恋愛小説家は恋愛を基準に考える

 今からすっごく当たり前の話を書くのですけど、恋愛小説家の方ってまず話を考える時に恋愛のシチュエーションから考えるんですよね。私はその発想がなかったので、恋愛小説をメインで書く人のそう言う話を目にして目からウロコでした。


 私が話を考える時は主人公と倒すべき敵から入る訳ですよ。バトルがメインですからね。恋愛要素なんてその流れに中で出てくるサブイベントに過ぎません。だからあっさりしてるし、恋愛に発展しない事もザラです。優先順位が違いますからね。


 でも恋愛作家は違います。まず恋愛が中心なので世界の事はどうでもいいんです。どうでもいいって言うか、恋愛とかしてる場合じゃないシチュエーションをまず描きません。世界の危機なんて設定で恋愛作品は書けませんもんね。中には書く人もいるとは思いますけど……。


 恋愛小説の舞台は平和な世界。恋愛を中心に考えて良い世界です。て言うか、読む時に恋愛の話に集中してもらいたでしょうし、そうなると他の余分な要素は極力いりませんよね。恋の駆け引きを描きながら社会の難しい問題に取り組むとか難しいですもの。とは言え、こう言うテーマで書く人もいるのでしょうね。


 で、恋愛小説家の方々と言うのは、恋愛基準で考えてこう言うシチュエーションが欲しいからこう言うイベントを考えようみたいな、そう言う話の組み立てになるのだろうと私は想像しています。バトル主体で考える人が、ここで主人公をピンチにしたいからライバル的なキャラを出そうって考えるように。


 バトルモノが結局キャラが多くなってしまうように、私が恋愛を中心に考えたら同じノリでキャラを多くしてしまいそう(汗)。実際の恋愛に近い感じにしたら、違う相手をとっかえひっかえになる事もありますものね。結婚に至るまでに多かったら数十人単位で相手を変える事もあるかも知れませんし、結婚生活でも上手く行かなかったら離婚するでしょうし。とは言え、そう言う話に需要はないかもですが(汗)。


 まず学生時代から始まって、そこで数人と付き合って行く内に社会人になり、意見の相違から派手な喧嘩をして別れを繰り返したり修羅場を体験したりする内にいいなと思った人と結婚して、幸せな結婚生活を送れていると思ったら浮気されていたり逆に不倫したりと色々あって離婚して、また色んな人と付き合ってバツ3くらいになった末に、自分の性別に疑問を持ち始めて性転換しちゃって、その後に幸せな出会いがあって……みたいな話はどうでしょうか? 私にはとても書けませんけど(汗)。

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