時にはSNSのように
カクヨムが始まった当初、今みたいにユーザー同士で交流する機能はありませんでした。この頃のカクヨムは作者は作品を書くだけ、読者は作品を読んで感銘を受けた作品に限りレビューを返すだけでした。当時のカクヨムを目にした私はなんてストイックな場所だろうと思ったものです。
そんなほぼ交流の機能を持たない時代でも交流を求める人は近況ノートを駆使して交流を試みます。ノートにすらコメント機能のなかった頃です。
作者はレビューのお礼をノートに記し、感謝の気持ちを伝えます。その流れは今も続いていますね。レビューに返信の機能がない故に続けられているのでしょう。
やがて多くの利用者の声を受け、ストイックだったカクヨムは徐々に態度を軟化させていきます。まず最初に近況ノートにコメント機能がつき、次に応援ボタンが、更に応援コメントまで残せるようになりました。そうして現在に至ります。
やあ、あんなにストイックだったカクヨムが今ではまるでSNSみたいじゃあないか。
後、実装されていないコミュニケーション機能と言えば、DMみたいなプライベートメッセージ機能を残すのみです。ただ、この機能は導入されないかも知れないですね。なろうにはあるのですが。
さて、結局導入されたとは言え、何故カクヨムの初期段階において作者と読者は交流出来るようになっていなかったのでしょう。
考えられるのは余計なノイズの排除を目指したのではないかと言うものですね。コミニュケーションは諸刃の剣、いい面と悪い面があります。
いい面は交流する事で作者のモチベーションが上がったり、より多くの作品を読むようになる可能性。悪い面は言うまでもなく荒らしの存在です。仲間内だけで盛り上がってしまうの言うのも悪い面のひとつなのかも知れません。
カクヨム運営は悪い面が出るくらいなら最初から使えないようにしておこうと、当初は思ったのではないかと思います。
カクヨムはユーザーと共に成長していくサイトなので、要望が多ければどんな意見も検討してくれます。その結果としてこうなったのですから、これはつまりコミュニケーションを望む人が多かったと言う事なのでしょう。
今、カクヨムでは近況ノート等をSNSのように使う人が増えているように感じます。私はそれを悪いとは思いません。執筆と言うのは孤独な作業なので、仲間がいると言うのは安心感に繋がり、作品を書く上でのモチベーション維持にも役に立つと思えるからです。
心配なのはそこで争いが起こってしまう事なのですが、今のところ私が見ている範囲では仲良くしている人が殆どのように見受けられます。
勿論人間関係なのでどこかでそう言う争いも起こってしまう事もあるかも知れません。そう言う事が起きないに越した事はないのですが。
カクヨムが今後どう言う形になっていくのか全く予想もつきませんけど、どうか大きな問題も起きずに、ゆる~い繋がりで楽しめるそんな小説サイトであって欲しいなと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます