4-17.戦いの意義

 雨のとばりの向こうに聞こえた足音で、ギルは異変を知った。

 否、気づかないふりをしていたのだ。今日の雨足は、街を覆った惨劇を隠すには弱すぎる。

 ギルは黒く染まった両腕を地面から離し、ゆっくりと立ち上がった。茨という形で現出し、目の前の物置倉庫を包んでいた力が、源を失って消失する。

 不死の開拓者テオを、同じ不死の異能者で封じ込める作戦も、もはや続ける意義がなかった。


「なぜだ。魔族よ」


 グレーの髪で雨粒を弾くように、ギルは勢いをつけて振り返る。

 忽然こつぜんと現れた人影の、赤光しゃっこうを放つ双眸そうぼうが、薄曇うすぐもりの鈍色にびいろを貫いてギルを無感情に見つめていた。


「厳しい状況であることは確かだが、決して対処できないものではないはずだ。あれらを排除すれば……」


 影――魔族を代弁する人形、エコーの姿が霞む。

 鋭く伸びた爪を振りかざし、唐突に高速移動を開始したのだ。その軌跡を、飛散する雨水が彩った。


「言葉など、もはや無意味か」


 常人ならは身じろぎ一つさせぬ間に八つ裂きにするだろう奇襲は、ギルの構えた剣の刃と噛み合って火花を散らす。

 刀身の向こう側に怪物を見て、ギルは諦観に染まった呟きを零した。


 エコーに意図や目的などなかった。

 かつての同盟者に引導を渡すなどという意志もなく、ただ自らが相手するに足る強者のもとに現れたのだ。魔族にとって、居住区の非戦闘員もギルも変わりはない。

 魔族は目覚め、たわむれをやめた。それが唯一の事実だった。

 エコーは初撃を防がれたことに動揺もせず、擦過さっか音にも似た咆哮を上げ、逆の手を掲げる。


「ならば仕方がない」


 ギルの嘆息は、短かった。

 攻撃を受け止めている剣を強引に振り払い、エコーがよろめいたところに豪腕を叩き込む。

 エコーは転がりながら体勢を整え、地面に四肢をつけた虫じみた姿勢で構えた。奇妙な方向に捻じれた首も一瞬でいでいる。


 しかし、目の前には既にギルが迫っていた。

 突進の勢いを上乗せした激烈な突きは、反応させる余地を与えずにエコーの首元を貫き、その体を持ち上げる。

 宙吊りの胴体に、逆の手で放つ長剣の一閃が炸裂すると、エコーは二つになって吹き飛んだ。

 いかな魔物でも確実に絶命する痛手だが、エコーは首の皮一枚で繋がった頭で赤目をらんと輝かせる。切断された胴体からは血液ではなく大量の茨が飛び出し、ギルに襲いかかった。

 先端は正確に鎧の隙間を縫ってギルの肉体に突き刺さる。傷は浅いが、茨はある種の力を送り込み、ギルの体を蝕もうとした。


「舐められたものだな」


 ギルは微動だにせず吐き捨てる。

 体をびくりと震わせたのはエコーの方だった。ギルからほとばしる力がエコーのそれを押し返し、逆に茨を通して流れ込んだのだ。

 エコーは痙攣けいれんと共に末端から崩壊を始め、ほんの数秒で黒い粉となって雨に流され、溶けて消えた。


 ギルは刺さったままの茨を無造作に抜き捨て、雨の中でしばらく佇んだ。

 やがて、きびすを返すと、夢遊病者のような足取りで、封じていた物置小屋へ向かう。


 扉を開いた直後、見えない壁が迫ってきたかのように息が詰まった。一瞬の後に感じたのは、すさまじい血生臭さだ。屠殺場でも、これほどひどくはないだろう。

 足元には室内に溜まった血が波となって押し寄せ、靴を赤く濡らした。踏み入れば、靴底で粘着質の音を立てる。


 まさしく地獄絵図だった。

 床や壁、天井までも赤黒く染め上げられている。


 そこかしこにうず高く積もっているのは、骨や臓物の混ざった肉の山だ。一体どれほどの人体が積み重なっているのか、見当をつけようもない。

 ところどころで火が盛り、周囲を明るく照らしている。人の脂を火種とする地獄の篝火かがりびだ。


 悪夢の光景の中に物音が聞こえ、ギルはこうべを巡らせる。

 それが一体なんなのか、一目で判別することはできなかった。

 ぐずぐずの塊がうごめき、膨らんでは崩壊している。時折なにかを形作ろうとするが、明確な像を結ぶ前に潰れてしまっていた。

 ギルは、はっと息を呑んだ。その正体に感づいたからだ。

 塊からは細く白いものが、骨がいくつも飛び出ていた。


 言葉にならないうめきが聞こえる。ギル自身のものではない。

 この世のすべてを恨むような声は、血の海からだった。

 血だまりに浮かんだ人間の顔の皮が口を動かし、絶えず呪咀じゅそを吐いている。空っぽの目はうつろに天井を見上げるばかりで、ギルの存在にも気づいてはいない。


「おっと、出迎えが遅れたようだ」


 もう驚くことはなかった。

 何度も聞いた不愉快な声の方へ、ギルは警戒を隠さずに振り返る。

 肉の山が一つ独りでに崩れると、肉片のいくつかが瞬く間に膨張し始めた。数秒も経たないうちに、それは裸の少年を生み出す。


「話相手もおらぬから、少々うたた寝していた。無礼を許したまえよ」


 死体の残骸から再生を果たした開拓者テオドリクスは、天使かと見紛みまがうほど愛らしい面で微笑み、慇懃いんぎんに言った。

 不滅の異能者にはダメージの影響など見られず、実際に一切の痛痒つうようを感じていないのだ。


「刺客の者達をどうした」


 ギルの命令により、魔族の力を受けてテオと同じ不死になった男達。念には念を入れて三人用意したというのに、この様だ。

 テオは芝居がかった所作しょさで肩をすくめ、鼻を鳴らす。


「最近の若人わこうどは優秀だが軟弱でいかんな。たった……何回だったかな? まぁ何百回か死んだだけで、これだ」


 テオは順繰じゅんぐりに指を差した。再生し損ね続ける肉塊、顔の浮き出た血だまり、そして壁にもたれて動かない人影だ。

 全身が痩せ細り、髪はすべてが真白く染まっている。ギルがそうと気づかなかったほどに生気のない、抜け殻だった。

 絶えず繰り返された恐怖と苦痛、死が、彼らの心を完膚かんぷなきまでに破壊したのだ。


「不死を見誤ったようだ」


 あわよくば、三人でテオを完全に封印できればと思っていた。彼らは決して弱かったわけではない。テオはそれこそ三人の回数を足し合わせた以上に死んだはずだった。

 しかし不死を不死たらしめているのは肉体以上に、数多あまたの死を受けて平然とできる人外の精神なのだ。


「真に恐ろしいのは、お前だ。テオドリクス」

「褒めるな。照れる」


 テオはうそぶき、ギルの入ってきた扉から外をうかがった。かすかな喧騒。憔悴しょうすいした様子のギル。事態を推測するのはあまりに容易だった。


「魔族は微睡まどろみから覚めたか」


 ギルは言葉に詰まったが、観念したように首を横に振り、掠れた声で言う。


「お前達の思惑どおりになった。好きにするがいい。俺には、もうお前達を止める理由がない」

「貴殿はどうする」

「どうする、だと?」


 テオの問いかけに、ギルは皮肉げに笑った。


「なにかすることがあるというのか。すべて終わったのだ」


 どこまでも無気力で卑屈な姿だ。若くして荒くれの街の頂点に立ち、魔領域を攻略し、ギルドの長として君臨した英雄《千剣のギル》はいない。そこにいたのは、すべてを失った哀れな敗者だ。

 テオは敵対していた相手の惨めな姿をにやけた顔で眺め、おもむろに歩み寄った。


 そして、拳を突き出す。

 激突音は重く大きく、骨の砕ける乾いた響きを伴った。

 ギルは腹を押さえて背後によろめく。冒険者のものにしては分厚い鎧が、揃えた指の形にへこんでいた。

 しかしテオはそれ以上の重傷だ。拳は割れ、関節は砕け、至るところから折れた骨の生々しい白が飛び出している。強すぎる打撃に自らの肉体が耐えられなかったのだ。

 ぼろぼろの腕を急速に修復するテオは、変わらず人を喰ったような笑みを顔に張りつけているが、エメラルドグリーンの瞳は苛烈な怒りに燃え、薄暗い室内にくっきりと浮かび上がっていた。


「終わったからなんだというのだ。なにもしないつもりか? ならば貴殿、はじめからなにもするべきではなかった。人も世界も、生きた末にいずれ死ぬのだからな」


 極論だ、という文句をギルは呑み込んだ。テオの目を見てしまったからだ。

 死ねないという最も極端な体質を得ながら、そこには強固な意志があった。ふざけた態度に隠されていた、強い使命感に裏打ちされた意志だ。

 いつか終焉は訪れるという唯一絶対の事実を否定し続ける男を前に、ギルは口をつぐむしかなかった。


「人を救うのが冒険者ギルドの理念なのだろう。どうした、人はまだそこにいるぞ! 貴殿の助けを求める人がな!」


 テオは腕を再生する途中で不要となって排出された骨片を乱暴に投げ捨て、もはや用なしと言わんばかりに、立ち尽くすギルのすぐ傍らを通り抜けていく。


「彼らを裏切っても構わないというのなら好きにするがいい。かの《千剣》も、すべて錆びていればガラクタの山に過ぎんな」


 テオは一糸まとわぬ姿のまま倉庫から外へ踏み出し、降る雨に身を晒した。赤く汚れた肢体が洗い流され、彫像のような白を取り戻していく。


「待て」


 半ば反射的に呼び止めたギルは、どうするつもりだ、と言いかけてやめた。わかりきっていることだからだ。

 不死とはいえ魔族と戦うには非力であり、それはスバルの仕事だ。ならば、今できることは一つしかない。


「なぜ魔族打倒にこだわる。なぜ非力な身で自ら戦場に立つ。不死で金もあるなら、安全な都市で平穏に暮らせばいいだろう」


 かわりに出てきたのは、ずっと抱いていた疑問だった。

 ギルの制止に律儀にも立ち止まっていたテオは、思いにふけるように曇天を仰いだ。そして、背を向けたままで静かに言う。


「剣士オルレア」


 唐突に出現した聞き慣れない人名に、ギルは困惑を隠せなかった。しかも、それはまだ終わらない。


「魔物学者ガートルード、弓術士ウル、鍛冶屋トール、薬草医ビルバオ、魔女の弟子アイオナ、戦術家ジャック……」


 なおも羅列られつは続き、一通りの名を上げたテオは半面だけ振り返った。彼の顔は、見たこともないような穏やかな笑みを湛えている。


「初代ギルド長達の名だよ。バートランド・ギル」


 ギルは、愕然とした。

 冒険者ギルドを筆頭に、古くからあるギルドは創設者の正体から創設の経緯まで、ほとんどの事実が失われている。長となるものに伝えられる秘密があるという噂も、実際はまったくの的外れだ。

 それを知る者があるとすれば、当時を生き、彼らの偉業に関わった者のみだ。


「誰よりも大胆で、偏屈で、優秀だった。なにより優しい連中だったよ。自分の身一つもままならない時代で、世界の行く末すら案じていた」

「まさかお前も……いや、お前こそが」


 テオはギルの言葉を最後まで聞かず、本来の不遜な表情を取り戻して向き直った。

 魔物の集団が、透き通った瞳に映る。雨に混じって降る黒い霧がまさに作り出したものだ。


「余は今も彼らと共にある。自分だけのうのうとしていられんのだよ」


 テオは無防備な姿で魔物の目の前に躍り出る。素手だろうが、裸だろうが、彼の戦意を折る材料にすらならなかった。

 その足元に、鋼の音が転がる。


「ありがたい」


 そう言って剣を拾い上げるテオの隣に、ギルが並ぶ。

 自らの得物は既に抜き放っていた。


「数が多いぞ。油断するな」

「忠告されるまでもない」


 ギルの体は、溢れる覇気で一回りも大きくなったようだった。腹をくくった者の決意が、精悍せいかんさを研ぎ澄ましている。

 テオは魔法の詠唱を始め、ギルは投刃に手を掛けた。魔物は距離を詰めながら威嚇の声をあげている。


 数秒後には鮮血が奔騰ほんとうするだろう場面。

 そのとき、戦場に一陣の風が吹いた。


「風をり、紡ぎ、糸を成す」


 かすかな声は、暴風の中で妙に明瞭だった。

 衝撃波じみた圧力から顔を庇いながら、ギルは信じがたいものを見る。

 突風に押されてぐらついた魔物の大半が、まるで子供の積み木遊びのように、ばらばらに崩れたのだ。

 硬い甲殻に覆われたものだけが生き残り、それも柔らかい関節のいくつかが切断されている。


「この技は……」


 不可思議な光景を、テオは驚愕を隠せずに見つめている。

 しかし彼の動揺は思いもよらない事態への困惑ではなく、疑問からくるものだ。


「あんまり殺せなかったな。やっぱり俺には相性が悪い」


 きぃ、ときしむ音。

 狭い路地の間から、声の主は現れた。それほど上等ではない車椅子に乗った、波打つ長髪が特徴的な男だ。

 不思議な男だった。手は膝の上に置いているというのに椅子は勝手に進んでいる。傘を差してもいないのに濡れていないのは、雨粒が彼を避けるように、その頭上で方向を変えているからだ。


 突然の闖入者ちんにゅうしゃを前に、ギルはむしろ納得をしていた。

 彼の車椅子の背もたれに、赤い剣となたの装飾《切り拓く剣》が吊られていたからだ。


「やはりディーンか! 久しいな!」

「よう、じじい。旧交を温めたいとこだが、とにかくあいつらをなんとかしてくれないか? 俺は虫が苦手なんだ」


 車椅子の男、ディーンは軽薄な笑みを浮かべながら、手を手すりに乗せたまま、指だけで魔物達を示した。

 ギルは事態を呑み込めずにいるが、確かなのは魔物の数が減ったということだ。

 開拓者に背を見せることに抵抗を覚えながらも、ギルは残った魔物の集団に斬り込んでいった。その後を全裸のテオが続き、剣を掲げて走る。


 凄腕の剣士が二人のうえ、相手は手負いだ。二人がすべての魔物を駆逐するまでにそれほどの時間は必要なかった。

 積み上がった死骸の山に、ギルは鋭い視線を飛ばす。


「糸、か」


 突風が切断した魔物の断面。そして雨粒の動きから、ギルは魔物を殺した力の正体を看破かんぱした。

 触れれば切れる鋭利さを秘めた見えない糸が、風に乗って魔物を襲ったのだ。


「一目で見破るとは、さすが英雄ってとこだな。お目にかかれて光栄だ、バートランド・ギル」


 車椅子の男ディーンは、両手を打ち合わせる仕草をする。拍手のつもりのようだが力はなく、音は鳴らない。


「それに、じじいも。相変わらずまったく変わらねぇな」

「貴殿こそ。最後に顔を合わせたのは何年前だったか……」


 開拓者同士の交流があるのか、親しげだった二人だが、ふとテオが首を傾げる。


「ところで、なぜここにいる? 貴殿、魔領域《荒野》を縄張りにしていただろう」


 ディーンは疑問を受けて、ばつが悪そうな顔で呻いた。


「話せば長い。ついでに言えば、俺だけじゃないんだ。他にも何人か俺達の知り合いがカレヴァンに集まってる。じじいがここを目指してるって聞きつけてな。今頃、シャルちゃんも戸惑ってるだろうなぁ」

「なんだと? それは一体……」

「積もる話は後にしようぜ。戦力が増えたってことで、今は良しとしてくれ。こんな状況だしな」


 そう言って、ディーンはギルにウインクをした。

 勿論、ギルは仏頂面のままだ。むしろ硬い声で、鋭く言い放つ。


「お前達を味方などとは思わん。多くの人を、場所を、破壊する者達のことなど」

「はは、正しい認識だな。皆、魔物を殺すのが楽しいだけで、住民を助けたいだなんて考える奴は一握りさ」


 魔物の山を一瞥いちべつするディーンの目に、一瞬だけ狂気が過ぎる。軽薄に見えて、やはり彼の中にも殺戮に取りつかれた悪魔の影が息づいているのだ。


「いずれにせよ、好都合には変わりがない。ひとまず休戦といこうではないか。残念ながら、共闘できるほど協調性のある者は少ないがな」

「俺も遊撃に当たらせてもらうよ。また後で、会えたら会おうぜ」


 そう言うと、ディーンの車椅子は独りでに車輪を回し始める。満足に身動きが取れない男が単独行動など自殺行為もいいところだが、彼を引き留める必要をこの場にいる誰もが感じなかった。

 去ろうとするディーンは最後にギルを振り返り、得意げに口の端を吊り上げる。


「不出来な弟子も一目見ておきたいしな。どうだ英雄? スバルは手強かったろう」


 彼の一言が、ギルに苦い思いを抱かせた。

 魔族の目を通して、スバルが扱う技の一部をギルも把握している。空の森を守護していた巨大な蜘蛛の魔物を退けて見せた、風の糸を紡ぐ魔法をスバルに伝授したのは、この男だったのだ。

 その苦みを飲み下し、ギルは身を翻した。後悔や反省の前に、やるべきことが残っている。


「貴殿は、どうするのかね?」

「治安維持部隊を立て直す。魔物を殺すためではなく、人を守るために」

「あぁ、それがいい。人望と実力を兼ね備えた貴殿にしかできないことだ」


 テオの称賛を聞き流し、ギルは見知った街の崩れゆく中を大股で突き進んで行った。

 胸中を去来きょらいするのは、かつて体験した感情だ。遥か昔にも感じる過去の出来事がギルにもたらした思い。

 恐怖だった。

 魔族の使者エコーと初めて対面したときの絶望感。これほどおそろしい存在がこの世にいるのかと、魔領域を征服して甘い勝利に酔っていた自分を恥じた。


 すべてを失った今だからこそ、思う。

 策をろうしていたのは、本当に人類のためだったのだろうか。

 あるいは、敗北を認めたくないがため、戦い続けていると信じ込んでいたかったのだろうか。


 答えを出せないまま渦を巻く思いは、目の前に現れた光景が吹き飛ばす。

 逃げ惑う人々。傷つきながらも立ち上がる人々。

 彼らのために剣を振るってきた日々は、決して偽りではないはずだった。


 腰に吊った二振り一対の長剣を抜き放ち、ギルは駆ける。

 冒険者ギルドの長、治安維持部隊、冒険者の英雄――――すべての殻を脱ぎ去った《千剣のギル》の刃が、雨を弾いてきらめいた。

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