王道ってテンプレやん!

 今まで私はテンプレという言葉が苦手でした。テンプレと言われたらショックを受けるくらいに。きっとテンプレと言う言葉に手抜きとか、そう言うイメージを持っていたんですね。


 でもよく考えたらお馴染みのパターンを踏襲すると言うテンプレと、物語の基本的な流れである王道は同じようなものである事に気がついたんです。

 王道と言われたら何も感じないし、それどころかどこか誇らしげな感じすらするのに、テンプレって言われたら不快に感じてしまう。やっぱり言葉のイメージって大切ですね。


 大体、王道は王の道ですもん。そりゃあかっこいいですよ。正しい物語って感じがしますもの。テンプレは決まった文章にキャラとかを当てはめるだけ、みたいなイメージですから。()の中に記号を埋めるだけみたいな。


 テンプレと王道が同じようなものだと気付いて、私は少し肩の力が抜けました。もっともっとテンプレの展開に寄せていってもいいのかな、そんな気さえしてきたのです。


 起承転結、序破急、物語の起伏の流れ。最初は調子よく進んでピンチになってどんでん返しの後にハッピーエンド。テンプレって言うのは展開の他にもフラグ的なお約束のパターンも含まれますし、真面目なパターンの王道に対して破綻したパターンも含められるテンプレの方が実は応用の効く言葉のような気さえします。


 テンプレも奥が深かったんですね。そう言う訳で私ももう少しテンプレを研究てみようかなと思います。王道とお約束を併せ持ったものがテンプレであり、馴染みの展開は読者を安心させてくれます。

 読書において安心感もまた重要な要素のひとつですよね。

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