出来ればスピ的に正しい転生を

 今や異世界ファンタジーと言うと、こっちの世界から向こうの世界に飛んで活躍する話のイメージの方が強いですよね。私も別に嫌いではないですよ。嫌いではないですけど、それちょっとおかしいやろって転生を最近はたまに目にするようになりました。気にしない人は気にしないのでしょうけど、私、そう言うのすっごく気になります!


 まず転移転生の定義ですよね。転移はその人がその体を維持したまま異世界に移動しちゃう事です。昔は大抵召喚者が主人公を召喚して転移していたのですが、なろう小説ブームでトラックに轢かれた主人公が異世界に飛ばされる展開が多くなったのもご存知かと思います。


 この場合、本来は転生のはずなんですよ。何故赤ちゃんから生まれ変わらない? トラックに撥ねられた瞬間に現実の世界では体が消滅してるの? と、謎は尽きません。まぁそれでも本人が本人のまま転移しているから許容範囲かなぁ。

 とは言え、最近はトラック転生もあんまり見られなくなりましたね。みんな飽きたのかな?(汗)。


 次に多く見られるようになったのが女神が転生させたと言うか召喚したパターンや、神様が間違って殺したお詫びにパターン。神様のお詫びパターンにはチート能力プラスがお約束です。まぁなんて言うんですかね。色んな意味でお気軽ですよねぇ。

 まだこの辺りはあんま不満はありません。そう言う設定だなと納得も出来なくはないのです。見慣れちゃったからなのかもですけど。


 で、ここからが自分的に有り得ないのでヤメテと目を覆いたくなるパターンです。それは、既にある程度成長している人に乗り移るパターン。なんでやねーん! そんな訳ないやろと。これをするんだったらそうなった設定をしっかり取り入れて欲しいです。気が付いたら自分は異世界でどこかの貴族の5歳児になっていたとかね。意味が分からんもん。

 転生は赤ちゃんからやろがいと! 言いたい! 口を酸っぱくして! ツバを飛ばしながら!(汚い)


 気が付いたら5歳児の場合、ふたつのパターンが考えられますよね。ひとつは前世の記憶が突然蘇ってしまったパターン。もうひとつは元の体の持ち主と魂が入れ替わったパターン。

 あ、それともうひとつあった、元の体の持ち主に主人公が憑依したパターン。


 これらのどれかであってこそスピ的に正しい転生です。ただ、最近はそうでないパターンの転生モノも割と多く見られるんですよ。私はあらすじでそう言うのが分かったらまず読みませんね。何故そう言う設定の話が書けるのかとすら思ってしまいます。ぼくにはとてもかけない。


 気が付いたら異世界の途中まで誰かが作っていた人生に上書きをしていくとかね。いやそれおかしいよ。元の体の持ち主の魂どこ行ったよ。その辺りのフォローは確実に必要です。フォローしている作品も多いとは思いますけど。


 とは言え、これは私が受け入れられないと言うだけの話です。きっと気にしない人も多いでしょうから、私の意見はそう考える人もいるよ、くらいの認識で。別に直してくれとか、そう言う事ではありません。ただの好みの話なのですよっ。

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