出来の悪い作品も勉強になる

 自分自身が底辺ワナビの癖にお前は何を言ってるんだ? って話ではありますけど、私は以前自信作なのに星がゼロの作品と言う条件で自主企画を立てました。自信作と言う条件をつけたため、この手の条件だと大量に集まりそうなところが40数件の参加数で済みました。もしこれをただの星ゼロ作品の募集にしていたなら何でも読みます企画並みに作品が集まった事でしょう。ふう、危ない危ない。


 で、私、普段はこう言った作品を進んで読む事はありあせん。自分で企画を立てたからこそ参加作品くらいは全部読もうと張り切ったのですね。

 集まった星ゼロの作品の1~2割は本当に何故この作品が星ゼロ? って思える良作でしたが、参加してくれた作品の半分くらいは、まぁ、その評価に納得やなぁと言える作品が並んでおりました(※個人の感想です)。残りは、話が進んでいなくて判断が難しいものでしたね。


 出来の良くない作品の特徴のひとつに、作品が作者の自己満足で終わってしまっていると言うのがあります。作者は頭の中に全てがあるので、物語をある程度省略しても問題ないんですよね。それで描写不足になってしまう。読者に伝わってこない。

 あるいは折角考えたものを全部吐き出そうとしてしまい、描写過多になってしまう。


 星ゼロ作品にはそう言うものが多かったです。物語の展開が面白くなきゃりゃいけないのは当然ですけど、描写のバランスもまた大事ですね。


 集まった中でもとびきり感性の合わなかった作品などは、読んでいても目が滑るばかりでした。作品名は明言しませんけど、何故その作品を読んで自分がそう感じたのかを考えると、自分の作品の質の向上にも役立てそうな気がします。


 いい作品を読んで感動した部分を研究するのも、ひどい作品を読んで不満に思った部分を研究するのも、自作のレベル向上に役立てようと思うなら両方同じくらい価値がある事なのかも知れません。

 そう考えるの自分の出来の悪い作品も誰かにとっては何らかの価値があるのかなーとも思えたり。とは言え、読まれなきゃ書いていないのと同じですけどね(汗)。

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