私はネットで調べてみることにした。「赤ちゃんおっぱい飲まない」と検索してみた。

『赤ちゃんがお母さんのおっぱいを嫌がる場合、私のおっぱいが嫌いなの？と落ち込んでしまうお母さんもいるかもしれません。ですが決してそんなことはないのです』

そうかー。みんな落ち込むよね。私だけじゃないのか。私のせいじゃないよね。

ひとまず安心して検索結果を読み、まとめると、

『①乳頭混乱を起こしている:つまり哺乳瓶やおしゃぶりとおっぱいを併用している赤ちゃんに考えられる原因で、乳首の感覚が違うためにおっぱいを嫌がっている。

②母乳の味がいつもと違う:赤ちゃんは味覚が敏感で、また母親が食べたもので母乳の味が変わるので、甘いものや脂っこいものの食べ過ぎで母乳を美味しくなくなり嫌がる。または偏った食事で乳腺炎のような状態になり、詰まっていて飲みにくくなることもある。

③乳房に上手にすいつくことが難しい:ママの乳首の大きさと赤ちゃんの口の大きさが合わないと吸いにくい。また陥没乳頭や扁平乳頭の場合、赤ちゃんがくわえにくく、うまく吸い付けない。』

退院してからは母乳のみなので、①はない。②はなんか今更。この理由で飲まないなら、もうとっくに飲んでない気がする。てかくわえてもいないし。③こそ今更。今までのんでたじゃんって感じ。当てはまらないのでさらに調べてみる。

『また、赤ちゃんをとりまく周りの変化によって、混乱することもあります。

ママの仕事復帰や、引越しなどによって日常が変化した場合

お世話をする人がいつもと違う、もしくはそばに沢山いすぎる場合

ママのにおいが変わった場合(例えば石鹸や香水を変えたときなど)

おっぱいを飲んでくれなくなったとしても、様々なシチュエーションで試してみましょう。その時は、頭を押さえつけるなどして無理矢理やらないことが大事です』

仕事復帰…違う。介助者…いつも通りだし。匂い…匂い…？ああ！匂い！パジャマの匂い、お前か！！

昨夜着たパジャマは、箪笥の樟脳の？匂いが染み付いていた。親が気になるくらいなら、赤ちゃんはさぞ臭かっただろう。

私は変えたばかりのパジャマを洗濯機に突っ込んで回した。

これで今までのパジャマと同じ匂いになるはず！そうか、パジャマのせいか。お前のせいで飲まなくなったのか。そうか、そうか…。はぁ。昨日に時間が戻らないかな。そしたらパジャマ変えなかったのに。あーおっぱい張る。こんなに張るの久しぶりだ。最近飲む量や時間が決まってきていて落ち着いていたのに。あー痛い…。なんか凹むわ。これからずっとおっぱい飲んでくれなくなったらどうしよう。昨日にならないかな。

様々なシチュエーションで試す…そしたら乳首、くわえてくれるようになるのかな。

少し希望が見えてきた気がした。

赤ちゃんが起きたので、体温を測る。37.1度。風邪か。まだぐったりはしてない。

離乳食を作り、食べさせる。試しにおっぱいも飲ませようとしたが、やっぱり口にくわえようともしてくれない。おっぱいがひどいことになっていたので、搾乳し、マグマグで飲ませる。

よし、離乳食も搾乳も大丈夫ということは、口の中が痛いわけでもおっぱい自体がだめなわけでもない、パジャマの匂いが原因でほぼ確定だ。しかしおっぱい絞った割にはまだもったり感があるなぁ。さっきよりはマシだけど、重たい感じがする。やっぱり赤ちゃんに吸ってもらうのがいいんだろうなぁ…。あーユーウツ…。