一本集中的に書くのと何作も平行して書くのと

 現在(※執筆時)私は日替わり更新企画として7本の小説を同時進行で日替わりで公開しているのですけど、みなさんはどれかお読みになられているでしょうか。

 勿論全然読んでいなくても何の問題もないのですが、この7作品、作者が同じなので作風やら話の質も同じなはずなのに、読まれる作品とそうでない作品がハッキリ別れていて面白いです。違いは作品のタイトルとジャンルくらいなのですが、そこから見えてくるものもありますね。興味深いです。


 私のチャレンジは極端ですが、同じように複数の作品を同時に書く人は他にもいらっしゃいます。とは言え、一本の作品を集中して書いている人の方が多いのではないでしょうか。


 で、このどちらがいいのかって話なんですよね。話を思いついても今書いている話があるから執筆出来ない、そんな人もいるのではないかと思うのです。特に作品が長編になると書きたい話のストックばかりが溜まってしまいますよね。


 ただ、ぶっちゃけ複数の作品を平行して書くのは大変です。

 まず各作品の進行速度が遅くなります。私の場合、7作品平行なので単純に進行速度が7分の一に。一本集中して書いていたら現時点で1作品は確実に完結まで書けていました。全作品が30万文字くらいの長さになるとしたらこの企画が終わるのは2年後とか3年後とかそんな計算になってしまいます。結構な長丁場です。勿論もっと短い文字数で終わる可能性も否定出来ませんけれど。


 次に違う作品に移るとその作風に頭が慣れるまで時間がかかってしまいます。作品によって一人称だったり三人称だったり、文体が丁寧だったりそうでなかったりと違うので、たまに途中まで気付かずに違う文体で書いていた、なんて事もあります。


 デメリットも多いのですが、違う作品を書くので頭の中がリフレッシュする効果もあります。良い事と言えばそれくらい……ですかねぇ。


 WEB小説創作論では更新は毎日しましょうって言うのがありますが、複数作品で同時公開は厳しいです。出来る人は出来るのでしょうけど。

 と、言う訳でどうしても何日かおき更新になりますよね、複数同時進行作品って。

 私の場合はそもそも日替わりで違う作品を公開するのって面白いんじゃね? って発想から始まっているので、必然的に各作品は週一更新ですし。これはかなり不利だと言う事になります。


 そんな訳で、色んな作品を思いついてもひとつの作品を集中的に書く方がメリットは大きいのでそっちが良いですよと言わざるを得ません。当然の結論ですが。


 ただ、同時に書ける人は挑戦しても良いかも知れません。何だかんだ言って楽しいですもん。複数の物語の同時進行って。

 今日はこの話を書いて、次はあの話を書こう。そう言えば別の話のアレはどう言うオチにしようかな? みたいな感じで忙しくて賑やかで。一度始めてみると病みつきになるかもですよ。


 ちなみに私、この企画が終わったらまた一本集中方式に戻そうと思っています。キツいっちゃキツいですからねー。

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