いきなり読者の心を掴む展開にするためにチーレムは生まれたんだなぁ

 ラノベの異世界ファンタジーではもはや定番のチーレム。その安直な展開故にチーレムを嫌う人も少なくありません。なのに何故今でもその展開が多用されるのか。この疑問には多くの人が明確に答えていると思います。そして、その答えはほぼ全てが正解でしょう。

 多くの人がチーレム展開にする理由は『受けるから』です。まぁ当然ですわな。


 ただで読めるWEB小説は面白いと思わせなければ読まれません。ゆっくりと成長させていたら読者が離れていくんですな。だから最初から強いし、最初からモテモテだし、最初から俺何かやっちゃいました? なのです。

 もし成長物語を描きたかったなら、物語の中盤くらいの過去回想でやっとけばいんですよね。最初はとにかく無双させないと。


 とは言え、個人的にチーレム展開は苦手です。弱い状態から話を進めたいです。なので、自作はそう言う展開にしています。当然ながら読まれません。うう……。

 まぁ読まれない理由は他にもたくさんあるのでしょうけどね。魅力的なキャラの描写が出来ていないとか。文章が分かり辛いとか、表現とか展開が平凡だとか……。


 ただ、ジャンルを異世界ファタジーにするだけで多くの人に読まれるように、展開をチーレムにするだけでも読者の食いつきは違うんじゃないかなと思ったりはしてます。まだ試してはませんけれど。

 そうそう、忘れちゃいけないのが悪役描写。チーレムを効果的に見せるには、どれだけ卑劣な徹キャラを用意出来るかも大事です。主人公以外では手も足も出ないような性格最悪キャラ。そいつを主人公が一撃で倒すからカタルシスが生まれるってものですぜ。


 私は悪役を作るのが苦手だからなあ。各作品をしっかり読んで悪役キャラを研究しなければ……。こいつ絶対許せんやつ~。を作れてこそですよね。


 チーレムと言えば容量の半分はハーレムですけど、これも個人的には苦手です。ここでも魅力的なヒロインを沢山用意しない事には読者も離れてしまいますよね。もしちゃんとハーレムを描こうとするのなら、執筆前に入念に設定を作り込まないと。

 生き生きとしたキャラが全員主人公にぞっこん。その展開に違和感がないと言うのも大事かな。リアルだとギスギスしちゃうかもですが、全員が仲良しってのも大事な要素。読者はギスギスを望みませんしね。


 と言う訳で、ちゃんとチーレムをしようと思ったら、割と難しいのかも知れへんなと言う話でした。どうせ書くなら気合を入れて作り込みたいところです。

 それでも受けるかどうかは時の運みたいなところがあるのが、WEB小説の怖くて面白いところですよね。

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