第3話 義実家の屋根の下

夫と結婚したから、新しい家族ができた。

お父さんとお母さん、弟さんができた。

弟さんは結婚しているから、義妹とその子供たちもいる。


お父さんとお母さんは、2人暮らしだ。

息子2人が同時期に独立してしまったから、最初はさみしかったかもしれない。

両親の屋根の下は、ちょっとくすぐったい気持ちになる。


残念ながら息子とお父さんの折り合いが悪く、間に立たされる嫁としては、どう接したら良いのかが10年経ってもイマイチ距離感がつかめずにいるのだが、お母さんと息子は仲が良く、実際お母さんはとても良い人で、彼女をお母さんと呼びたくて結婚したから、今お母さんがお母さんでいてくれることがとてもうれしい。


お母さんに孫を見せられないのが残念ではあるのだが、お母さんはそこに触れない。

私たち2人が仲良くやってくれればそれでいい、と言ってくれる。

弟さん夫婦にお子様が2人いる手前、長男に子供が居ないことに申し訳なさを感じたりもしつつ。

それでも、私たち夫婦の、家族の在り方を認めてくれていることに、とても感謝している。

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