文体、大事だった
文体とは――ググるとこう表示されます。
(1)文章の様式。和文体、漢文体、あるいは書簡体など。
(2) 筆者の個性的特色が見られる、文章のスタイル。
今回語るのは主に2の意味ですね。結論を言うと作品に合った文体を使いましょうと言う話です。ええ、多くの人はちゃんと作風と文体を合わせていると思います。
童話にハードボイルド調の文体はありえませんし、ハードボイルドな話に童話っぽい文体も合いません。どれだけいい話でも、語りが合っていなければ違和感を感じて物語に入り込めないんですよね。
物語を描くにあたって、どのように語りかけるか、これもちゃんとしっくり来る表現を選んで欲しいと思います。明るく語るか、優しく語るか、シニカルに語るか、能天気に語るか……。一人称の場合は主人公の性格とリンクするのでそんなに悩まないかも知れませんね。
問題は3人称の場合。書いている内にスタイルは定まってくるとは思いますが、この物語はそう言う語りかけでいいのか? って言う意識があるとより読者に共感してもらえる作品に仕上がるかも知れません。読者層と物語を意識するんですね。
ラノベやWEB小説の場合はやはりあまり難しく書かないの方がいいのでしょう。読みやすさを重視。難しい言い回しや四字熟語も必要最低限で。
私の書いている7連載で『神様のリンゴ』だけ何故丁寧口調な地の文なのかと言うと、そう書かないとしっくり来なかったんですよね。作品によっては文体はこれしかありえないって言うのがあったりします。不思議ですね。パズルのピースみたいにそれ以外は合わないんです。全ての作品がそうと言うのではないのですけど。
物語を書く時に文体もしっかり作品に合わせる、これも人気に直結する要素かも知れません。色々試行錯誤してみるのも悪くないのではないかと思います。
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