素直過ぎる話は物足りない

 カクヨム3周年記念選手権で私も結構な数の作品を読んだんですよ。短編なので読みやすいですしね。

 基本的にフォロワーさんの作品かフォロワーさんがレビューした作品を読んでいたのですけど、素晴らしい作品もあれば感性に合わない作品もあって色々と参考になりましたね。


 そこで思ったのですけど、ストーリーの起伏的に淡々と進んで何もアクシデントっぽいものが発生しない引っ掛かりのない話、そう言う作品を読むと何か物足りないなあと感じたのです。


 4コマ漫画の法則に起承転結があります。日本の伝統芸能では序破急・守破離と言う流れがあります。最初に提示された問題に対して、最初の計画が途中でうまく行かなくなって、その問題を解決と言う動きって大切なんですね。


 何かが起こった

 ↓ 

 それに対処した

 ↓

 うまく行った


 いくら短編とは言ってもこれでは素直すぎるんですよ。KAC作品の幾つかでそう言う作品があって、えっ? これで終わり? って呆気にとられたりしました。

 ただ、そう言う気付きも多くの作品を読んで分かる事なのかも。無意識にしている事でも、それに意味があったって改めて自覚出来たりとか。


 書く方も有意義なものがありましたけど、読む方にも有意義な気付きがあった今回のキャンペーン。本当にいい企画だったと思います。

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