第三章 千隼とグランドマスター
第21話 バトルギルドとハンターギルド
「
おーおー、里奈の奴はりきってるぜ。
俺達、つまり俺と燈色と姉貴、それに千隼さんを加えた4人は、今日も
燈色から気になった所はどんどん言って欲しいと言われた姉貴は、そりゃもうはりきって燈色を「教育」していたね。途中で
でもまあ燈色の奴、何の文句も言わずに姉貴に言われたことを実行している。その甲斐あってか、あいつの
あ、そうそう。今日は千隼さんも参加してるので、スカイポは
だったら千隼さんともスカイポで会話すれば良いじゃないかと思うかもだが、そもそもスカイポを使いだした
俺と姉貴の事を知っている燈色はともかく、そんな事を知らない千隼さんをスカイポに招待するのは色々とまずい。
それに、スカイポに頼らないのは悪いことばかりじゃない。普通ならスカイポでアドバイスを求めてしまうような場面でも、自分で判断することで、
「ギルド「シャイニングナイト」がギルド「エターナルウィング」とのバトルに勝利しました」
深淵の森で休憩してたら、突然、チャット
このゲーム「ザ・ブラックアース」には、ギルド間でのバトルシステムが搭載されている。
ブラックアース各地には、
で、1時間という制限時間の中で、最後に要塞を所持していたギルドが、1週間の間、要塞の主となるんだ。そして、要塞を所持しているギルドには1周間の間、
でも、バトルに参加しているギルドにとって一番の報酬は、要塞を所持していることで、そのサーバー内での知名度が
例えば、「所属ギルドどこですか?」って聞かれた時に、無名のギルドだと相手の反応も薄いけど、超有名ギルドだったりしたら「おおっすげええ!」とか言われるみたい。
うちのギルドなんかは名前を出した所で、知り合いくらいしか知ってる人いないんだけど、今バトルログに出てた「シャイニングナイト」なんかは、バトルやってる奴だったら誰もがしってるギルドらしい。
当然シャイニングナイトに
さらに、そういうギルドには大抵「エース」と呼ばれるスタープレイヤーが居て、そういうプレイヤーに憧れてギルドに入るパターンもある。
まあ、俺には全く無縁の話なんだけどね。
なので、逆にうちみたいなハンターギルド(狩り専門ギルド)がギルド員集めようと思ったら、高レベルモンスターのいっぱいいる狩場へ、がんがんレアアイテム集めにいきますよ!ってアピールが必要になってくるんだ。
と言っても、「自由同盟」ギルドで高レベルへの
なので今の俺は、この上昇志向が強い皆さんに必死で付いて行ってる状況だ。そのうち燈色にもレベル抜かれそうな気がする・・・。
「エリナ殿!エリナ殿では無いですか!」
突然、静かな深淵の森の広場に響く聞き覚えのあるでかい声!(声つーか文字なんだけどね)
ある意味上昇志向No1の男「グランドマスター」ことグラマンが、広場入り口から走ってきていた。
でっかいモンスター数匹に追いかけられながら!
「ぎゃあああ、グラマンお前何やってんの!?」
「そこの角を曲がったら、3匹同時に襲われたのだ!た、助けてくだされえええええ!」
こんな時まで、あくまでも自分のキャラを崩さないグラマン、さすがだぜ!とかそんな事いってる場合じゃない!
俺がそんな事を考えてると、燈色が素早く移動して、グラマンに披ダメージ
そして姉貴がグラマンに回復魔法を、千隼さんと俺がグラマンに向かっているモンスターの注意を自分たちに向け直させる技をかけて行く。
そして、姉貴と燈色が真っ先に
そういうわけなんだけど、何故かグラマンは俺達の後に続かず、なんと広場側から攻撃を
「グラマン、あんた何やってんのよ!とりあえず逃げて!逃げまくって!」
里奈が必死にグラマンに逃げるよう呼びかける。
俺達もグラマンをすぐに助けに行きたかったが、何しろ狭い通路が
そしてなんとか目の前の一匹をぶちのめし、すぐにグラマン救出へと向かった。
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