キャラが暴走してうまく話が転ばない方がリアルだと思う

 物語を書いていていると、ちゃんと想定した通りにキャラを転がせていくのが場合によっては結構難しかったりしますよね。キャラが生きていれば、当然思うように動いてくれないと言う事もあると思います。


 物語をストーリーベースで考える人はそう言う暴走を許さないそうです。強引にでも作者の思うように物語を進めるようですね。私はキャラベースで考えるので、キャラが素直に動かなくても、そのままキャラの好きなようにさせつつ、物語の収束を目指していく書き方をしています。


 どちらがいいとか悪いとかは一概に言えません。伝えたいテーマがあるなら鍋奉行のように作者がしっかり道筋を作って寄り道を許さないのが正解でしょうし、そこまでこだわりがないなら、キャラが素直に生きている方が読んでいて違和感なく楽しめるでしょうしね。


 ただ、やはりキャラが暴走しているようにみえる作品の方がリアルではあるかなと思います。世の中を見渡して見ても、素直に物事が進まない場合の方が多いじゃないですか。

 物語の場合、時に文字数制限等があったりして、その限られた制限内で物語を完結させないといけないって言う足枷があったりするので、難しい場合もありますけど。


 ちゃんと想定した設定を全て消化したいのにキャラが暴走したせいで全部を見せられない、なんて事も自作の場合はよくあります。

 でもそれでいいんじゃないかとも思うんですよねー。それは私がテーマを重視していないからなのかも。設定なんて匂わす事が出来ればそれで十分かなと。氷山の一角くらいが目に入ればいいかなって思うタイプなので。

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