スロースターター

 カクヨムが始まって間もない頃に創作論系のエッセイを読んでいたらWEB小説は小説じゃない系の話をよく目にしました。

 簡単に言えば1話で読者を掴めなければ以降読まれる事はない、と言うものです。

 当時それを読んで大変ショックを受けたのを覚えています。


 何故かと言えば私はそう言う作風じゃないからです。


 物語を書く時はやっぱり時間軸に沿って書きたいし、そうなるとどうしても一話は地味になります。一話の掴みが弱い為にクライマックスまで読者を引っ張れない。これは困りました。


 なんて、本当はそんなに困ってもいないのです。これがプロを目指すとかならどんどん工夫して作風を変えるべきところなんでしょうけど、私はその気全然ありませんので。

 書きたいように書く!ただそれだけの思いで執筆しております。自己満足ですみません。


 スロースターターなんですよね。最初の内はどうにも気持ちが乗って来ないと言うか世界観の説明的な話が多くて、イマイチ面白く出来ないんです。物語の中盤以降になってやっとその枷が外れてから少しずつ面白い話も書けるようになると言うか……。

 もし構成から考えて面白く書いていこうとするなら物語を一度全部書き終えてから変えていくしかないかなって気がします。面倒ですね。


 そう言う苦労をしない為にもプロットをちゃんと作るべきなんですが……。最初からがっちり固めるのは好きじゃないんです。そうすると本編の執筆がただの作業になってしまうから。プロを目指すならこんな手抜きをしたらダメですよー。


 自分だけが面白がってもそれが伝わらないと残念な結果になるのですね。元気が空回りも見ていて白けてしまいますけど、どうせならまだそっちの方がいいのかも。

 執筆スタイルは多分書いている内にも変わっていくと思います。私もカクヨムに書くようになってから…が……になったり、段落先頭を字下げするようになったりと変わっていますから。


 いきなりクライマックスを書いて途中からそうなった経緯を書くのもワンパターンにならないようにしないと飽きられそうです。

 そうならない為には、自分が好きだった作品を思い描いて、何故それが好きだったのかをしっかり理解した上で、その要素を取り込んだ話を書くようにすればいいのではないかと思います。言うは易し行うは難しですね、トホホ。

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