物語はワクチンでもある
人生何が起こるか分かりません。突然予想外の事が起こったら多くの人は平常心ではいられませんよね。そう言う時に体験談を聞いていたり、予備知識があればある程度そのショックに柔軟に対応出来るのではないかと思います。
物語にはそう言う未知の経験に対するワクチンの効果もあると思うんです。精神的なワクチンですね。まだ体験していないけれど、将来的に体験するかも知れない出来事を物語で疑似体験する。
それによってトラブルに対して冷静に判断出来たり、回避行動が取れたりする。その可能性は低くないのではないでしょうか。
そう言う意味では今流行りのストレスフリー作品より、苦難の連続の物語やら社会派の物語の方が価値がある気はします。襲いかかるトラブルにどう対処するか、たとえ鬱な展開になっても、バッドエンドでも、世の中うまくいくとは限らないと言う事を知っておくのはいい事だと思うのですよ。
ストレスフリーな作品が悪いと言う訳ではないのですけど、位置的に言えばスイーツ的なものですよね。日常系な作品はそれでもいいと思うのですけど、冒険や成長譚でストレスフリーは……。そう言うのを求める人が多いのも、現代の世相を反映しているのでしょうけどね。
読むのに精神的にしんどい作品は、読み終わった後の読後感もずっしりと重いものがあると思うし、その時間に価値を見出すと思うんです。
読みたくないものを読めと言うのではないのですけど、重い作品も重いだけの価値はあるよと言う事で。重くても読ませる作品があればそれが一番なのですけどね。
自分がそう言うのを書けたらいいのですが、自作は軽い作品ばっかりです。今まで人生軽く生きてきたからなのだろうなぁ……(遠い目)。
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