間奏1 ソラミミストよ! 

 タモリ倶楽部に出てくる安齋さんほどではないが、私も生粋のソラミミストである。

耳までちょいと不器用なのだ。

空耳で聞こえた変な単語を、小説のネタにできるという利点はありますけど、ね!


 一番意味不明な聞き間違いは、小学生の時。

「君は~勇ましく~♪」という合唱曲を遠くで聞いていた私は、

なぜだろう。なぜかしら。

「肉じゃーが食べたい~♪」と空耳した。


 ちなみにその時特に肉じゃがが食べたかったわけではないことを覚えている。

そして周りの人にはそんな風に聞こえていない、とわかった時の何とも言えない気持ちもまた、昨日のことのように思い出せるのだ。




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