コンテストについて

 つい先日第2回カクヨムWeb小説コンテストの応募受付が終わりましたね。参加した皆さん長い戦いをお疲れ様でした。私は今回も参加しませんでしたが、このコンテストを外側から眺めていて思う事があります。


 参加していない私が言うのもアレだと思うのですが、此処から先、失礼な事を書いてしまうかも知れません。なので先に謝っておきます。今回コンテストに参加した皆さん、以下の文章を読み進めて気を悪くしたらごめんなさい。


 まず最初に思ったのが、コンテスト終了までに規定文字数に届かなかった人がかなりいた事です。これをどう解釈するかなんですが、もしかしてコンテストの応募が始まって急いで作品を書き始めた人が多いと言う事だったりするんじゃないでしょうか。


 コンテスト、しかもWeb小説コンテストと言えばカクヨムで一番大きいコンテストであり、入賞すれば一番名誉なコンテストじゃないですか。動くお金も大きいし、書籍化もされます。つまりは本命中の本命コンテスト。コンテストに参加する人が一番欲しいのがこのWeb小説コンテストの大賞だと思うんです。


 このコンテストに臨むのにしっかり準備しないで臨むのって有り得るでしょうか?他のコンテストなら事前の準備は難しいかも知れません。

 しかしこのコンテストは定期的にこの時期に行われる事は分かっていますし、そうでなくてもこのコンテストには一番の自信作で望むべきものですよね。


 ならばまず幾つかの作品を書いて、その中で一番の自信作をぶつけるべきじゃないでしょうか。少なくともコンテストの応募期間が始まってから、そこで話を考えるのじゃ準備が足りなさ過ぎるんじゃないかと思います。

 コンテストまでに作品を書き終えて何度も推敲を重ね小説の質を高めておく。そして100%の自信を持ってコンテストに臨むものじゃないかと思うんです。


 例えば普通何かの賞に応募するとしたら、一番の自信作を選んで応募しますよね。Web小説コンテストも全く同じだと思うんです。みんな本気で大賞を狙っているその場に未完成のものを送るってどうなんだろう。


 勿論、自分の実力を確認する為にコンテストに参加する人もいますし、全員が全員入賞を狙っている訳ではないのでしょう。

 でも参加する以上はせめて作品は完結させて欲しいと思います。


 次に思ったのが、作品の質を高めるより宣伝に力を入れている人が多い印象だったところ。実際にそう言う活動している人は極一部だったのかも知れませんけど、やたらコンテスト期間中に作品レビューが多かったのは事実のようです。


 Web小説はセルフプロデュース能力も試される場所ですけど、読者選考を通る為にレビュ瀑すると言うのはどうなのかと。これはレビューされたのでちょっと盛ってお返しをしようって考えてしまう人も問題かなって思うんですけどね。


 例え自作に星3つつけてもらったとしてもお返しに作品を読んで義理で星3つプレゼント!は止めて欲しいと思います。そこは正直な評価で返すべきです。

 もしその人の作品が評価に値しなかったら星を入れる必要もないと思うんです。


 コンテストは正々堂々とですよ。騙し騙されがあってはなりません。評価してくれないから星を取り消すとか、そう言う話を聞くと寂しくなりますね。


 と、言う訳で次のWeb小説コンテストで大賞を狙っている人はですね、是非とも今からコンテスト用の作品を研究して書き進めて欲しいと思います。

 大体、小説を書いてすぐに発表すると言うのは早過ぎるんです。書き上がったばかりの文章って言うのは色んな所に粗があって後で読み返したら大抵修正部分が見つかるものです。それに一応完成させておけば、コンテスト期間内に完結出来そうにないって焦らなくて済みますしね。


 と、言う訳でコンテストの時期に入って焦って作品を書き始める、なんて愚行は――大賞を目指すなら――是非とも止めて欲しいなと思っています。

 レビュ瀑対策としてはレビューしてもらっても、お返しは厳粛な評価をすると言う事で。それが作品に対する礼儀だとも思いますしね。

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