日々徒然カクヨム日記

心のパンツ、脱げてますか？

　ある日、岡田斗司夫氏の切り抜き動画を見ていて、そこのコメント欄に目を通したんです。その動画は風立ちぬの解説動画だったのですが、宮さんは心のパンツの脱げない人だ的なコメントを目にしたんですよ。その言葉を発したのは庵野監督だったのかな？　

　心のパンツとは、自分の本当の欲望を晒せず、肝心なところを綺麗事で誤魔化してしまう的な意味のようです。

　皆さんはどうですか？　パンツ、脱げてますか？　自分の心のままの素っ裸を読者に見せていますか？　作品内で何も誤魔化さずに素の自分を開放させていますか？

　私は無理です。ある程度までは見せられるかも知れませんけど、パンツまでは脱げません。恥ずかしいですし。変態にはなりきれないんですよ。自分はこう思うんだけど、それは引かれるなと思うとそう言う展開には出来ないんです。

　そもそも、私はありたきりな展開の作品しか書けませんしね。自分の色みたいなものすら出す勇気がないんです。

　作品は読者に読んでもらうもの。不快にさせてはいかんじゃないですか。それに、裸を見せられるほどの思想もありませんし。裸を自慢出来るような人は、ある意味ナルシストなのでしょうね。

　この俺の全てを見ろ！　俺の考えに賛同しろ！　俺の考えは素晴らしいだろう！　みたいな。思想の完成度によほどの自信がある人じゃないと、心のパンツは脱げない気がします。

　まぁね、読むのが気心の知れた人だけなら違うかも知れませんよ。でもそれを不特定多数の人に見せられますか？　自分の性癖を含んだあれやこれやを……。エロ展開の話すら書く事が出来ない私には無理です。

　て言うか、何でみんなエロい話が書けるんだ……カクヨムの限界に挑戦するような事までしてしまえるんだ……。ぼくにはとてもできない。

　まぁ多くの人はエロ展開を書くと読まれるから書いているのだと思います。その時も、多くの人が好きそうな展開を優先して書いているのでしょうね。自分のフェチがマイナーなら、そこまで熱を入れて書かないとかそう言うのもありそうです。分かりませんけど。

　微乳が好きだけど、巨乳の方が受けるから巨乳キャラばかり出すとか……。

　あんまり自分を出しすぎるとマニアックになって読まれない。予定調和で面白みのない作品もまた読まれない。バランスですよね。難しいです。

　大体ね、パンツを脱げばヒットするとは限らんのです。ただ、表現者としてはパンツは逃げのようにも映りますよね。覚悟が足らんと。それでもいいんですよ。覚悟のある人が脱げばいいんです。全員が全員露出狂じゃないんですから。

　自分は脱げませんけど、パンツを脱いでいる人は応援します。すごいです。その覚悟だけで読む価値がある気がします。表現に本気の人の話は面白いですしね。