定番の展開

 さて、小説であれ漫画であれアニメであれドラマであれ、物語には定番の展開がありますよね。読者や視聴者は見飽きた展開だと思いながらも、その展開を安心して見ている部分があります。


 一番の定番の展開と言えばやっぱり時代劇でしょう。毎回同じ展開になって違うのは登場人物だけ。そう言う展開もまた多いものです。時代劇が最近殆ど見られなくなったのはそのせいでしょうか?私はそうだとは思えないんですけどね。

 お客さんはその同じ展開を楽しんでいて、製作者側が逆にそのニーズを掴みきれなかった。変に違う事をしようと改変してしまったからじゃないのかなと。


 そう、日本人ってお約束が好きなんですよ。だからこそラノベのテンプレもまた多くの人に受けているんじゃないでしょうか。見覚えのある展開だと安心して見られますからね。


 定番の展開は昔から王道と呼ばれていました。テンプレ展開という呼び方だと嫌悪感を覚えても王道と言われるとすんなり納得したりします。


 実際、王道の展開とラノベのテンプレでは何が違うのでしょう。それは主人公が苦難を乗り越えるかどうかではないのかなと。ラノベのテンプレは大抵は都合が良すぎますからね。そう言うのを望む読者が多いからそうなっていると思うのですが、カタルシスを味わうのにはやっぱり障害は必要なんですよ。ゲームの無敵モードで遊んでも楽しくないのと一緒です。


 いや、ゲームの下手な人にとって無敵モードは楽しいですよ。だって死にませんですもんね。その代わり、飽きるのも早い。一通りのステージを巡回したら飽きちゃう。そりゃそうです。刺激がない訳ですから。


 ラノベのテンプレはそれに近い部分があるんじゃないのかなあと。だからすぐに消費されちゃって新しい本を求める形になってしまう。なんて、想像で語っているので実際は違うのかも知れません。間違っていたらごめんなさい。


 商売としてはどんどん本が売れた方が良いので、同じ本を何度も読まれるより新しい本にどんどん手を伸ばしてくれる方が有り難いのだろうなぁ。

 いや、これも下衆の勘繰りですね。すみません。


 何故私がラノベのテンプレを貶めるような記事をここで書いているかと言うと、単純にそう言う展開が苦手なんですよ。ここで言うテンプレ展開はいわゆるチーレムってやつですね。物語の最初からめっちゃ強くて、って言うか無敵で更に異性にモテモテとか……。


 そんなテンプレ苦手な私が「夢の続きの物語」で主人公強すぎってレビューを頂きました。あの作品、ハーレムじゃないけどチートだったのか……と、ショックを受けましたね。やっぱり色んな人に読んでもらった方が作品の本質が分かりますね。

 作者的にはそこまで主人公を強くしたイメージはないんですよ。そりゃ雑魚には無敵な流れでしたけど、作品内で最強の存在にはしていませんし……。

 でもそれは飽くまでも作者側から見た評価だったんですねぇ。


 だから世間でチーレムモノとされている作品でも、作者的にはそんな意識のない作品も多かったりするのかも知れません。


 話があっちこっち飛んじゃいました。本当は定番の展開でも別にいいじゃないかって言う内容で書こうと思っていたのにどうしてこうなった……(汗)。

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