出禁

「きみはもううちに出入り禁止だ」


 突然、彼の家の中でそう言われた。


「私に飽きたんだね、もういい帰る」


「何か勘違いしているようだが、もうきみはうちから出ることも外からうちに入ることもできないんだぜ」


「ずっとここにいろっていうの」


「そうとも。二人で一緒に暮らそう。結婚してくれ」


「出禁婚だあ」

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