一本道にするのか寄り道を楽しむのか
皆さん、明けましておめでとうございます(※執筆時)。
さて、小説書きの皆さんの中には年末年始に関係なく執筆に励んでおられる方もいらっしゃるかと思います。年末年始くらいはゆっくり休んでいいのよ。
最近は年末年始の感覚も薄れて平日感覚でこの祝日期間を過ごされる方も多いのかなと言う気がします。実は私もそんな感じです。テレビとかを見なかったら全くおめでたさを感じません(汗)。
でも区切りは大切。ダラダラと日常の延長で過ごしていたら精神的にも老けちゃいそうですし。ハレの日はハレの日の過ごし方をしましょう。おっさんとの約束だヨ。
と、それはともかくとして小説を書く時に頭を悩ませる事のひとつにその構成をどうするかと言うのがありますよね。
大抵の人は何か物語を思いついたらいきなり書き始めるのではなく、まずはプロットを作ると思います。キャラの名前やら舞台設定やら人物相関図やら、執筆前に決めるべき事は考えようと思ったらいくらでも考えられます。
その中でも物語構成はその小説の中身を決める重要な要素のひとつではないかと思います。
その小説はどのような物語展開にするのか。
どこまでを語ってどこまでを切り捨てるのか。
ここが小説書きさんの腕の見せ所のひとつになると言っても過言ではないでしょう。
読む側としては面白い物語を読みたい訳ですから、つまらない展開を続けていては読者は離れていく事になります。
この部分、言ってみれば映画監督が行う編集作業に似ていますよね。膨大なカットの中から適切な部分を切り出して繋げていく。
映画も小説も物語と言う点では同じです。良い構成の物語、良いテンポの物語は大勢の人に受け入れられやすい事でしょう。
だからこそ、この構成と言うのは大事なんですね。構成を考える上で頭を悩ませるのが今回のテーマにもなる問題です。
物語を書く時、話を一本道にするのか寄り道を楽しむのか。
設定を考えていると、キャラクター毎に色んなエピソードを思いつくと思います。そうなると作者としてはそのエピソードを全て物語に組み込みたいと思ってしまうじゃないですか。折角考えたのだからどこかに活かしたいなと考えるのは人情です。
しかしそれら全てを組み込むと話が無駄に長くなってスッキリしないかも知れません。
長編ならともかく、文字数の決まっている作品や短編を書こうとしたら思いついたエピソードを全て選ぶのは厳しい。ではどうするかって言う話です。
私が思うに、テーマが決まっていて、それを全面に押し出した形で書くのなら話は一本道にした方がいいと思います。その方が伝えたい事がストレートに伝わって来ますからね。
逆に、特にテーマを押し出す形でもないし、何も制限のない物語を書く時には色んな話をバラエティ豊かに組み込んだ方が読む方も退屈せずに楽しく読めるんじゃないかなって思うんです。話も広がりますし。
つまり、自由な設定で自分のテンポで自分の書きたい事を書く執筆なら色んな話を詰め込んで、逆にコンテストなどの条件のある作品は出来るだけ余分な要素のない一本道で書くのがいいんじゃないかなと。
最初の方に書いた通り、この構成の巧さが作品全体の雰囲気を決める事にもなりますから、ここは結構真剣に考えた方がいいのかも知れません。
私などはいつも結構適当でいきあたりばったりです。だからそれが結果になって現れているのかなと言う気がします(汗)。
多くの人に作品を読んで貰おうと思うなら、書きたいものを書きたいだけ書くばかりじゃあいけませんよね。折角書いたならそれを少しでも多くの人に読んでもらいたいものですね。
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