神様の扱いについて

 これは私の個人的な好みの話なのですが、神様が好きな人間として、神殺しの話より、神様にはとても敵わないなって言う展開の話の方が好きす。偉大なものは偉大ですからね。

 神殺しの神話の系譜も分かります。親を超えると言う意味でもありますし、物語の構造上必要な時もあるでしょう。


 ただ、そう言う人の想定する神様っていなくなっても世界は消滅しないでしょう? 私の認識する神様は世界そのものなので神を殺す=地球を破壊するって事なんですよ。あ、これもSFならアリですかね。


 じゃあもっと規模を大きくして、宇宙が消滅でいいでしょうか。当然自分自身も消えます。何もかもがなくなります。それが神殺しですよ。私の認識の中ではね。そう言うパターンの話があってもいいとは思いますけど。

 そもそも世界そのものを殺すって時点で意味が分かりませんが(汗)。


 神様は偉大で適わない系の話ですぐに思いつくのはサンデーで連載されていた『結界師』ですね。

 この話でも規模の小さい神様、土地神様は作中のキャラクターに殺されたりしていました。力を失った土地神様は比較的普通の技であっさり倒されたりもしています。

 しかし絶対的な存在には結局抗えないと言う終わり方をしているんです。その為、主人公の一番の願いも叶いませんでした。


 この展開をよく思わない人も多いようですが、私はこの終わり方で良かったと思うんですよね。主人公が強くなり過ぎて世界の理も変えてしまう無双な展開は正直あまり好きではありません。どうしたって勝てない存在が最後の最後で物語を調整する。これでいいんですよ。


 普通の少年漫画の場合、『結界師』のような終わり方はしませんよね。特にバトルものだと、RPGのように主人公が作中の最後の敵を倒してハッピーエンドです。

 倒す対象が悪の権化の化物とかならそれでいいんですよね。こちらもスッキリしますし。


 ただし、神様がそんな倒すべき対象になる話はねぇ。正直萎えます。何故ならその人の抱く神様のイメージが私と違うからです。ラノベに出てくる神様は特殊能力を持った人間程度の神様が多いような……そうでもないのかな? 世界そのもの、みたいな偉大な神様は出て来ませんよね。人の形を取っている時点で物語に都合の良い存在のような気がします。

 実際、そう言うキャラクターなんでしょうけどね。創造は自由ですし。


 絶対に神様に勝っちゃ駄目だって言うのではなく、神様にもランクがあるので、下々の神が人に倒される展開とかは私もそこまで嫌悪感は抱きませんよ。


 これは単に自分の好みの話がそうだと言うだけなので、僕はたけのこの里が好きです! とかセロリは苦手です! 程度の感覚で読んで頂ければ幸いに思います。

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