1-7 案内にて

店長に残された残された自分と副店長は

今八百屋の前にいる。

「とりあえず案内するな」

「はい」

副店長と共に八百屋の中にはいる。


「外に野菜をおいて売ってる。中はまぁ、

事務所だな」

八百屋は露天のような店で、

店前に野菜が陳列されている。

「これが台帳ね」

副店長が自分に売れた野菜の名前と個数と

金額が書いてある紙を渡す。

「売れたらそこに書く、以上だ。」

「それだけですか?」

「まぁ、仕入れは政府の奴がやってるから、

うちらは運ばれた野菜を売るだけだな。

まぁ、やればわかるさ」

副店長は自分の肩をぽんとたたく。


そのまま副店長と店番をする。

なかなかお客さんが来ない。

その割に並んでる野菜が少ない。

「仕入れが少ないんですか?」

「いや、他の店がある数朝に買ってくのさ。

だから、今は暇なんだ」

副店長と自分は夕方まで、二人並んで、

店番をした。ほぼ売り切れた所で、

店長が帰ってくる。


「…やぁ、今日も盛況なようすで…」

「ったく、逃げておいて、それかよ」

「…まぁいいじゃないの…」

「はぁ」

副店長は頭を抱える。

日がくれはじめてくる。


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