悪の人格形成
暴力と性虐待と混合するとどうなるか?
他人の同じ被害者と比べてどうのということではなく、
その虐待に至るケースの違いにより、情報の少ない昭和の被害者でも
殺意の芽というものは芽生え育まれるものなのかもしれない。
私の場合はまだ性虐待にまでは至っていない頃、
暴力が尋常ではない頃にかすかにその芽はめばえていたのかもしれない。
そんな私の例に対して、もっとむごいケースを私は知っている。
その被害ケースは具体的には書けないけれど、
同じ昭和の情報の少ない時代であっても暴力が最も過激な中、成長した大人の告白では明らかに殺意というものを子供のうちに抱えていたようだ。
私の場合はどうだったか?
父の暴力が激化して殺される恐怖を感じ始めた頃、そして両親と子供である私との性の垣根が崩れている環境だった。そういった程度のものでも、親から子への精神的な性虐待になるということを私は最近になって知った。
そんな環境の中、あの時、明らかなる殺意ではなかった。しかし、あるクラスメートを目障りだと感じていた。居なくなればいいのにといつも思っていた。
今のイジメほど惨たらしい事は無かった時代。
小学校三年の私のクラスで一人いじめられている少女がいた。
その子は長い髪の毛で、いつも髪の毛がベタベタした子。。
ピンクの一見よそ行き風のワンピースを着ていても、
毎日同じワンピースで薄汚れている。。
みんな汚い!あっち行け!などと言ってからかうようにイジメている。。
私はそのイジメには加担しなかった。
むしろ、関わりたくない!というのが本音。
しかし、段々、その少女が目障りになっていった。
あの子なんか居なくなってしまえばいいのに!
そんな思いにとらわれていた。
私は夏休みの昆虫採集セットについている液体のうち1本を
シャンプーに混ぜ、小さな入れ物に入れて
それを彼女に渡してしまう。
「これで髪の毛を洗うと、きれいになるから、
皆にからかわれなくなるよ!」と言って。。。
彼女は「ありがとう。」と言って受け取った。
次の日から、彼女が死んでしまうのではないか?と。。
私はドキドキしながら学校へ行った。
お願いだからあのシャンプーは捨ててくれ。。
もし、使ったとしても何事も起こらないでくれ。。
そんな事を念じながら酷いことをしてしまった!と後悔するも、
誰にも言えなかった。
それからずっと、彼女はほぼ毎日学校に来ていました。
きっと大丈夫だったんだ。と日が経つにつれて思いながら
そのうちに私はそんなことをしてしまった事を忘れていた。
その後、私は両親と団地が当たった!と言う事で、1年半後、
引っ越しをした。
あの時、一瞬でも明らかに私には殺意があったのだろうか?
それは、遺伝的なサディストの芽なのか?
父の暴力のせいだったのか?私には分からなかった。。
母が亡くなり、父の暴力暴言はエスカレートすると同時に
軽微な近親姦が始まりだした私が中学性の頃、
私は何度も飼い犬に暴力をふるい、
私の心にたまる怒りを吐き出していた。
ある日飼い犬を投げつけ、肩を脱臼させてしまう。
嘘を言って自分のしでかしたことを誤魔化しきりましたが、
今思うに明らかに私にはサディストの芽があるのだと思う。
暴力に耐え続けるマゾヒスティックな私の存在と
怒りを吐き出すサディストな私。。
これらが混合して、
自虐と言う道を生きてしまうのかもしれない。。
一番目障りなのは、あの時、シャンプーを手渡した彼女でもなく
私自身なのかもしれない。
その後、私は人生最大の地獄を見ることになる。。
近親姦
自分を消滅させてしまいたい衝動。
自虐、悪意の行動。そんな渦の中に巻き込まれていく。。
持って生まれた魂(人格)を壊しながら。。
輩(悪意の人格)が少しづつ忍び寄る。。
狂気の親から生まれ、狂気の世界を強いられた子供というものは、
受難が多いという事なのでしょうね。。
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