　し賀県の銭湯を経営している徳井さんに似た、政治家の山田さんには、孫がいた。その孫は大学ふ属の高校に通っていて、成績が良かった。山田さんの孫の夢は、海外留学だった。

　しかし山田家は貧ぼうで、築五十年の家に住んでいた。海外との貿易をして、輸入が輸出に比べて多かったのだ。高額な税金も払っていた。しかし、義務なので仕方がなかった。

　ある日、山田さんの孫は災害にあう夢を見た。大統領の職場が燃えていたのだ。原因は、車の燃料が容器からもれたからだった。

　それを祖父に報告すると、孫は最近開設したおかし屋へ導かれるように入った。中は過激（げき）に混雑していて、孫は圧迫（ぱく）されそうになった。

　しかし、孫が財布をのぞくと、お金が余り二百円しかなかった。友達にお金を貸してほしいというと、その友達は応じてくれた。そのお金で綿あめを買った。

　翌日、山田さんが事故にあい、血液検査をした。そのあと退職した。手術には総額一億かかったがけがは回復せず、山田家の財産はなくなった。山田さんはやがて成仏し、残った預金で安価なお墓を買った。

　しかし投資の基本的な制度を理解した孫はある程度お金をもらった。孫はそのお金で肥料を買い、精っぱい畑を耕した。

　五年後、耕作の講師として採用され、お金持ちになり周りから絶賛された。月刊「個人の畑攻略！」にも「山田プロの知識と技術と根性は世界一」と記述され、出版された。その雑誌は学校の校舎にもけい示された。インタビューの時、孫はこう言った。

「こんなの、序の口だよ」

　山田さんの孫は旧居を改造して売った。そして仮面ライダーとけっこんして、複数の子どもを授かった。

　子どもが保育えんから帰ってきて、そう眼鏡で土俵を観測しているとき、武士が現れた。そしていきなり、

「防虫ざいを買って、家を清潔にするんだ！」と言い、商品券をわたした。

　でも防虫ざいは逆効果で、虫が大量発生して山田一家は絶句した。

このお話は、ごらんのスポンサーの提供で、お送りしました。

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