画面から現実へ

KING KEN

第1話

第1話 僕はSNSを始める

僕がSNSを始めたのは高校一年生の頃だった。

中学時代勉強するくらいなら読書、部活するくらいなら読書、恋愛よりも読書だった僕は成績もあまりいいとは言えなかったので家の近くの優秀でも落ちこぼれでもない普通の高校に進学した。

周りの同級生や先輩方を見ても恋愛、部活、欧州サッカー、ファッションやゲームの話ばかりする人が多かった。

僕は本以外興味がなかった。

でも友達は少ないがいた。

いわゆるアニオタの友達がたくさん。

僕がアニオタかって?

そんなわけない。

ただ本が好きな俺だ。

でもライトノベルは読む。

あれも本だ。

ちゃんとした友達が欲しいなと思ったりもしていた。

アニオタの人たちがちゃんとした友達じゃないとは言わない。

けど僕が欲しいと思う友達は理想を言わせて貰えば本が好きでルックスのいい女の子だ。

世の中そんな人は全然いない。

僕は現実を知っていてもこの欲求を抑えれなかった時があった。

一般的な人は本を買うとき何を見て買うだろうか。

オビを見て買う。

それも1つの選び方だ。

この世の中には買う本の選び方なんて腐るほど存在する。

そのうちの1つにネットで買う際にレビューを見る人もいるだろう。

僕は好きな本のレビューを書きまくった。

すると何件かレビューに対して返事がくる。

僕は返信を貰うことに喜びを感じるようになった。

誰かと繋がっている。

始めてから何ヶ月経っただろうか。

僕は1つの誘いの返信を貰った。


本好きDKの泰ちゃんさんへ


いつもレビューを見させていただいています。

先日も泰ちゃんさんのレビューを見て買いました。レビューに書かれていた通り面白かったです。もしよしければメールのやり取りなど出来たりしないでしょうか?返事待ってます。


歌姫 F より


僕はこの歌姫 Fさんとメールを取るようになった。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

画面から現実へ KING KEN @KINGKEN

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ