、生きてるって素晴らしいです!』

 テンションマックスなエミリアはシャチの背に乗って存分に楽しんでいた。しかし、時間が経つと疲れたのがぐでっとしてシャチの背に実を預けている。こっちが普段のようだ。

 まあ、ときたま襲ってくるモンスターはエミリアの暇つぶしの餌食になっていくのでいいとしよう。倒されたモンスターはシャチや俺達のご飯になった。どちらにせよ、シャチとの契約で薬による戦闘力のブーストと回復支援でパワーレベリングを行いながら進んでいく。



 そして、無事に船が難破している無人島へと到着した。いや、人がいるのだから無人島ではないか。生き残りはおそらくいるだろうしな。





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