異世界が舞台だけど、ノリは現代ってのはどうじゃろ?

 皆さんは『ムシブギョー』と言う漫画をご存知でしょうか? アニメ化もされた江戸時代を舞台に化け物じみたムシを倒すファンタジーバトル作品なのですけど、この作品、江戸時代が舞台だと言うのにその設定に忠実じゃないんです。

 具体的にどこが忠実じゃないのかと言うと、言葉遣いなんですよね。現代の言葉遣いを平気で使ってるんです。物語自体は熱いバトルだとか、何を守るべきかだとか、テーマも熱くて深いものがあったのですが、一番印象に残っているのはキャラの言葉遣いなんですよ(※個人の感想です)。


 時代劇作品と言うと、たまにその時代にその言葉はないやろと言う漫画のコマがネットでネタになったりします。まぁでも歴史を忠実に描く必要がない限りは、そう言う遊びがあってもいいとは思うんですよね。ムシブギョーはそれをやりすぎてましたけど(汗)。

 で、何故最初にこの話をしたのかと言うとですねえ、この法則(?)を異世界ファンタジーに応用しても面白いんじゃないかなって思ったんですよね。設定ガバガバで言葉遣いとかも現代的な言葉が何故か普通に出てきちゃうの。


 まぁ、異世界ファンタジーは今までにもたくさん出ていますし、中にはそう言う作品も数多く出てきている気はします。現代の家電製品みたいなのが魔導具で実現されている異世界ファンタジーとかもありますよね。

 そこで各登場キャラも普通にネットスラングとか使いこなしている、そう言うノリの良い作品も面白いかなと思ったんですよね。どうかなあ。少なくとも作品の個性のひとつにはなりますよね。


 つまり、ガワが異世界なだけでやってる事はほぼ現代劇、みたいな。それをとことん突き詰めて作品に落とし込めば、普通に異世界ファンタジーを書くより面白がってくれるんじゃないかなと思うんですよ。

 ネットスラングとかが当たり前で、誰もそこに疑問を抱かないと言うのが大事なところですよね。こまけー事はいいんだよって感じで、とことんノリが良くてテキトーな話。かつてのラノベが持っていた勢いのいい作品。そう言うのを書いてみたいな。


 実際のところ、そう言うノリの作品は既にいくつも存在しているのではないかと思います。私が思いつくくらいだし、書籍化作品の中にもそう言うのはあるのかも知れません。

 ただ、その作風が流行りになるくらいにまではありふれてはいないのではないかと思うんです。だからこそ、今だったらそう言う作品を上手く書ければ人気になれるかも知れないなと思うんですよね。どうかしらねえ。

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