第19話 心はつながっている ver.2.0(後編)

心はつながっている ver.2.0


 それから、彼女と僕の奇妙な授業が始まった。


「とにかく、最初は場数を踏むことね。ありえない議題のディベートをして、自分の嘘に慣れるの。」

「君と一対一のディベートができるなんて光栄だね。お手柔らかに頼むよ。」

「そんなこと言ってられないよ。あなたにはすぐに私のレベルまで追いついてもらうんだから。」

「ああ、できる限り頑張るよ。で、最初の議題は?」

「うーん。そうね、私、結構、化石とかカンブリア紀の生き物とか、好きなんだけど、『アノマロカリスが何を考えて海を泳いでいたか』考えましょう。」

「ええ、あの気持ち悪いやつ?」

「あら、意外な反応。男の子は全員ああいうのが好きだと思ってた。」

「まぁ確かにロマンはあるかな。」

「じゃあ決まりね。」

「ちょっと待って。古代生物の考えていたことなんて、突飛すぎるよ。」

「それがいいんじゃない。あり得ないほうが、自分を騙すいい練習になる。さらに言えば、興味のない方がいいよね。」

「えっ、なんで?」

「興味のないことを無理に興味を出して話すなんてあなたも少なからずやってきたでしょう?でも、『無理に』なんてやってたら自分のストレスになるから、何にでも『自然に』興味が出せるまで徹底的に慣れてもらうよ。」

「なるほどね…。」

「まぁ今日は最初だから、あり得ない議題だったらなんでもいいの。じゃあ、始めましょう。」


 彼女と一対一でディベートや議論の練習を繰り返した。彼女と僕は様々な議題で語り合った。「魚人の世界では、魚と魚人の区別をどうやってつけているか」「学校では社会に出ていない教師が社会について語っているが、それは聞く価値があるのか」「首相に外国人が就任した時のメリットとデメリット」「資本主義と社会主義を3年ごとに繰り返す国家があるとして、その国に安定性はあるか」「この世に無駄な仕事はあるのか」「魔法の杖は呪文に反応するが、『録音した持ち主の音声』には反応するか」――。

 彼女は興味がなければないほうがいいと言っていたが、彼女が出す議題は僕にとって、新しくて、異端で、刺激的で…。

 そう、僕は楽しかったのだ。議題を僕から出すこともあったが、彼女はすべてに興味を持って、嬉々として意見を出してきた。それらも、すべて嘘なのだろうか。

 僕にはそれが嘘かなんて、わかるはずもなく、そんな彼女を見ていると、引きずられるように、僕にも好奇心が湧いてくるのだ。


「それでいいの。」


 彼女はこの授業の意味についてこう言う。


「あなたが興味のない話題があったとして、『100%全く興味がない』って言える?言えるかもしれないけど、それは虚勢を張っているだけ。この世の中に『絶対』なんてあるとは思えない。」

「そこらへんに生えてる雑草に、普通人は興味を示さないけど、でもよくよく見てみたら、薬草かもしれないし、葉っぱは一定の数学的な法則で形作られているかもしれないし、丸めたら笛になるかも。どれかがあなたの興味を引くはず。」

「0.001%でも興味が持てることがあったら、その気持ちを膨らませるの。その気持ちは本当にあなたの気持ちからきているものだから嘘じゃない。」

「あなたはあなた次第で何にでも興味を持てる。」

「先生の話がつまらなかったら、なんでつまらないのか考えましょう。原因がわかれば、あなたの話は面白くなるから。電車通学で時間を持て余しているなら、つり革広告のデザインについて考えましょう。人に伝えたいことがある時の助けになるから。」

「あなたの周りの出来事は全部、あなた次第で役に立つものになる。」


 気がつけば、いつも彼女と一緒にいた。彼女と一緒にいれば、僕がつまらないと思っていたものが、すべて意味のあるものに見えた。元から面白かったものは、もっと面白いものに見えた。そして魅力的な彼女は、より魅力的になっていく。

 目に映ったものを取っ替え引っ替え題材にして、僕と彼女はディベートを通して思考実験をしていく。

 ありえない前提を創造して、

 相手の返答を予想して、

 相手の考えていることを夢想して、

 好奇心は何%くらいかなと想像して、

 普段と違う自分の虚像を作り出し、

 そうすると、全く新しい考えができることを学んだ。

 いつしかそれらの虚像たちは僕の中に定着して、

 こんな風に思えるようになる。

『全く違う自分がいてもそれは嘘じゃない、全部自分自身だから。』


 この頃には、『ディベート』において、クラスメイトたちに負けることはなくなった。先生に「妥協案を探せ」と言われた『議論』の授業だって、すぐに最適解を提案することができる。役に立つモノはこの教室に揃っている。相手の考えていることもすべてではないが、わかる。何しろ僕の中の10%くらいは向こうの意見に賛成だったりするからだ。僕らは最初から、対立していない。

 ある日、僕の親友からこう言われたことがあった。


「最近のお前、正直怖いよ。」

「どうしてさ、僕としてはむしろ調子がいいって感じなんだけども。」

「だってさ、お前の意見、1時間後には180度違うってことがあるだろ。」

「ああ、それは立場を入れ替えたディベートだったんだから当たり前だろ。」

「いくらディベートだからって俺にはあんな芸当できないね。俳優に向いてるんじゃないか?」

「それって褒めてる?」

「いいや、皮肉だよ。それに、『議論』にしたって、この前の文化祭の出し物決めたやつ。」

「うん。」

「最初は喫茶店って言ってて、お前の流れだったのに、10分後には撤回して、結局シェイクスピアだろ?」

「それは、よく考えてみたら相手の方がいいなって思っただけだよ。実際そうだったろ?」

「それはそうかもしれないが、俺が言いたいのは…」


 親友は困惑した表情で、僕に訴えかけてきた。


「本当のお前がよくわからなくて、気持ち悪いんだ。」


 気持ち悪い。なんて、人に使っていい言葉なのか?

 僕は怒ろうとした。怒ろうとしたんだけれども、そこに5%の虚像の僕が現れて、「彼の気持ちもわからないでもないよ。友人が一貫性もなく意見をコロコロ変えてたら自分だってツッコミたくなるだろ?」と言ったので、怒るに怒れなくなってしまった。


「そう…かもね…。少し、考えてみるよ。」


 とだけ言って、それから道が分かれるまでは、黙って歩いた。普段は黙って一緒に歩いていても、気にならないような仲だったけれども、この時ばかりは気まずさを感じた。そして、


「さっきはごめんな。言い過ぎたよ。じゃあね。」

「ああ、うん。バイバイ。」


 彼が背を向けたとき、ある可能性に気づいた。『彼は僕に怒って欲しかったんじゃないか』。しかし、この話を蒸し返しても、先の展開が全く読めなくて、あんなにディベートの練習をしたのに、全然わからなくて、僕は怖くなって、話を切り出すことができなかった。


 次の日も、その、親友との気まずさは取れなかった。当たり障りのない会話だけして、力のない笑顔を取り繕って、ただ過ぎていくだけの時間。気持ち悪さを抱えながら、過ぎていく時間。そしてあの時は時間切れの知らせを告げたチャイムが、今度は僕にある種の開放感を与えた。

 今日の放課後は、彼女の講義の時間だ。


「気にしなくていい。」

「え…」


 ディベートの途中、論理的に組み合わさった会話を遮って、彼女が発した言葉に僕は戸惑いを隠しきれない。


「なんかあったでしょ。」

「なんで…」

「わかるよ。あなたのことだもの。」

「君にはいつも驚かされるよ。」

「お世辞言ってないで、話して。解決できるかもしれないから。」


 そうだ、彼女なら…

 僕は昨日の親友の辛辣な言葉と、今日ずっと抱えていた不安についてを彼女に打ち明けた。


「気にしなくていいよ。」


 彼女はさっき言ったような言葉をもう一度繰り返した。


「気にしなくていい。私は本当のあなたをわかっているから。どんなにあなたが新しいあなたを発見しても、全部あなただって、私はわかっている。あなたはいつだって揺れ動いているものだと、私は知っている。

 こんなに色んな議論を重ねて、立場を逆転させたり、ごちゃ混ぜにしたり、熱くなったり、冷静に論理を組み立てたり、子供みたいな発想をしたり、相手を思いやったり、してきたんだから、あなたの考えていることはわかるよ。あなただって私の考えていること、わかるでしょう?」

「そんな、君の考えていることなんて、わからないよ。」

「いいえ、わかるはず。だってあなたはもう、いつだって、私の話すことの二手先、三手先を読んで話してた。話せるようになってた。私たちの議論を誰かが聞いたら、訳がわからないでしょうね。ページがところどころ抜け落ちた台本みたいになっているんだから。」

「嘘だ。今だって、全部言葉にしてるじゃないか。」

「今は友達のことがあったから、不安だからって、自分を制御しているだけ。あなたはもっと考えを広げられるよ。最後の授業をしてあげる。」

「最後って…」

「そう、最後の、あなたが周りのことを気にしないでいられる方法。これを教えたら、あなたは私と同じになる。」

「うん。」

「それはね。本当のあなたのことを理解している、私のことを強く意識すること。あなたがどんなに変化しても、本当のあなたを知っている存在があることをわかっていれば、あなたはいくらでも自分の可能性に挑戦できる。友達の前でだって、仮面を被り続けられる。」


 彼女は僕のことをわかっている。僕が欲しい言葉を言ってくれる。僕の中の無数の虚像が全て僕だって、彼女はわかってくれているんだ。

 不安を感じていた僕は、不安を感じていた僕の虚像となって僕の中に定着した。彼もまた、僕自身だ。


「ああ、もう少し、親友の期待する僕を続けてみるよ。」


 そのあと、僕は彼女の言葉を推測して、重ねてみた。2人の声が同時に重なる。


「それもまた貴方自身ね。」

「それもまた僕自身だ。」


「呼び名を変えなきゃダメじゃない。」

「あっ。」


 少しの間、笑いあった。




 それから、親友との関係も元に戻り、卒業まで平穏な学生生活を送った。彼女と僕の授業はあの日に終わったものの、放課後に会って話をするのは変わらなかった。今までと違うのはもう先生と生徒の関係ではないということだ。あの最後の授業の1週間後に、僕から告白をしたけれども、彼女は、


「知ってる。」


 とだけ言って笑って、僕もそれで十分だった。僕らは卒業まで、色んな議論を重ねて、立場を逆転させたり、ごちゃ混ぜにしたり、熱くなったり、冷静に論理を組み立てたり、子供みたいな発想をしたり、相手を思いやったりした。彼女が離れていても、彼女と僕は同じだから、心の繋がりを強く感じた。勇気が湧いてきた。僕がどんなに変わっても、彼女は僕をわかってくれている。

 そして、卒業。僕は医者の道を目指し、大学へ。彼女は彼女の父親が経営する病院の一室へ。僕が医者を目指す目的はただ一つ。彼女の病気を治すためだ。


 

 彼女の心臓は、彼女を支えきれなかった。支えきれないのであれば、補助して延命して、代わりを探さねばならない。彼女の父親は彼女を大学に行かせたいと思っていたそうだが、それも断念し、自分の病院に彼女を呼び戻した。彼女は彼女の白い部屋で、ドナーを待つ。僕は彼女がいる大学病院で、彼女を救う方法を探す。大丈夫、彼女はあの部屋に、近くにいるから、僕は何にでも挑戦できる。

 大学の授業が終わったら、彼女に会いに行く。彼女は車椅子に乗っていて、病室とか、病院の公園とか今までの世界よりも小さい世界にいるけれども、相変わらず新しくて、異端で、刺激的で…。なんでも楽しめる彼女にとって、彼女がどこにいるかなんて、関係ないんだなと思った。彼女はどこにいても、学ぶことができる。病院のデザインとか、病院食を美味しく食べる方法とか、窓から見える鳥の生態とか、彼女は心から楽しそうに話した。と同時に、彼女の中にもある別の彼女にも気づく。3%くらいの不安を感じている彼女。それは海面のように上下して揺れ動いている。だけど不思議なことに僕は安心感も覚える。僕が彼女の不安に気づいたことに、彼女も気づいたことを僕は感じる。そして、絆を確かめ合った僕らはまたそれぞれの生活に戻るのだ。


 彼女のドナー探しは難航した。彼女に合う心臓は現れなかった。でも彼女は、


「その方がいいかもね。私が助かるってことは誰かが不幸になったってことだから。」


 と言って、すぐに話を切り替える。


「ところで、あなたの研究の方はどうなってるの?」

「今のところは人の肌とか、筋肉の繊維とか作れるようになったけど、心臓みたいな複雑な動きは無理だ。前途多難だよ。」

「実用化できそうなのはあるの?」

「今のところ、人工血管が一番心臓に近いものかな。」

「すごいじゃない。血栓のあるところを全部取り替えることも可能?」

「ああ、その人の細胞から作ったものだったら可能だ。金持ちの年寄りだったら血管を丸々新品に取り替えとくのもアリさ。」

「丸々なんて手術、とても大変そう。」

「いや、アームロボットで自動化だ。」

「ますます高齢化社会ね。」

「元気な高齢化社会さ。」


 僕と彼女が生きる高齢化社会だ。僕の中の90%の僕が、この研究に希望を見出している。最初は0.01%のちっぽけな希望だったけど、ここまで大切に育ててきた。それをもっと大きくするために、僕は研究室に通い詰めた。


 鮮烈な赤を放つカエデが葉を落とし始める秋、その気温の変化に引きずられるように、彼女の容体が急変した。

 院長が声を荒げる。


「君の例の人工心臓はまだか!?」

「まだ実用化できていません。」

「どうしたら良いのだ…なぜ君はそんなに冷静でいられる!?家族だろうが!」

「院長、これはあなたの娘さんに教えてもらったことです。」

「物静かな娘だったが、全く…」

「そんなことより、彼女の心臓のことを、」

「ああ!…そうだ!娘の細胞から作った人工血管があるだろう。まずは取り替えて、弱い心臓でも流れるように、ただの一時的な措置だが、まずはそれでどうだ?私が執刀しよう。」

「お言葉ですが、院長。現場から退いて随分と経っています。手術は私がやります。」

「君の腕は信用しているが、しかし…」

「1cmの血管を取り付けるのとはわけが違うのです。私のアームロボットを使わなければなりません。」

「しかし…」

「それに、今ある人工血管では足りないんです。別から持ってこなければなりません。」

「君、まさか…」

「私の血管を使います。」

「ダメだ。自分の血管を自分で取るなんて。」

「大丈夫です。すべてアームロボットがやってくれます。」


 僕と彼女は『同じ』だった。彼女の体に拒絶反応のない臓器は僕が持っていたのだ。もちろん、彼女の父親は「君の心臓をくれ」とは言わなかったが、僕の中に希望を持ったのもまた事実だ。目の前の、困惑している男の中には、1%の期待が確かにあることを僕は見逃さなかった。


「大丈夫です。必ず彼女を救います。」




 遠く離れていても心が繋がっていれば寂しくない。なんて言う人がいるが、僕はそうは思わない。むしろ、心が繋がっているほどに別れは、どうしようもなく苦しいものとなっていく。そして、ついにそれが永遠の別れとなったときに、心は壊れてしまうのだ。

 僕と彼女の心は繋がっている。

 繋がっているからこそ、彼女は僕のいない世界を望まないだろう。僕だって彼女がいない世界を望まない。

 彼女がいなかったら僕はどうなるだろう。考えたくない。

 そして僕がいなかったら彼女は…

 この鉄でできた執刀医に、僕の心臓を彼女に取り付けるよう命令するのは容易い。

 でもそれでは意味がない。

 彼女と僕は両方生きなければならない。一緒に生きなければならない。

 考えろ。今あるのは、僕と彼女と血管のまがい物、精密な鉄の腕。

 彼女はどう考えるだろう。

 どんな方法をとっても彼女はわかっている。

 それが僕だとわかっている彼女がいる。だから…僕は…


 手術が始まった。


 僕は機械に麻酔を打たれた。




 僕が彼女と自分自身を手術したあの日、意識のない彼女を抱きかかえて手術室を出た僕を、彼女の胸の手術痕を見て、院長は不安と恐怖とわずかな期待の入り混じる目で、


「これは…」

「大丈夫です。成功しましたから、後の、外のことは頼みますよ。僕は彼女とずっと一緒にいなければなりませんから。」




 冬。僕の人生の中で一番長い冬だった。

 僕は彼女の白い病室で、まだ意識のない彼女の手を握りながら、彼女の胸に耳を当てる。

 大丈夫だ。彼女は生きている。彼女がいるなら大丈夫だ。僕は彼女からもう離れられないけれど、この白い部屋の中でも僕は楽しむことができる。自分の想像力を膨らませて、考えを巡らせることができる。新しい学びを得ることができる。

 時には病室の外から、看護婦たちの噂話が聞こえる。それらは良い暇つぶしになった。


「あれから怜先生、結衣さんにつきっきりで、一歩も病室の外にでていないそうよ。」

「かわいそう。あんなに健気に待っているのに。」

「そう?はっきり言って異常よ。彼女に依存しているんだわ。」


 大丈夫。僕がどんな人間に思われようとも、本当の僕を彼女は知っているから。的外れな憐れみを受けても、気持ち悪がられても、彼女は近くにいて僕を肯定してくれる。あとは待つだけ、彼女が目を覚ました時に色んなことを話せるように僕はこのちっぽけな世界のことについて考えを巡らす。

 「看護婦たちの背格好を声の高さから推測できるか」「あの木のつぼみの大きさから花の大きさを算出する数式を導けるか」「病室のベッドには病院のベット特有の仕様があるか」「壁にいるハエトリグモの属性から読み取れる病院の周囲の生き物の生態系」…

 あとは、待つだけだ。




 またいくらか時が過ぎた。そして、ついに、

 彼女がまぶたをゆっくりと開ける。僕の鼓動が早くなる。

 彼女は僕の目を見て、そのあと僕の胸の手術痕を見る。それから彼女の視線は僕の胸から出る数本の赤い管を経由し、彼女自身の胸に注がれた。彼女の心臓はもうないけれども、彼女の心臓の代わりに、並列に繋がれた僕の心臓が、彼女の体に血液を循環させる。 彼女の瞳から、一筋の涙がこぼれる。そして、彼女の最初の言葉は、


「嬉しい。」

「ああ、わかるよ」


 彼女の感情が、彼女の身体中を巡った赤い感情が、まがい物の血管を通して僕に流れ込んでくる。今まで以上に彼女と繋がっていることを実感する。彼女は僕の首に腕をまわして、僕の胸に耳を当てる。


「嬉しい。嬉しい。嬉しい。」

「わかってるさ。」


 僕らはこれからずっと一緒で、ずっと同じだ。

 今年の春は例年よりずっと暖かくなる予報らしい。明日はその要因について、彼女と暖かい議論を交わそう。

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