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『飛翔戦軍スカイフォース』四月二十七日放送、第十六話『季節外れのトナカイ』(脚本・能勢朋之、監督・山根正幸)の最終週の視聴率は6.6%とまずまずの成績だった。ただし来週以降はしばらく苦戦が予想された。ゴールデンウイークが始まるし、また大相撲夏場所が開幕になる。戦軍シリーズにとって裏番組の日本テレビ『笑点』と、年に六場所、放送枠にして十八回もぶつかるNHKの大相撲中継は何よりの強敵だった。
第十六話・第十七話は映画のクランクインと本編の撮影が重なった苦しい時期で、山根には無理を言って通常二本組で十二日かかる撮影を九日で治めてもらっていた。山根にはそういうこちらの苦しい台所事情を理解してもらった上で作品を仕上げてくれて感謝しているが、ネット上での山根演出に対する評判はすこぶる良くない。「いつもながらの低安定の山根クオリティ」「助監督からやり直せ」「他の監督の爪の垢を煎じて呑め」、などなど。もっとも真由香も最初は山根に対する評価は低く、当初は戦軍シリーズの演出のローテーションから外していたのだった。しかし、長期のテレビシリーズを制作するためには、山根のようにローテの谷間で「安く、早く」撮ってくれる演出家の存在が必要なのだった。我ながら不勉強だなと反省している。まあそういった事情はたぶん、一般の視聴者には分かってもらえない内容だとは思うが……。
ゴールデンウィークなんてまるで関係なく、真由香は銀座にある東光本社の第二制作部のデスクで書類の整理に勤しんでいた。部内のデスクは真由香以外誰もいなかった。時刻は二十時を過ぎており、先程まで隣のデスクで脚本の最終チェックを行っていた後輩プロデューサーも帰宅していった。フジテレビの関東ローカル深夜枠で放送予定の単発ホラードラマらしい。それが成功してくれたら、ウチとフジテレビとの関係が良好になるが果たして結果はどう転ぶのだろう。今はスマホの音楽をイヤホンで聞きながら、デスクワークに集中している。
番組のメインスポンサーであるMANDEIから送られてきた今後の玩具発売のスケジュールに目を通しているのである。その予定に合わせて、物語を制作し、シナリオも作らないといけない。スポンサーの意向は絶対である。過去スポンサーに真正面から逆らって別部署に更迭されたプロデューサーがいたと聞いたことがある。
『スカイフォース』のサブプロデューサーである槇憲平はスーパー戦軍シリーズ第三十五作目のチーフプロデュースを担当することがつい先日決定した。今現在は東光が保有している甲府の保養所に脚本家と共に、二泊三日の泊まり込みで企画書の仕上げに追われている。来年の戦軍は『恐竜戦軍ザウルスフォース(仮題)』で恐竜をモチーフにした作品になる見込みだ。恐竜は昔から子供たちには親和性の高いモチーフなので、昔から戦軍のモチーフに何度か採用されている。来年は記念すべき区切りの三十五作目なので、槇に対するプレッシャーも各方面から相当高い。
ただ、真由香には槇を思いやる気持ちの余裕なんて微塵もなかった。
『スカイフォース』はまだ放送予定の半分すら消化していない。これから、物語を盛り上げていかないといけないし、劇場版の公開も控えている。『ザウルスフォース(仮題)』にベストな形で戦軍の襷を繋いでいかないと思うと胃が痛くなる。
音楽を流しているスマホが急に着信音へと変わった。誰かからの電話のようで、相手は石原康だった。
何故こんな時間に? と一瞬訝しむ。
「お疲れさん。今どこにいる?」
石原のせかせかとした問いかけ。
「本社ですけど……どうかされましたか」
電話の向こう側の男はしばし沈黙した。そのあと急にふと「ちょうどいい」と落ち着いた声が返ってきた。
「本当は日を改めて話をしようと思っていたが、今ここにいるというなら、申し訳ないが九階に上がって来てくれないか」
「九階……ですか?」
本社の九階は東光の取締役以上の人間の役員室がずらりと並んでいて、石原の部屋もそのなかにある。
「何故、でしょうか。何か戦軍で問題が発生しましたでしょうか」
「そういうことではない。気にしなくていい。こっちの事情だ。とにかく作業を中断してこっちに来てくれないか。今こちらに客人がいるんだよ」
頼むよ、と言って唐突に電話が切れた。思わず真由香はスマホを見つめたが、たかだか係長級プロデューサーが専務取締役に逆らえるわけもなく、立ち上がる。石原の声は妙に暗かった。
エレベーターで九階まで行き、石原の役員室のドアをノックした。「どうぞ」と石原らの声が聞こえる。失礼します、と言って入室すると思わずギョッとした。石原以外に四人の男女がソファで難しそうな顔をしていた。しかもほとんどが真由香の見知った人間ばかりだった。その中に堤谷がいる。第二制作部を定刻に後にしていたが、まさかこんなところにいたとは。
そして驚いたことにテレビ太陽の大澤信孝と堀江津子の姿もあった。大澤はいつも通りリラックスした表情だが、まだ入社三年目だと聞いている堀江津子は緊張感漲る表情でその場にいる。真由香の顔を見ると、何となく安堵した表情に変化した。
もう一人いたが、この男は真由香の知らない人間だった。濃紺のスーツを身に纏ったやや小太りの男。
誰だ? いったい何者?
「どうぞ。すまないね、お仕事中に」
石原が空いている席を奨めてきたの遠慮がちに座ると、堤谷が不意に溜息を吐くと、拳骨でこめかみをぐりぐりと突いた。上司の表情がどうにも芳しくない。そしてこの仕草はあまり機嫌がよろしくないポーズに見受けられた。
真由香は大澤をちらと見る。
「大澤さんたちが直々にこちらにくるなんて、いったい風の吹きま回しなんですかねえ?」
冗談めかしてそう探りを入れるが、部屋の空気はどうにも澱み切っていた。全体的に、重い。真由香は結局それ以上何も言えず、上司の堤谷の顔を見た。
「これからウチの部が忙しくなる」
堤谷が重々しく口を開いた。
「正式にゴーサインが出たんだよ。例の大澤さんのあの企画」
「あの企画って……『ボーイ・ミーツ・戦軍』ですか?」
思い出すまで時間がかかった。というか、すっかり忘れていた。一か月半前に確かそういう打診があったなと今更のように思い出す。自分で口にするのも気恥しいくらいのなんと凡庸なタイトルであることか。
「ああ、そのタイトルは変更になった。さすがにそのままじゃマズイからね」
堤谷がぽんと企画書をテーブルに投げ出した。
「MANDEIさんがメインで枠を買い取ってくれることになったんだよ。本格的にプロジェクトが動き出すことになった。―全て、こちらにいらっしゃる大澤さんが積極的に動いていたようだからね」
思わず真由香は大澤の顔を見た。企画書を見る限り、特にスポンサードのことは記されていなかったから、あれから大澤が骨を折ったということになる。ということは伊達や酔狂ではなく、本気で一クールの三十分ものを制作したいということなんだろう。
「BS放送とはいえ、東光さんでは三十年ぶりのゴールデンタイムでのテレビプログラムだそうじゃないの。是非頑張っていきましょうと今、石原さんたちとも話し合ってたところですわ」
大澤は腕を組んだ。隣にいる堀江津子が上司の顔をおどおどと見上げる。というか、何故堀が今日大澤のお供でここにいるんだろう?
「もうここ最近その話ばっかりね。ただ、どうにも石原さんたちが煮え切らないので困ってしまうというね。時間かけりゃいいというものでもないでしょうに」
「そうだったんですか?」
多少驚いて、真由香は石原と堤谷の顔を見た。いつもこの銀座にある本社に顔を出しているわけではないので、堤谷の最近の動きは把握していなかった。実は真由香の知らないところで、その一クール企画は密かに進行していたということなのか。
堤谷は「そういうこと」と短く返事するが、その顔色は妙に冴えない。
大澤信孝はポンと手を叩いた。
「というわけで宮地さん。まあ、よろしくお願いしますわ」
「は?」
「あなたがやっぱり必要です。このプロジェクトにはどうしても宮地プロデューサーにご尽力いただきたいということなんですよ。ようやく石原さんと堤谷さんの了承を頂けたので、こちらとしてもほっと一安心といったところです」
堤谷が咳払いする。
「大澤さん、ちょっと強引すぎやしませんか。ジョブローテーションの兼ね合いもあるし、この昨今、一部のプロデューサーに仕事が集中するのはよくないと総務からのお達しもある状況なんです」
「いやいや、ちょっと待ってください」真由香が割り込んだ。「了承、ですか? わたしがその番組をやるんですか? ご冗談ですよね?」
そろそろこちらも我慢の限界だった。強引な大澤に納得が出来ない。どういうことですか、と石原の顔を見る。すると、上司の顔が今まで見たこともないような苦悶の表情を浮かべていたので、真由香はそれ以上何も言えなくなった。
大澤はせかせかと立ち上がった。付添いの堀江津子も慌てて追随する。
「まああとはそちらの問題ですよ。これからお互い忙しくなる。体力には気をつけないとね……じゃあ、また細かい打合せは後日に」
最後の挨拶は真由香に言って、そのまま大澤と堀は部屋から消えていった。結局、堀江津子が何故ここにきていたのかもわからないまま彼女は風のように去っていった。普段は密にメールのやり取りも行う間柄なのだが。
石原も堤谷も立ち上がって大澤たちを見送ることもせず、ずっと難しい、神妙な顔をしている。
「……何があったんですか」
遠慮しがちに堤谷に訊くと、「ありゃ、ブルドーザーだよ」との答が返ってきた。
「あの人はテレビ太陽の編成局次長だが、もとは制作畑にもいたが、営業の仕事にも精通していた。だから各方面に顔が効く。押しが強い、とにかく強引なんだ。自分の思う通りに話を進めないと気が済まない。まず、スポンサーを見つけてきた。MANDEIさんを口説き落としてメインで出資してくれることを確約すると、他にもスポンサーを見つけてきた。大口のね」
「他にも大口のスポンサーがあるんですか?」
こんな不況の昨今、BSのテレビドラマという当たるか当たらないか全く予想もつかない番組に協賛してくれるという会社があるだけ驚異だった。続きを聞こうとしたが、その前に堤谷は首を振った。
「とにかくぎちぎちに企画を固めてきた。……確かにうちとしても一クールのシリーズものは喉から手が出るくらい欲しい企画ではある。向こうで放送枠もスポンサーも見つけてきたという。非常にありがたい話ではある。ただ絶対条件がどうしても君をチーフプロで起用することというんだな。うちからは宮地は出せないと、僕も専務も反対したんだが……」
若白髪の石原康は今は瞑目し、腕を組みじっと何かに耐えるような表情を浮かべている。この男のこんな姿を見るのは初めてだった。それだけでも、今自分たちが置かれている状況がかなり特殊なものであることはよく理解できた。
……そして、ここで真由香の知らない男が一人、急に挙手をすると「よろしいですか」と発言した。
石原が頷いた。
「紹介するよ、こちらは神長倉君」
真由香が漂わせる疑問に気付いたんだろう、堤谷が素早く応えた。小太りで色白の神長倉は「はっ」と短く返事をすると、すっと名刺を差し出した。その名刺には「東光株式会社第三営業部課長代理 神長倉和明」と書かれている。
カミナガクラ、とはまたなんて長ったらしい名字だろう。同じ東光所属ではあるけれど、第三営業部は主に映像以外のホテルやアミューズメント事業にまつわる営業活動に携わっているので、これまで真由香との接点はなかった。真由香は係長級なので、目の前のこの男は真由香より上長だということになる。社内の人間同士で名刺交換というのも変な話だと思ったが、とりあえず真由香も名刺を差し出すことにする。
「神長倉君はもうすぐうちに異動してくるんだ。制作畑は初めてになるが、本人はずっと入社以来制作部門に異動願を出していた。だから彼にとってはまさに願ったり叶ったりでね」
「『スカイフォース』は毎週欠かさず拝見しています」神長倉が言う。かなりの低い声で小太りな見た目とのギャップを感じさせた。「最初は年齢層を高めに設定したストーリー構成なのかと予想していましたが、例年以上にメイン視聴者層の子供の目線に寄り添った物語に仕上げられていますね。戦軍シリーズの醍醐味が凝縮されている作りになっていると感じています。主人公のキャラ設定も親近感を感じさせて、多くの視聴者に受け入れられたのも納得します」
滔々と熱く作品の感想を述べてくる。「ありがとうございます」と真由香はぺこりと頭を下げた。
「本当は」それまでずっと黙っていた石原康が不意に口を開いた。「新企画は、東條さんに嘱託を延長してもらってチーフを担当してもらい、サブを神長倉君に支えてもらう予定だった。向こうはあくまであなたをチーフにと強硬な姿勢を崩さなかったが、ベテランが付いてくれるならそれでもと向こうも納得してもらえそうな雰囲気だった。だけど、東條さんにはその話は丁重にお断りをされた」
だろうな、と思う、もともと『飛翔戦軍スカイフォース』のアソシエイトプロデュースの東條信之は二年前に定年退職だったが、人手不足を理由に二年の定年延長を了承していた―東光は大手企業ではあるけれど、毎年の採用枠は狭き門で、総合職の人間は限られていた。実はそんなに人材が余っているというわけではなかった。
「東條さんがダメならと、いろいろと実績あるメンバーを当て嵌めようと頑張ってみた。第二営業部は人手不足なのでこれ以上人は出せない。じゃ、第一制作の関口君とか小椋君とか高橋君とか何とかなるだろうと」
いずれも真由香より先輩のテレビプロデューサーである。ただ三人とも特撮シリーズの経験はなかったはずである。因みにテレビ制作部門は第一と第二に別れており、第一は一般の刑事ドラマや時代劇などを受け持つ。第二には真由香が所属しており、戦軍シリーズなどの特撮ヒーローシリーズを制作するセクションになる。
「だがそういう人選が、大澤さんのお眼鏡にはどうやら叶わなかったんだな。石原さんアナタ特撮をナメてるんですか、そんなキャラクターものの経験のない人間引っ張って来て番組本腰入れて作る気あるんですかと言われてね。向こうはどうしてもチーフを宮地真由香でお願いしたいと言う。しかしとてもじゃないがそんな人事案は呑めない、彼女は今『スカイフォース』でチーフプロデューサーという激務を背負っているのに、これ以上の荷物を預けるわけにはいかないと突っぱねた。けれどあちらは彼女なら大丈夫、掛け持ちくらいたやすいでしょうとたやすくやいのやいのと言ってくる」
石原は煙草に火をつけ、深々と一服する。
「僕としてはほとほと困ってる。……最終的には社長判断だよ」
「マジデスカ?」
真由香はうへえ、と思わず顔をしかめた。東光株式会社の社長は武居光悦という七十過ぎの老人である。綺麗に剃り上げた禿頭がシンボルマークである。ただその年齢でもいつもエネルギッシュそのもので真由香よりもずっと元気かもしれない。新年会と忘年会くらいしか交流はないが、多分向こうは真由香のことを知っている。
「大澤さんが話をそちらにまで上げてしまったんだ。社長と大澤さんが意気投合して、是非その企画を宮地にやらせろということになったんだな」
なんとなく石原たちの苦悩の理由も理解できた。石原としてはおそらく真由香を戦軍に一年間専念させたいが、おそらく社長が介入した以上、事情的に真由香が一クール企画を並行して引き受けないと、石原や堤谷の社内的な立場がどうやらまずくなりそうな事情が垣間見えた。
大澤のエラソーな日焼けした顔を思い出し苦々しい思いになる。あちらにはあちらの事情があるだろうし、そこまで真由香を買ってくれているというのも悪い気がしないのも確かだが、あまりに手口が強引すぎる。結局自分がテレビ太陽を離れてBS太陽に異動するのだから戦軍がどうなろうが知ったことがじゃないとでも肚の中で思っているのかもしれない。だから余計に忌々しい。
「無理、だよな?」
堤谷の眉間に皺が深く刻まれた。
「時代が違うもんなあ。俺たちの時とは状況が違うもんなあ……辛いなあ」
「そう辛くならないでくださいよ」
真由香の声も自然に暗くなる。うーん、と思わず髪を掻き毟る。
「参ったなあ」
ほんとうに参ってしまう。まさかこういう事態になるとは、と途方に暮れる。
多分石原も堤谷も「頼む宮地、この仕事引き受けてくれ」と内心では祈ってるんだろうなあと他人事のようにぼんやり思う。真由香が石原たちの立場なら、絶対にそう思うから。でも、無い袖は振れない。自分の頭と体力に相談しても、今この段階で仕事の掛け持ちをすると、脳みそと身体がこの先パンクするのは目に見えている。
真由香は唇を舐めた。
「そのお話」
よし、断ろう。
……そうは思っても続きが何も言えなくなった。
石原と堤谷をちらと見た。二人の魂が抜けきったような顔に何とも言えない感情が知らず胸の中に広がった。
この人たちは別に何も悪くない、この人たちの困った顔を見たくない。
そして、この人たちのことを真由香は嫌いじゃなかった。
いや! ここで情に流されちゃいけない。
でも、そうは思っても。
机に置いている企画書が真由香の視界に入った。表紙のタイトルを見ると、作品タイトルは以前のものとまるで違うものになっていた。
「……そのお話は」
真由香は咳払いした。
疲れ切って自宅マンションに帰り着くと、真由香は服も着替えずにベッドに倒れこんだ。そして、自分の今日の決断を多少悔やんだ。
結局やりますと真由香は新企画のプロデュースを引き受けたのだった。そのかわり交換条件として、「来年の有給休暇は一か月半に延長したい」と申し出て了承された。石原も堤谷も戸惑いながらも大いに喜んでくれた。
それににしても。
……あーあ、引き受けちゃった。
大きく嘆息すると、カバンからスマホを取り出した。誰かからメールが届いていた。テレビ太陽の堀江津子からだった。そういえば今日顔を合わせたが、結局言葉を交わさなかったなと今更のように思う。
『真由香さんお疲れ様です。本当にお疲れ様です。この夏からしばらくワタシ、BS太陽にしばらく出向することになりそうです。そう、秋からの新番組の局側のプロデューサーを担当することになりそうです。『スカイフォース』を途中で外れることになって悔しいです。新番組ではご迷惑をおかけすることになりそうですが、助けてください。真由香さんの力が絶対に必要なんです。本当によろしくです。よろしくお願いします。ではでは、またまた!』
堀江津子からのメールの文章からは悲壮感というか、助けを求める雰囲気が伝わってきていた。おそらくこの人事には大澤が関与しているのだなとピンときた。真由香は堀江津子と日々仕事を行っているが、非常に組みやすい相手だった。多分真由香が仕事をやりやすい環境を整えたんだろう。
ああ、これからどうなるんだろ。
真由香はカバンから企画書を取り出した。そしてじっと表紙を見つめる。
そこには『時空少年アラン(仮題)』と大きく記されていた。
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