すごく面白い作品を一作書けても、同じ作者の他作品が読まれるとは限らない

 ある日、私がネットを徘徊していると、すごく面白いカクヨム作品に遭遇しました。それがこちらの作品です。


 偽中国語異世界小説

 https://kakuyomu.jp/works/16817330653680110893


 内容はと言えば、漢字だけで書かれた異世界転生物語です。漢字だけとは言え、日本人が読んで分かる内容なので、多分なんちゃって中華風和製日本語で構成されているのでしょう。本場の中国の人は微妙に読めないんじゃないかなとは思います(汗)。

 この作品はその独特の表記もあってとても人気になっています。実際、面白いですからね。短編でオチも面白くて読後感もスッキリしています。


 で、これだけ面白い作品を書く人だから、この人の書く他の作品もきっと人気なのだろうと思ったんですよ。それで、見てみたんですよね。


 そうしたら、他の作品はそこまで人気のものはありませんでした。これは、上記の作品だけがむっちゃバスったと言う事の証明でもありますけど、WEB小説は作家読みする人が少ないと言う事の証明でもあるとも感じます。

 大体、ファンになったら多少つまらなく感じても(カクヨムの場合だと)星を入れたりするものじゃないですか。ご祝儀評価と言うものですね。私もたまにそう言う評価をしますもの。多分自作を評価してくれた中にもそう言う人はいると思います。


 偽中国語異世界小説の作者のみなもとさんの作品には★0の作品が少なくありません。最大で★870以上の人気を叩き出している作者の書く作品が★0て……。この事実を知った私は愕然としてしまいましたね。

 多分読めば面白いと思うのですが、読まれていないんですよ。こう言う現象ってWEB小説ならではですよね。


 もちろん、今後熱心なファンが現れて一気に読まれる事になる可能性も十分にあります。ただ、そうなる可能性もそうならない可能性もある。何かがきっかけで作品が読まれても、それが他作品に波及し辛いのがWEB小説なんだなと実感しました。

 面白い作品があれば自然にヒットするはずだと言う話がありますけど、それも間違いではありません。私にもそう言う作品はあります。ただし、何もしなければその作品だけしか読まれない。

 と言う訳で、今回はWEB小説の厳しさを感じたエピソードでした。

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