勇者一行にインタビューしてみました。
果汁
質問
まず、戦士のアレックスさんにインタビューしたいと思います。
アレックスさん、魔王は強かったですか?
「おう、強かったぞ。二度と相手にしたくないな。」
そうですか。では、あなたの戦い方を教えてください。
「戦い方? そんなの剣でズバッと切って、ひたすら突っ込めばいいだろうが。」
なるほど、猪みたいに何も考えず突っ込むのですね。わかりました。
「おい、なんか鋭くないか?」
いえ、猪みたいに勇ましいなと意味で。
「そ、そうかそうか。ならいいんだ。ガハハ!」
......(単純ですね)続いての質問です。
貴方のライバルは、誰ですか?
「そんなの決まっているだろ、勇者だ」
それは、何故ですか?
「アイツは恋敵でもあるからな。きっと同じ相手を好きだろうし。相手は秘密だがな」
そうですか。報われなさそうですね。......それにしても、秘密ですか。
それじゃ、好きな食べ物は何ですか?
「そんなの決まっているだろ。エールとモースチキンの照り焼きだ。あれが最高なんだ」
そうですか。では、好きな武器は何ですか?
「男は黙って剣だろ。俺みたいにバスターソードとかな」
なるほど。では、好きな女性は誰ですか?
「そんなの僧侶のって、何言わせるだよ!」
そうですか。僧侶の......参考にさせて頂きます。
それでは、ありがとうございました。
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続いては、魔法使いのエリーさんです。
それではエリーさん、よろしくお願いします。
「えぇ、よろしくね」
では、魔王は強かったですか?
「強かったわ。さすが魔王って言うだけはあるわね」
魔の王ですものね、分かります。続いての質問です。
エリーさんの戦い方を教えてください。
「戦い方? まあ、勇者とアレックスに守って貰いながら、後ろから邪魔にならないように魔法を撃つことかしら」
なるほど、魔法使いは後衛ですものね。
それでは、ライバルは誰ですか?
「そうね、姫様かしら。あの方も勇者にべったりだし」
ライバルは、姫様っと。それにしても勇者のことが好きなのですね。
「そ、そうよ。文句あるかしら?」
いえ、恋の勝負頑張ってください。
では、エリーさんの大切な物は何ですか?
「決まっているわ。故郷の村のみんなよ。家族がいるし、その為に魔王を倒しに行ったのよ」
わかりました。参考にさせて頂きます。
「良い記事を作ってよね」
はい、よい物を作らせて頂きます。
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続いては、僧侶のクリスさんです。
よろしくお願いしますね。
「うん、よろしくね」
では、始めに魔王は強かったですか?
「ものすごく強かったよ。僕、足が震えてたもん」
恐怖の象徴ですからね。
次の質問です。クリスさんの戦い方を教えてください。
「うーん、僕は弱いから後ろで、みんなを回復させるんだ。本当は一緒に戦えたら良かったんだけど」
いえ、後方支援も大事ですよ。パーティーを支えるのに必須ですから。
「そう、ありがとー」
では、貴方のライバルは誰ですか?
「ライバル? うーん、特にいないかな」
そうですか。敵無しっと。
では好きな人は、
「それは仲間のみんなだよ。凄くいい人達なんだ」
なるほど、しかし戦士のアレックスさんは貴方のことが好きみたいですよ。
「そうなの? 僕もアレックスさんカッコいいから好きだよ。男として憧れるなー」
えっ? クリスさん男ですか?
「うん、みんなに勘違いされるけど男だよ? 何で勘違いするのかな」
そ、そうですか。......アレックス、ドンマイです。
では、ありがとうございました。
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最後に勇者のヒカリさんに質問です。
よろしくお願いします。
「おう、よろしくな」
最初に、魔王は強かったですか?
「ああ、強かったよ。でも、みんなの力を合わせたらなんとか勝てたよ」
一人はみんなのためにってやつですね。素晴らしいです。
次に、ヒカリさんの戦い方を教えてください。
「そうだな。みんなを守りながら剣を振ることかな」
なるほど、よくわかりました。
では、ライバルは誰ですか?
「ライバルかー。いないよ、僕はそんなに強くないからね」
......そうですか。
なら、大切な物はなんですか?
「それは、世界中のみんなかな。みんなを守りたいからね」
......そ、そうですか。
じゃあ、好きな人は誰ですか?
「ん? それはみんなだよ? 同じ質問じゃない?」
あ、そうですか。もういいです。
ありがとうございました。
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これが調査報告です。前回戦わせた傀儡の戦闘データもあります。
「なるほど、では参考にして勇者達を潰すか」
はい、魔王様。この『勇者一行調査ファイル』を使って。
勇者一行にインタビューしてみました。 果汁 @juice
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